ピエロが西を向く!! -32ページ目

ピエロが西を向く!!

世田谷区経堂「しゅとカフェ」のオーナーシェフ。

5時半に寝覚める。
昨夜は初めて雨の心配なく寝れた。

明るくなった桑名宿を見ておきたかったので、もう一度回ってみる。


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朝の散歩してる夫婦とおしゃべり。
この界隈は昭和の初めの頃まで遊郭だったところだと教えてくれた。
若い子がじゃりせん握りしめてお姉さんに遊んでもらったところなんだよぉ~
って。
な~るほど。だからなんだか魅惑的な場所に見えたわけだ。

コンビニでバナナと珈琲を飲んで歩き始める。
今回の旅はホントにコンビニ様々である。
東京じゃ晴れてるらしいが、こっちは雨は降っていないもののやはり曇り。
でも半袖短パンで行動できるのは気持ちがいい。

三重県とはいえやはりまだ名古屋の影響がかなりあるらしく、喫茶店が多い。
それを期待してバナナで済ませたのだが、この道沿いにはいまだ見つからず。

ようやく見つけた喫茶店。
モーニングBセットを注文。
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これこれ。いいよねぇ~。
食べていると隣のテーブル席に座ったおっちゃんが
「にいちゃん歩いて来たんか?え?偉いなぁ~~!!」
と言って話しかけてきた。
「いやぁ偉くはないですけど、けっこうしんどいすねぇ~~」
なんて少し会話してた。

おっちゃんは珈琲を飲み終えると、席を立ちお会計。
「んじゃにいちゃん頑張ってな!にいちゃんの分まで払っておいたから、頑張りやぁ」
「えっホントすか?すいません。ご馳走になります!!」

なんて一幕も。
帰り際お店の人も、
「これも縁やからなぁ~頑張ってな!」
「ご馳走さまでした。おじさんにもよろしくお伝えくださーい!!」

縁かぁ。
この歳で奢ってもらっちゃった。でも嬉しいなぁ。
さて、今日もがんばろ。
桑名を出て四日市。
四日市には本陣跡が残ってなかったなぁ。
なんか東海道も寂しい道になっていた。
石薬師宿の手前に杖衝坂を登る。
ここはヤマトタケルが脚を怪我して杖をついて登ったとされる坂。


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上がるとヤマトタケルが使ったといわれる井戸もある。
まじかぁ。すげえ。

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石薬師宿をぬけると庄野宿。
ここには無料の資料館があったので入ってみると、おばちゃんとおじちゃんにとてもよくしてもらう。
「おーおーよく来た、偉いねぇ。頑張ったねぇ。お茶あげるわ。写真も撮ったる。」
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人に撮ってもらうの恥ずかしい感じです。
おばちゃんとおじちゃんに手を振って次へ。
おじちゃんおばちゃんずーっと手を振ってくれてる。

恥ずかしいよぉ~。

次は今日の目的地の亀山。
亀山は確か以前自転車の旅の時に訪れたことがあると思う。
すごーく、寂しいイメージがあったんだけど、着いたらびっくり。
人の記憶ってホントに曖昧。
こんなに開けてたっけ?

コインランドリーで洗濯を済ませ、国道に出て食堂を探す。
おー?!王将あるじゃん!!

こりゃありがたい。
ニラレバ定食を食べて、今日はゆっくり満喫ステイ。

あと2日かぁ……
頑張ってくれよぉーと脚を念入りにマッサージ。

寝袋に入って今日の出来事を思い出す。

おじちゃん達おばちゃん達の顔。

あったかいんだからぁ~~♩


うわっ少し寝坊。
慌てて準備して、急いで出る。

まずは東海道に戻らなきゃだ。

外に出ると晴れてはいないが雨は降ってない。
足のマメもだいぶ落ち着いたし、たくさん寝たおかげで足の疲れもなくなかなかいい調子。

国道1号線に出てしばらくするとコメダ珈琲を発見。
まぁここじゃ本場だよね。
モーニングを注文。

今日の行程予定は鳴海を抜け、熱田神宮、そして七里の渡しだ。
恥ずかしながら僕は熱田神宮ってのを知らなかった。
本を読んで草薙の剣が祀られてるのを知った。こりゃ行かなきゃならん。

あずきトーストと珈琲をたいらげて再びコースに戻る。
愛知県ってのは殆ど来たことがなかったんだけど、さすが世界のトヨタがあるとこだね。
いたるところに電気自動車のスタンドがある。
あと大きな道を歩いていると車道と歩道の間に仕切りがあってその仕切りはものすごい防音壁になっていて、車の音がしなかったりさぁ。

昼過ぎに熱田神宮にとーちゃく。
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宝仏殿に入ってみる。
すっげぇー!!
刀がたくさんあった。前田慶次が奉納したという刀やら2メートルを超す大刀があったりと、たまらんね。
ニワトリがいたんだけど、ニワトリはここの神の使いなんだって。
奈良は鹿がそうであったり、三島大社はうなぎだったり、各地に伝わる使者がいるんだそーだ。

熱田神宮から南下すると七里の渡し。
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当時はここから三重の桑名まで渡船が出ていたんだけど、今はイベントとしてたまにあるだけらしい。
七里というからだいたい28キロの航路。
松尾芭蕉はここで船遊びをしていて、五.七.五の歌を開拓したらしい。
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要するに俳句の生まれた場所。

さて、どーするか。
船がないとすると当時の人も歩いていないわけだから、ここから電車などで移動するという手段も頭をよぎるわけだが、これはさいごまで歩こうということで、国道23号線で桑名まで歩くことにする。


名古屋港を過ぎる。
懐かしい。
20年前ここからフェリーで沖縄への船旅をした。
フェリーを待つ間もフェリーの中でもずーっとトランプしたりと友人3人で旅をした。

今じゃ一人だ。
まぁそれもよし。

ここからは辛かったなぁ。
道路はトラックばかりだし、名所もなにもなく工場地帯なので空気も悪い。
そのかわり早く進んだ。

友人の知り合いに桑名の人がいて、もしよかったら連絡してみて!何か情報くれるかもよ。
と言われてたので連絡してみる。
お風呂や野宿ポイント、食事処を教えてもらった。

桑名に着いたのは19:30。
あたりはすっかり暗く、教えられたうどん屋さんに向かう。

なんだろう?
この桑名ってとこ、とても感じがいい。
この暗闇の中にところどころ料亭や旅館の灯りが柔らかく道を照らし、まるでタイムスリップしたよう。

残念ながら教えてもらったうどん屋さんは臨時休業だったが、近くのうどん屋さんにはいる。
ここ桑名はハマグリが有名らしく、今日は節約してきたので奮発してハマグリ御膳。
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帰りにお店の人に野宿を聞いてみると、とても丁寧に教えてくれた。
人もよい。

七里の渡し跡に向かう。
さっきいい事聞いたんだ。
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七里の渡し跡に鳥居が建ってるんだけど、この鳥居、伊勢神宮の式年遷宮のたびに、宇治橋外側の鳥居を譲り受けてるんだって。
旅人が桑名に着いて、ここは伊勢の入り口ですよ!ってことみたい。
僕は知らなかったなぁ。
今年の5月にちょうど建て替えられて、その時はおおいに盛り上がったそう。

教えてもらったお風呂はすぐ近く。
懐かしいザ銭湯といった趣の銭湯。
ケロリンのタライも健在。
入浴後にぞろぞろと相撲取りが何人か入ってきた。
ん?相撲部屋あんの?
チクショー相撲取り何人も入ってる湯船に一緒に浸かりたかったなぁ……

公園に行くと、昼間に電話していろいろと教えてくれた桑名在住のレナさんが会いにきてくれた。
珈琲とケーキをいただいた。
嬉しかったなぁ~。
東京に来た時は是非!

さっき歩いた時に見つけた野宿ポイントに行くと、何人か若い連中がキャッチボールをしてた。
話しかけてみると、大学生の3人組で幼稚園からの幼なじみとのこと。
かれこれ3時間くらい話しちゃったかなぁ~

年の功で偉そうに旅の良さを語ってきたよ。
彼らとても桑名を愛してるのが伝わってきたなぁ。
大学はみんなバラバラなのにこうして夜にキャッチボールなんかしてるなんて、なんだかとても良いよ。

彼らにしてみれば暇ななんてことない1日なんだろうが、10年後、20年後にはとても素晴らしい日となっていつか思い出すんだろう。

彼らに僕のこのブログを教えておいたから、読んでることだろう。

おい!京都で待ってるぞ!

心地よい風。
寝袋の中、目を閉じて、何気なく懐かしいことを思い出す。





ここで、幾つか質問のお便りが届いているので紹介し、答えていきたい。

おー?女子高生からかな?
匿名希望、内山隆子さん17歳からのお便り。

「京都に行くなら新幹線で行けばいいじゃん。歩いて行くなんて意味あんの?バッカじゃない。」


とのお便り。
いい質問ですねぇ~

その通り。意味なんてない。
でも人間はこの意味のないことをするのが好きな生き物なのだ。
そして、その意味のない好きなことってのがいわゆる趣味と呼ばれてるんだと思う。
読書、音楽、マラソン、サッカー、収集癖などなど。
生きるためなら仕事してお金稼いで食べれればいい。
国や地域によってはその食べることにもありつけないところの人は、そんな余裕もないかもしれない。
僕は恵まれているのだ。
お金持ちじゃあないけど、この国に生まれて、仕事も一応して食べてはいける。

なので僕が旅をしてるのは君が読書やサッカーするのと同じようなことなのだ。
東海道五十三次を歩くことによって、本を読むのと同じように、むしろよりたくさんのことを学ぶことができるし、スポーツをするのと同じような汗をかくことができるし、感動もある。

趣味とはそんなもんだ。
興味のない人からしてみれば、なんでするのだろう?と思うものだと思うわけ。

隆子ちゃん。なのでそんなわけなのよ。

もう一通ご紹介しよう。
あっこれも匿名希望の相川陽介さん。

「パンツは何枚持っていってんすかぁ?」

おーなるほど。気になるとこですねぇ。
ノーパンです。

もう一通。
ペンネーム 弥次夫
「濡れた靴はどーやって乾かしてるんですか?」

うんうん。
これはねぇ。寝る時に靴の中に新聞紙を詰めて雨の当たらないところに置いておくんですねぇ。
そーすると朝にはほとんど気にならないくらい乾いているんですねぇ~

みんなお便りありがとー!!

さてさて、僕は今愛知県の知立市の満喫にいる。
朝に豊橋を出発し、御油、赤坂を通過し藤川の手前で法蔵寺に寄る。
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ガイドブックによるとここには新撰組の近藤勇の首塚があるらしい。
こりゃ寄らなきゃ。
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近藤勇は東京の板橋で処刑され、僕のゴール地点の三条大橋に三日間首をさらされた後、同士が盗み出しここに葬ったらしい。

すげぇよなぁ~。
この長い距離を首が動いていたなんて、何日かかったんだってこと。
また、その後ここから掘り出されて行方不明になったらしい。

いやぁ、今度東京帰ったら新撰組の所縁の地を巡らなきゃなぁ……

今日はほんとは鳴海まで行きたかったが、ちょっと無理っぽい。
知立で泊まれる場所を探し、今日はゆっくりと眠りたいので少し東海道からは外れてしまうが満喫に移動。

そーいや、ちょっと前に宮藤官九郎が弥次喜多の栄華撮ってたよなぁーと思い、動画を観てみるが、なんだか僕はとっても眠いだ……