朝イチに職場でやるべきこと。 | 迷えば原点

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医療法人翠章会 すまいる歯科 理事長・山村洋志明が書き綴ったブログです。

僕が思うに、働く上で一番良くないのは、スタッフが「やる気のない状態」になっていること。

理由は簡単で、やる気がなければ、仕事のパフォーマンスは落ち、患者さんや一緒に働く仲間にも迷惑がかかるから。

例えばなんですけど
経験が浅かったりすることは、ある意味仕方がない。
その場合は、時間はかかるが、経験を積んでいくか、経験のある人間を呼んでこれば良い。

もうひとつ。

やり方を知らない場合は、ある意味仕方がない。
その場合は、やり方を覚えれば良い。
教えてあげればいい。



しかし、「やる気がない状態」というものはやっかいだ。

なぜなら、できるはずの人間が、実力どうりの成果を出すことができないからなんですよね。

『やる気がないとなぜ仕事の成果が出せないのか?』という理由には、いくつか説ありますが、ここではひとつだけ、考察してみましょう。


「やる気」とは、軍隊的な発想に近い組織論で言うと「士気」という言葉に言い換えることができる。


では「士気」とはなんだろう?
調べてみました(笑)

【士気とは戦闘力を構成する心理的要素の一つであり、心理学的には集団態度として理解することができる。つまり戦闘に対する集団の中で形成され、保持されている態度であり、軍事教育や訓練やリーダーシップによって強化することが可能である。シブタニの研究では士気の水準が高い部隊では構成員が所属する部隊を誇りとし、部隊の評判に対して強い反応を示し、部隊の象徴を提示することに大きな喜びを覚えることが報告されている。】
(Wikipediaより参照)


まじかよ・・・(苦笑)


これは、逆説的に言うと、
「やる気がない」という状態は、
「所属する部隊に誇りを持てず、部隊の評判に対して関心がなく、部隊の象徴に関しても特に喜びを感じない状態である」ということになるわけです。


その状態のスタッフが職場にいるということは・・・


相当ヤバいです。


どんなサービスをお客さんにしたとしても、とてもじゃないですが、プラスにとられることはないでしょう。
挨拶しても、相手に不快感を与える挨拶に聞こえてしまって、逆効果でしょうね。
むしろ、やらない方がいいかも…


だから、
スタッフの「やる気がない状態」というのは、相当ヤバい状態であることを、リーダーや、上司は理解していなければならないのです。

朝イチで、ぐだぐだ、ねちねち怒っている人を見ると、どつきたくなりますからね(笑)
いきなり、スタッフのやる気無くして、どないすんねん!って。(笑)

マニュアルを教えたり、理念を教えたりすることも大事ですが、それよりも先に、リーダーが意識してやらなければいけないことがあるのです。

それが、スタッフのやる気を高めてあげることなんです。

朝イチにやることは、そこなんですね!


できる上司が朝一番にやるべきことは、仕事をめっちゃがんばることでも、褒めまくることでも、怒鳴りまくることでも、前日に起きたトラブルの報告をねちねちすることよりも…

とにかく、何よりも先にやることは、

スタッフのやる気をあげること!!


これが大事!(びしっ!)


巷には、いろんな本がでております。

「褒める」
「叱らない」
「怒らない」

いろいろあります。


でも、どんな方法をとったとしても、どんだけ褒めようが、どんだけ怒鳴ろうが、
大切なのは、自分の行為の結果、

スタッフのやる気があがっとるかのかどうか!!(びしっ!)


そこなんよね。



自分の「やる気」のセルフコントロールができている人は、結構多いですけど、他人の「やる気のあげ方」に無頓着な人が多い気がします。


朝一番、
誰にでも、前日からの流れを引き継いだ「感覚」があります。

良い時と悪い時があります。

みんな、その感覚にひきづられて、朝礼を迎えるのです。

全員バラバラです。

でも、その雰囲気を察知するのは、できる上司の仕事です。
腕の見せ所っちゅー訳やな。


どうやって、知るのかはいろいろありますが、掃除しながら、雰囲気をみたり、世間話の切り返し方で理解したり。


出勤したら上司がやるべきことは、山ほどあります。


中には、やる気のでないスタッフもいるでしょう。
人間やから、仕方がないです。


でも、そのままそのスタッフが仕事をしたら、そのスタッフも不幸ですし、患者さんも不幸。
そうなると、僕も不幸だし、他のスタッフも不幸。

だからこそ、朝の雰囲気を見て、スタッフのやる気をあげてやるのは、上司の仕事なんです。


朝一番のスタッフのやる気をあげてやれるのは、上司しかいないんです。


だって、上司は、やる気がない状態で仕事をするデメリットを知っているから、だから、やる気をあげてやるんです。


褒めるとか、叱るとか、怒ってはだめとか・・・


全然関係ないです。そんなのは言葉遊び。


一番大切なのは、
スタッフのやる気をあげてやれる褒め方してますか?
スタッフのやる気をあげてやれる叱り方してますか?
スタッフのやる気をあげてやれる怒鳴り方してますか?


『やり方』も大事。
でも、前提が崩れたら、再現性がないのも、また『やり方』と言えるのです。

だから、やり方にこだわるのではなく、目の前のスタッフに、どのように声をかければ、最高の状態になるのかをアンテナビンビンにして考えているのが、優れたリーダーなのかなぁ。って思っています。

週明けの仕事から、実践♪実践♪