今日は東京都豊島区にあります、本郷中学校・高等学校の入試報告会に2名で参加してまいりました。
池袋で山手線に乗り換え、巣鴨駅から徒歩5分で着きました。
この学校の説明会に参加するのは3回目です。
去年、一昨年の記事はこちらをご覧ください。
はじめに学校長挨拶として、佐久間校長より話がありました。
本郷中学校・高等学校は個性を尊重した教育を通して国家有為の人材を育成という建学の精神を掲げ、校訓の「強健・厳正・勤勉」を旨とした教育の実践として、人間性と社会力を養う教育を行っています。
学生にとっては、大学入試などの変化などが激化していますが、教育の根本そのものは変えずにと佐久間先生はおっしゃっていました。
ラグビー部が8年ぶりに花園出場を果たしたりなど文武両道の学校で、部活加入率は中学98%、高校85%と高く、多くの生徒が最後の大会まで部活を続けるそうです。
部活について佐久間先生は、とにかく経験させることが大切とおっしゃっていました。
学習については、システムを構築することで自然に勉強できる環境を整備しているということで、具体的に独自の検定試験(本数検)などのご説明がありました。
今後さらに大切にしていきたいこととしては、コミュニケーション能力の育成ということで、いろいろな人と関わりながら選択肢の多い経験をさせていきたいとのことでした。
次に現状報告及び大学入試結果について高校教頭の木村先生よりお話がありました。
まず、本郷高等学校の受験指導の要点として
・その生徒にとって易しい→難しい学校と段階的な受験をしているということ
・必ず合格大学を持つということ
・国公立大学志望者は後期日程の試験まで粘るということ
を挙げられていました。
大学合格実績は、
国公立大学には
・東京大学5名
・京都大学2名
・一橋大学7名
・東京工業大学9名
・北海道大学7名
・東北大学4名
・名古屋大学1名
・大阪大学1名
など計97名(内現役63名)
最難関私立大学(早慶上理)には
・早稲田大学91名
・慶應義塾大学77名
・上智大学24名
・東京理科大学127名
合計319名(内現役235名)
GMARCHには
合計292名(内現役183名)
医学部医学科には
国公立大学11名含む合計50名(内現役33名)
でした。
進路決定状況については、
国公立大学が15.9%
早慶上理が20.1%
GMARCHが10.7%
その他が16.8%
未決定者が36.6%
とのことでした。
この結果に対して木村先生は、昨年度に引き続き難関私大の絞り込みの影響を受けたということで、同じ大学の複数学部合格者が減少したということで、課題として、理科2科目をきちんと仕上げるということと、学内併願の吟味を挙げられていました。
生徒の生活については、新入試に向けて昨年度よりclassiを導入したとのことです。
次に、2020年度入学試験作問方針について、各教科代表の先生よりそれぞれお話がありました。
本郷中学校の国語の解答用紙はこのようになっています。
大問1の漢字の出題については、日々の地道な学習の積み重ねができているかを確認したいという方針で出題されていますので、特に難しい漢字が出題されるというわけではありません。
例えば今年の第1回入試の漢字を見てみると
①の和やかは390名の全受験者のうちの358名が正解で
②の移設は347名
③の博愛は253名
④の提案は363名
⑤の基幹だけ29名と少なかったのですが、概ね高い正答率となっています。
基本的には、短い抜き出しや文章の内容についての選択問題が中心で記述の配点の割合もそこまで高くありません。
記述問題については、設問の意図、要求を正確に理解し、問題文の中から該当する箇所を要求に合う方で編集し言い代える力を確認したい力であるとしています。
記述問題は部分点があるのでしっかり書くということを日頃の練習から徹底できればと思っております。
算数については、
このような典型問題では、当たり前のことを当たり前にできる力を確かめたいとのことです。
図形の移動もよく出てきます。
また、
このように文章が進んでいきながら解く問題もあります。
このような問題については、イメージがわきにくいものを具体化し、習った知識に言い換えて考える力を見たいという方針で出題されているようです。
社会については、全体的な知識があるかということと、単に用語を暗記するだけでなく、関連事項まで踏み込んで学習しているかどうかを問うとのことです。
漢字指定の問題の誤字やひらがなは部分点ではなくバツとなるので、しっかり漢字で書けるようにしておきましょう。
今年の入試では
漢委奴国王、十返舎一九、中継貿易、長篠の戦い、鹿鳴館など漢字で書けるかどうかが重要となった問題が出ています。
理科については、物理・化学・生物・地学の各分野を満遍なくほぼ均等に出題するとしており、知識のもとに与えられた図や表の数値を使って思考力を問うもの、実験の条件をもとにグラフなどの結果から思考力を問うもの、そして話題となっている自然現象や身近な自然現象を問うものなどを取り入れながら出題しているとのことです。
国語と算数の配点が100点なのに対し、理科と社会の配点が75点と割合高いので、苦手教科・分野を作らず対策することがこの中学校に合格する上で必要なのかなと思います。
最後に2019年度入試結果と2020年度入学試験について、入試広報部長の野村先生よりお話がありました。
大きな変更点として、2020年度入試から募集人数が増えます。
今まで、6クラス分240名だったのに対し、今年から7クラス分280名の募集となります。
2月1日の第1回入試では80名から100名と20名増え、
2月2日の第2回入試では120名から140名と20名増えます。
2月5日の第3回入試は例年通り40名の募集となります。
定員が増え、どのような入試となるのかジャングルジムでも注目していきたいと思います。