さて特にトラブルがなければ今日を含めてあと2日で京都である。
最終日を楽に終わらせたいので、今日は頑張りどころなのだ。
ギリギリまで寝て7時に出発。
まずはお馴染みバナナと珈琲。
ていうか今日は晴れてる!
品川以来の晴れである。
多少日焼けはしているのだろうが物足りない僕は今日はとことん焼いてやるぞとの思いで、太陽に願いを込める。
まっそのせいで暑いんだけどね。
これこそ旅だぜ。
2時間ほどで関宿に到着。
なんだかものすごくいい雰囲気。
この風景なんかあまり江戸時代と変わってないんじゃないか?
中心街でなんだか市が行われていた。かるくお腹が空いてたので何か食べよーと思ったんだけど、ちょっと高いからなぁ。次の宿にしよーっと。
関宿を抜けようとしてると、おじさんに声をかけられる。
「歩いて来たの?寄ってく?」
と古道具屋さんに入れてもらう。
元旅籠だった町屋造りの家を今は道具屋にしたらしい。
家にかるく上げてもらい町屋造りを見せてもらう。
なんか面白いし、かっちょいい。
「歩くのもいいけど、たまにはこうやって町の人と絡んでいきなよー」って。
確かになぁ~~。
「ちょっとデフォルメしてあるけど地図持ってく?」
デフォルメっていう言い方がかっちょよかった。
関宿を抜けて1時間半で次の坂下宿に着く。
ここで何か食べよーと思ったのだけど、どーやら何もなさそう。
坂下という地名で気づいた。
そーか。鈴鹿峠の坂下なんだ。
庭の手入れをしていたおじさんに何か食べ物屋さんがあるか聞くと峠を越えて降りないとないらしい。
しょーがない。一つだけあった自販機でファンタグレープを飲みそれで越える。
山深くなってくる。
汗がとまらない。
気持ちがいい。
そーだな。東京に帰ったらすぐにでも山に登ろうかな。脚もだいぶ出来上がってきたし、せっかくなら鍛えようなんてね。
峠に出る。
最後の県だ。
次はもう京都なんだ。
短かったよーな、長かったよーな。
舗装路に出てくだる。
ロードバイクやバイクのツーリングしてる人が目立つ。
いーなー速いなぁー。
ここからなかなかお店は出てこない。
炎天下。
バナナと珈琲とファンタグレープ。
人間意外と持つもんだね。というかエネルギー溜まりまくってんだな。
人もいないし、ヒマなので撮ってみた。
僕はブログの他に、インスタグラムとFacebookでこの旅のことを書いている。
そこではこーゆーの載せてんの。
峠から2時間。
ようやく道の駅に着く。
うどんとかやくご飯を食べて復活。
ここの無料の緑茶がすごく美味しかった。
何杯も飲んじゃう。
ここでいったん汗を落とす。
ここから甲賀に入る。
そう。忍者の街だ。
さすが忍者の街だ。隙がない。
あそこで臭を刈っている腰の曲がった婆さん。
僕は騙されない。あの鎌さばき、クノイチに違いない。むこうからニコニコして来る爺さん。
話しかけてきた。
「歩いて来たんかぁ?」
「はい。あのぉーここは甲賀って(こうか)って読むんですかぁ?」
「あんだって?何処行くんだぁ?」
まずい完全に聴こえてない。
これは陽動作戦か。
その時だった。
爺さんが大きく笑った口から何かが僕に向かって飛び出した!
僕は瞬時に斜め後方に飛び、すかさず走り出す。
やはり爺さんも走り出した。
爺さんは背中から何か取り出す。
ふん、隠し剣か。
そんなことだと思ったよ……
僕はリュックに挟んであったセルカ棒を取り、あっ!
ない!!
そーだ!さっき川で行水する時に使って中にしまってしまったんだ!!
何てことだ!
でも僕は慌てない。
爺さんが距離を詰めてくる。
僕を伊賀の人間と知ってのことか。
爺さんが剣で僕に斬りかかるのと同時に爺さんの身体は真っ二つになる。
僕の名前は手刀だよ…
なーんて事を考えながら通過。ニンニン。
ここから先を急ぐ。
明日のために少しでも距離を伸ばしておきたい。
無心で歩く。
もともと石部まで行ければいいかなと思って、3時間かけて行くが、泊まれそうなところが見つからない。
というよりなにもない。
ちょっとそれて国道に進み食べるところを探す。
行けども行けども何もない。
あたりが暗くてなってきて、空腹感も限界に近づいた時にラーメン屋の看板。
もしよかったら裏の空き地で寝てもいいよう。
そーさせてもらおうかと思ったが、お腹がも満たされたしもうちょい進もう。
結局さらに4キロほど進んで公園を見つけただいまそこのベンチにて。
さて、明日が最終日だ。
ゴールする時はどんな気分なんだろうな?