今日は東京都武蔵野市にあります、成蹊中学校の入試報告会に2名で行ってまいりました。
西武新宿線西武柳沢駅からバスで20分ほど乗り、そこから少し歩いて到着しました。
ちょうど1時間あれば到着します。
写真を撮り忘れてしまったので、昨年の写真をそのまま載せておきます。
この学校には、3年連続で訪れており、学校図鑑も3回目となります。
過去の記事は下のリンクよりご覧ください。
まず最初は校長挨拶ということで、中学・高等学校校長の跡部先生よりお話がありました。
創立100年を超える伝統校である成蹊中学校の建学の精神は、
・個性の尊重
・品性の陶冶
・勤労の実践
であり育てたい生徒像として、平和な社会の実現と発展のために誇りをもって貢献できる生徒ということをおっしゃっていました。
成蹊の国際理解教育はとても長い伝統があり、帰国生教育は大正時代から続いており、留学制度は戦後間もない時期から開始しております。
特に、跡部先生は事前学習の重要性について触れられ、ただ海外に行って語学を学んで帰ってくるのではなく、異なる文化を事前に理解した上で学ぶことが重要性であるというお話が印象的でした。
続いて、進路指導について高校教頭の横井先生よりお話がありました。
成蹊大学の付属校ではありますが、進学校的な側面もあるのがこの学校の特徴です。
2017年度は22.5%で
2018年度は21.0%で
2019年度は29.3%で例年より増加しました。
これについて、入試改革の不安から内部推薦で進学した人数が増加したと横井先生はおっしゃっていました。
早慶上理には、99名が合格し、59名が進学し、MARCHには89名が合格し、32名が進学したとのことです。
私大の定員厳格化の流れで多くの学校が合格者を減らしている中、昨年より早慶の合格者を伸ばしているという結果でした。
国公立大学へは、東北大(医)を含む27名が、私立の医学部医学科には25名が合格したとのことです。
詳しくは資料がありますので、お気軽にお問い合わせください。
進路指導での昨年からの取り組みとして、ポートフォリオの導入についてのお話もありました。
これは多くの学校で導入され始めた仕組みで、情報機器を用いて学習や部活動などの経験を見える化するものですが、多くの学校ではCLASSIを使っているのに対し、成蹊ではfeelnoteを導入しました。
その理由として、生徒たちの工夫を促すためにあえて親切すぎるCLASSIではなくfeelnoteを導入したとのことです。
続いて、中学入試の出題・採点担当者からのご報告を各教科担当の先生よりいただきました。
国語は用意された答えよりも自分で考えて答えを出す記述問題を重視した出題となっており、文章の読み方としては受験者の現実を小説に引きずり込むのではなく、小説に寄り添って文章に書いてあることを文章中の言葉で書くということが重要であるとのことです。
算数は、典型的な手法で解ける問題でしっかり点数を確保するということが重要です。
また、今年から定規・コンパスの持ち込みが不可となったということが主な変更点として挙げられます。
毎年出題されている問題もありますので、しっかり傾向をつかみ対策していくことが重要でしょう。
社会は、溜め込んだ知識を吐き出させるような問題ではなく、本文をよく読んで考えて答えを出す問題が多いのがこの学校の特徴となっております。ですので、国語力のある受験生は国語の得点との相乗効果が期待できます。
今年から、受験生が時間切れの恐怖を感じないように、単答式と記述式の問題を区分を明確にするという変更点があるそうです。
理科は、初見の情報にどう対応するかといったことが重要で、生物の配点が若干高いものの4分野からバランスよく出題されています。
成蹊中学・高等学校の理科は、実物に触れることを重視しておりますので、入り口となる入試問題にもそれが反映されているのかなと思います。
文章を参考にしていきながら、グラフや表を読み取る力を鍛える必要がありそうです。
最後に入試実施状況と来年度の予定について入試部長の坂井先生よりお話がありました。
今年度の受験者数は
第1回男子→171名(昨年度は153名)
第1回女子→141名(昨年度は117名)
とどちらも増えており、
第2回男子→195名(昨年度は153名)
第2回女子→193名(昨年度は173名)
とこちらも増えております。
特に第2回入試は厳しい入試だったのかなと思います。
今年の変更点としましては、これまでは体験イベントのみが予約制だったのに対し、今年から学校説明会も予約制となるとのことです。蹊祭(文化祭)は予約不要です。
去年はラーメンを食べて帰ったのですが、向後先生のダイエットにより今年は食べずに代わりに吉祥寺まで歩いて帰りました。