今日は東京都東村山市にある明治学院中学校の説明会に2名で参加してきました。私どもの塾がある西武新宿線新所沢駅から途中の東村山駅で乗り換えて国分寺線小川駅まで正味15分。そこから徒歩8分で閑静な住宅地の中にある広大な敷地の学校に到着します。
この学校の説明会には今回で3年連続の参加で、前回・前々回も学校図鑑の記事がございます。
受付後、はじめに30分ほど授業見学があり中学・高校の授業見学がありました。私どもの塾の卒業生の姿も見られ嬉しい気持ちになりました。
その後、講堂に集合して説明会が始まりました。はじめは校長の伊藤節子先生のご挨拶からでした。「生徒を大学に送り込むだけの学校ではいけない」「授業+学校行事+課外活動を通じて、大人として人間として生きていくための力を身につけさせる」「将来どういう時代になっても(世界の)仲間とともに先を切り拓いていく力を育む」というお話が心に残りました。
次に各教科の先生方からの入試出題教科コメントがありました。
【算数】
(2019年度入試)
①基本問題はよくできていたが、読解力が必要なものは諦めてしまう受験生が多かった。
②可能性を予想して答えを導く問題で差がついた。
③仕組みや規則性が汲み取れず回答できない問題があった。
④大問2・3は毎回変わるためそこで時間を取られてしまい、傾向が決まっている大問4〜6を落ち着いて解くための時間が確保できなかった受験生も見られた。
(採点基準や今後の注意点など)
①正しくて以内に表記されていない読み取りにくい解答は、不正解とした。
②作図での誤差や、作図した図形を測定した値を用いた計算での誤差に関しては、考慮し幅を持って採点した。
【国語】
(2020年入試に向けて)
問題構成は毎年大幅な変更はなく、大問1は長文の読解問題、大問2以降は詩歌の鑑賞、敬語、慣用句や漢字などの知識問題。
(2019年度入試)
①長文読解問題では、「抜き出し」の問題で誤字・脱字が見られた。
②知識問題では、敬語、訓読みの正答率が低かった。
【社会】
(2019年度入試)
①差のついた問題は、年代順にならべかえる問題や指定された時代に当てはまる事項を選ぶ問題など。
②目立った漢字の間違いは「中臣鎌足」「南蛮貿易」「土偶」「愛媛県」など。
(採点基準や今後の注意点など)
①各分野の専門用語・人名などは漢字で書けるようにしておく。平仮名やカタカナも正確に記述すること。
②時事問題、グラフや表の読み取り、地形図は例年出題する。
【理科】
①小問集合(1問2点・30問)の形式で出題する。
②物理・化学・生物・地学の4分野から満遍なく出題する。
③基本的な計算の問題はできるようにしておくこと。
続いて副校長の大西哲也先生から「卒業後の進路について」のお話がありました。
2019年度は卒業生約240名のうちの45%にあたる108名が明治学院大学に進学しました。昨年は79名だったので顕著な伸びということができます。背景には「私大の定員厳格化」があるとの分析でした。なお推薦条件は高1から高3の一学期までの成績が上位80%以内で、欠席30日以内、生活面での問題なしの3つです。また成績上位30%以内の生徒には推薦の権利を有したまま他大学を受験出来る制度(2校・2学科まで)があります。
他大学の合格者は国公立5名(昨年は4名)、早慶上理ICU12名(12名)、GMARCH64名(69名)、成成独國武25名(32名)で、このほかにも医学部3名、津田塾・東京女子大・日本女子大14名、薬科大学7名などです。
最後に募集入試主任の安達薫先生から今年度入試・次年度入試についての説明がありました。
第1回(2月1日午後) 募集60・応募417・受験者405・合格者180・入学者73
第2回(2月2日午前) 募集60・応募302・受験者202・合格者 91・入学者59
第3回(2月4日午前) 募集20・応募247・受験者102・合格者 13・入学者13
第1回の合格者の手続が想定を超えたため、第3回の合格者数が応募者数を下回ったとのことで、次年度は第1回の合格者数をやや絞るかもしれないとのお話でした。
昨今の大学付属校人気はこの学校の入試にも大きく影響しているようです。