法政大学中学高等学校 ゼミ発表会 | ジャングルジムブログ

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今日は、法政大学中学高等学校のゼミの発表会に参加してきました。

このゼミ形式の授業は、選択授業の中の一つで、高2、高3と2年間続くものです。

 

今日は高校2年生の発表でした。

 

“法政高校にアイドルを作ろう!”という課題について、具体的な提案をしていき、その提案に根拠を持たせるべく先行研究を行っていき、実際にプレゼンテーションを行うというのがこのゼミ形式の授業の流れです。

 

パワーポイントや配布するレジュメを用意し、今日の発表に向けて相当準備を進めてきたそうです。

このプレゼンテーションの受け手である、オーディエンスは進路が内定したこのゼミに所属する高校3年生、このゼミにかつて所属していた大学生などで、通常陥ってしまいがちな馴れ合いが一切ない緊張感漂う発表会となっていました。

 

質疑応答で、高校3年生や大学生の先輩からは、容赦ない質問や、鋭い意見が続々と出ていました。

中には厳しい指摘もあり、2年生の皆さんは打ちひしがれてしまうのではないかなと心配しましたが、2年生も今日の発表に向けて相当準備をして、徹底的に調べ議論したというプライドがあるのか、それにタジタジになることなく、みんなでチカラを合わせてなんとか答えようとしていました。

 

担当教員の杉浦先生は、

今日この経験をした2年生が春から3年生となり、卒業してからもこの発表会に参加して後輩に今日自分たちが受けたような鋭いツッコミという名のアドバイスをしてくれるようになるでしょう。

そういう大きな「学び合いのサイクル」は、ゼミ生たちたちが作ってくれた財産であると思います。

とおっしゃっていました。

 

実際に大学生として参加した先輩の中には、企画の全国大会に優勝したり、自分で事業を1から立ち上げたりといった非常に優秀な方もいて、大学のゼミやこのような活動で活躍されている先輩方と“本気”の議論を行うということはとても貴重な経験に違いないと思いました。

高校2年生で本気で準備し、本気でダメ出しされ、次ここを改善しようという機会があり、チームでその壁を乗り越える経験をしている学生は強くなるでしょう。

実際に、このゼミを卒業した生徒の多くは大学のゼミ活動では中心的な役割を担い、就職活動などおいても大きく力を発揮するそうです。

 

今日取材した、法政大学中学高等学校のように、大学受験をパスして大学に進学できるというメリットを十二分に活かしているなと実感できる授業だと確信しました。

 

大学入試制度改革の見通しがはっきりと見えないといった不安や、都内私立大学の経常費補助金における措置の変更(ざっくり言うと都内私立大学の合格者が減ります)といった社会の流れによって中学受験で付属校!といった需要が年々拡大しています。

実際に都内有名私立大学の付属中学校の受験者数、倍率は右肩上がりになっており、その傾向はしばらく続くのかなと思います。

 

ここで、大学受験がないから、エスカレーターは楽だから、といった受動的な動機で大学付属校を考えるのではなく、通常大学入試の対策に費やす時間を、「どのような時間に充てるのか」や「どのような力を伸ばす教育を行っているのか」に注目してみると、とても有意義なのかなと思います。

 

今日このような機会を与えてくださった、法政大学中学高等学校の杉浦先生に心より感謝申し上げます。

 

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