7月に読んだ本は5冊(図書館本3冊、購入2冊)でした。
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<満足度>★★★ オススメ ★★ 面白い ★ 収穫少なめ
『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資』長期株式投資(KADOKAWA 2023.5)
【満足度】★★★
【概要・感想】
高配当株への投資について超実用的な内容。各セクターごとの代表企業を挙げ、4段階評価にコメント。イメージもしやすく、著者の保有株全銘柄紹介も大変参考になりました。安全性や収益性の分析方法についてもわかりやすく、ある意味、株関係なく経営分析の入門書としても普通に使えると思います。タイトルこそ煽り気味ですが、かなり地に足のついた内容で、かつ平易で理解しやすく、実戦向きです。投資先に迷ったら本書を読み返したいと思います。
『湖の女たち』吉田修一(新潮社 2020.10)
【満足度】★★★
【概要・感想】
福士蒼太、松本まりかで2024年初夏映画化される小説。だいぶ積読してしまっていたけど、読み出したら止まらない。琵琶湖近くの介護施設を舞台に捜査で出会った男と女。意味のわからないところ、詰め込み過ぎを含めて総じて面白かった!(元々こういう作家やん、と) 久しぶりにドロドロ・モヤモヤ系で後味の悪い黒吉田修一作品でしたw
『みんな違う。それでも、チームで仕事を進めるために大切なこと』岩井 俊憲(ディスカヴァー・トゥエンティワン 2022.8)
【満足度】★★
【概要・感想】
著者はアドラー心理学に基づいた企業研修、セミナー、講演などを行うコンサル。多様な価値観が尊重される現代で、その集団をチームとしてまとめるためにリーダーとしての視座をアドラー心理学に則って解説。アドラー心理学は自分のキャラに合っていて親和性が高く、類書は何度か読んでおり、特別に目新しい事も書いてありませんでしたが、初学者には良書だと思います。
【ポイント】
*仕事を進めていくためには、「判定・ジャッジ」より、「解決策」(p.13)
⇒これから何が出来るか、解決策を話し合う。与えられたものをどう使いこなすか。
*環境の影響は受ける。だが、決定打ではない。(p.41)
⇒○○だから必ず××になるという因果関係はない。だから、建設的な方向に進もう
*より多くの視点、より広い視点を借りて考えたほうが、より建設的な考え方であり、常識的
(p.88)
⇒まわりの意見を聞き、自分の感覚を「チューニング」していく
*「この行動の結末は最終的に誰に振りかかるのだろうか」と考えてみてください。(p.115)
*部下から相談された場合は、問題を解決する方法を、必ず「リーダーと部下が共同で考える
こと」(p.131)
『コミュ力は「副詞」で決まる』石黒 圭(光文社新書 2023.4)
【満足度】★
【概要・感想】
コミュ力向上として「副詞」に着目した点が気になり読んだのですが、かなり文法寄りの固い話で読みにくかったのが本音です。副詞とは、話し手の気持ちを伝える言葉で、副詞自体には情報が含まれていないので、あえて言うというところに重要な役割がある、という点には納得しました。感情を込めると出てくる表現はしっかり(←こういうの)覚えておきたいところ。
『データ分析読解の技術』菅原 琢(中公新書ラクレ 2022.3)
【満足度】★
【概要・感想】
怪しいデータ分析に対抗する力を養成する本。実際に失敗した分析例を確認し、なにがどう間違っているのかを理解していくことが分析の読み方を鍛える最も効率的な方法としていますが、その構成が本書の読みにくさの原因なのかもしれません。一応、読みやすいよう随所で配慮もありますが、特に交絡因子の出てくる後半は超難解で理解できませんでした。
【ポイント】
*データ分析を行う上で最も大切で基本的なことは、分析しようとしている対象、現象、
あるいはデータそのものに関する理解です。(p.9)
⇒想像力や連想を働かせて規模感を掴む癖をもつ