映画完成後、ゴダールの訪問を語るアニエス «C'était une sorte de dialogue virtuel entre Godard et moi. On est un peu proches dans le fait qu'on fait des films où il y a plus de recherche que de commerce, c'est ça qu'on a en commun» 私とゴダールは(会えませんでしたが)対話できていました。商業的な作品より映画を創作する事で私達は少し似ていて、(映画に対する姿勢に)共通点がありました。
ふたりが訪ねた村と人々 on ne s’est pas rencontrés à la boulangerie, ni à un arrêt d’autobus… 不思議、今まで道で会わなかった二人、バス停でもパン屋そしてダンスホールでも会わなかった。そんな二人が無計画を条件にJRのスタジオ配備車で旅をする。
L'escale, village des Alpes-de-Haute-Provence 村人達は車内の写真撮影スペースでカメラに向かってバゲットを噛る。大きく引き伸ばしたポートレート、バゲットを水平に連ねて街路壁貼り付ける。いろいろな顔がバゲットと一緒に並ぶ。照れたり、微笑んだり、皆で一本のバゲットを食べている様。
Sainte-Marguerite-sur-Mer, Seine-Maritime (76) Un tombé depuis le bunker de béton allemand falaise depuis la deuxième guerre mondiale sur la plage 浜辺に崩落した第二次世界大戦中ドイツ軍が建てた要塞/トーチ。 アニエスが以前撮影したギイ・ブルダンの写真、トーチにピッタリな写真を選ぶ。 潮の満ち引きを確認しながら写真を貼ったが、翌朝海に流されていた。
Henri Cartier Bresson/ Montjustin フランスの写真家、敬愛するアンリ・カルティエ・ブレッソンの墓を訪ねる。
Le Porte du Havre 港湾労働者にインタビュー、港湾労働者の妻たちは初めて夫の職場を訪れる。コンテナー各々に写真が貼られ、夫達に依って積み上げられ、妻達の全身像が現れる。コンテナーの妻の心臓に近い扉が開くと妻が居る、夫婦にとって特別な体験だ。
映画のジャンル 原題は『Petit Paysan/小規模農家』、 映画誌は「ドラマ」や「ドキュメンタリー」と紹介しているが内容は社会派、主人公が追い詰められ神経が衰弱してく様子や牛を殺傷する場面、牛達がどんどん発病していく画はスリラーだ。ルモンド紙の” un thriller mental dans une étable”及び英邦題『ブラッディミルク』の方が視聴時の視聴者感情としては正解。 田舎の酪農一家のヒューマンドラマと想像し選んだが、映画序盤ピエールのベッドを牛が包囲するという不気味な画に凍り付き、ピエールの焦燥感に緊迫し、映画後半は失う命に胸が締め付けられた。