敏感であること | 迷えば原点

迷えば原点

医療法人翠章会 すまいる歯科 理事長・山村洋志明が書き綴ったブログです。

僕が尊敬する経営者の方々や、リーダーの方々というのは、精神的に強い人が多い。

逆境にも負けず、トラブルにも自らが先頭に立って、問題を解決していく。

少々のことには動揺しない。


みんな、すばらしく強い精神力をもった人たちばかりだ。




と、

最近まで、本気でそう思っていた・・・




でもこのごろ、そういった経営者の方々とご一緒する機会が増えて、わかったことがある。

それは成功されている方々の多くが、「非常に繊細で、敏感な方である。」ということです。
なんというか、決して問題に対して「気にしない」というタイプではないのです。

繊細であり敏感であるので、物事に対する考え方も人一倍真剣そのもの。そのために、誰よりも会社のことを思うが故に、考えすぎてしまい、不眠症に近い状態になっている人もいる。

でも、部下の前ではいつもと変わらぬ上司の姿を見せている。
それは、上司が揺れていたら部下も必ず揺れてしまうからだ。

顧客のニーズに敏感に反応するためには、「鈍感」ではいけない。
腹がすわっていることと、鈍感であることは全くの別次元である。


私は、結構心配性の人間なので、問題が起きたりすると、時折、眠れないことがあるのだが、それは様々な対策を考えずには、おちおち安心して眠れないからという理由もある。



♪ケセラセラ♪

「なるようになるさ」というのは、全ての可能性を把握した上で、語るべき言葉であり、「出たとこ勝負」を意味するものではない。


敏感でなければ、小さな問題に気づくことができない。気づけなければ企業として、今の厳しい時代を生き抜くことはできない。

でも、敏感であると自分の精神をあたかも「かんな」のように削ってしまうほど、自分を追い込んでしまうことがある。


まさに、諸刃の剣である。


重要なのは、そんな敏感な心、繊細な心を持つ自分をいかに愛して、そしてコントロールできるのかということか。


♪大切なこと
弱さに気づき
強くなろうとする繊細さ♪



私の大尊敬する近藤太香巳社長のオリジナル曲の一節だが、この歌詞を聴いて、改めて思う。


リーダーは敏感であり、繊細であった方が良いのではないか?
良いことに対しても敏感に、悪いことに関しては繊細に、考え、動ける人間である方が良いのではないかと思う。


作用と副作用は表裏一体。避けることはできない。

受け入れて、前に進む。
迷ったら、足下をみる。

そのセンシティブな感覚が勝負の分かれ目か・・・






迷えば原点に戻ろう。そのあと、前進だ!