ピエロが西を向く!! -30ページ目

ピエロが西を向く!!

世田谷区経堂「しゅとカフェ」のオーナーシェフ。

実家で飼ってる愛犬のさくら。
もうお婆ちゃんなんだけど、やっぱりいつまでも元気でいてほしいのは、飼い主ならみんなそーだよね。

去年の年末に胃捻転という胃が捻れてしまう病気にかかって、その時は1週間くらいで退院できたんだけど、その後何度も繰り返すから、おもいきって手術に踏み切った。
もう老犬なので体力的にどうかはわからないけど、本人はやっぱり辛そうなのでね。

でも僕が知った時にはもう手術していて、ちょっと入院したとしか聞いてなかった。

お袋に「見舞いに行こうか?」と尋ねても
「大丈夫だから来なくていい」と。

というのも、僕は前の愛犬チャコ、爺ちゃん、婆ちゃんと何度も見届けていて、今回も僕が見舞いに行くと見届けてしまうんじゃないかと、僕には来させたくなかったらしい。

でもよほど悪かったのか、弟と妹から同時に
「にいちゃん、今回はさくらマジでヤバいかも。最後に見舞いに行って会った方がいいよ。さくらも会いたがってると思う。」
なーんて言うわけ。

おいおい。聞いてないよ!

大丈夫なんじゃなかったの? 

なので休みだった今日会いにいってきた。

病院の端っこのゲージの中にいたさくらは明らかに元気がない。
「さくぅー。どーしたぁ?元気ないのー?」
と声をかけても反応が薄い。

小さな小窓に手を入れてさくらを撫でる。

「おいおい、元気出してくれよ~。またキャンプ行こうよー。ねっ、また山登りしようよー。」
虚ろな眼で僕を見る。

いつもならシッポが取れるくらい振って、嬉ションまでしちゃうさくらがシッポを振る元気もない。

先生に聞くと立ち上がる元気もないらしい。

それでも何度も何度も声をかけて、
「ガンバーレ、ガンバーレ!!ツライねぇ~。さくエラいねぇ~」なんて声をかけ続けてると少しずつ反応が良くなる。

暫くしてお袋が来て、一緒にさくらに声をかけてたら、なんとさくらが立ち上がる。
しかも手でゲージから出たいとガシガシやる様。

先生に少しゲージから出してもらう許可を取って、さくらを抱きしめる。

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「さく!!スゴいスゴい!!早く元気になーれ!!
またキャンプ行こうね!!もうちょっとの辛抱だよ!!」

と言って病院を出た。


さくら…
本当に早く良くなってほしい。
だいぶお婆ちゃんになっちゃったけど、また遊びたいよぉ。

2週間も仕事を休みにしてると、やはりその前後は忙しくなるわけで、余韻に浸ることもなく、お仕事。

仕事もようやく落ち着いてくると、僕はミシンを取り出して夜なべ。

ネットでシルナイロンという軽量ナイロンを購入し、ちょっと作りたいものを作っているのだ。
まずはちょっとした時に使えるナップサック。
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4色作ってみた。

あとは今度登山する予定なので、地図や行動食やスマホを入れるサコッシュ。
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まだまだうまく作れないけど、なんか楽しい。


ん?ここは何処だ?

あーそーか。荒木ん家か。
腕時計を見ると8時。
10時間も爆睡。
布団も敷かずに畳の上で寝てしまったよーだが、だいぶスッキリしている。
やっぱり家は偉大なのだ。

リビングに行くと荒木がパソコンと向き合ってなにやら作業。
「おっ!なんか食うか?パンでいいか?」
「おう。よろしく。」

「おい、焦がすなよ!」
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案の定、真っ黒なトースト。

荒木ん家、ふるーい団地なんだけど、なんか懐かしくていいんだ。
僕も幼少期に大阪で団地住まいしてたから、なんかその時のこと思い出した。夏になると階段の踊り場にカナブンやカメムシがきたりさぁ。子供にしてみればそりゃ楽しかった。
年上の小学生にイケナイ遊びとか教わってさぁ。昆虫殺して遊んだり、ハチの幼虫食べたりさっ。
そんなの全部親には言わないの。
ハチの針を取って遊んでて、自分で刺して腫れても、刺されたとしかね。
とりあえず色んなもん口に入れては、これはマズイとかさぁ。そーやってなんか色々覚えたし、むしろそんなことばかり覚えてる。

朝飯を食べ終えてから荒木の車に乗ってお出かけ。
例の荒木の畑と田んぼを見せてもらう。
僕も興味あるしね。
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ちょいと人里離れた場所に畑はあり、もともと笹や竹で覆われた場所を人力で開墾したんだと。
うん。なかなか良いではないか。
まぁ荒木もいろいろと考えているんだろう。
とりあえずこれで食ってくとかどーとかじゃなく、とりあえずやってみるってやつだ。

「大事なことは出発することだった。」
の発想ね。
僕もそう思う。
結果はどーころんでもとりあえず経験にはなるからね。
僕は農業をやろうとは思わないが、自給自足ってのはちょいと興味がある。いろいろと勉強なるね。

再び車に乗り込み田んぼにむかう。
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おー。
田んぼだ田んぼ!!
田んぼの中にはアメンボやらタガメやらゲンゴロウもうやうやいて、なかなか栄養たっぷりっぽい。

一苗で茶碗一杯分の米になるそうだ。
3つで一日分。
この田んぼでうまくいけば200キロ。
家族四人なら十分な量だそう。

なるほど、こうして実際の田んぼの大きさを見て、何人分の米が出来るとわかると、なかなかいいぞ。
自給自足となると現実的な大きさである。
いやぁ来れてよかった。

「おい!そこまだ残ってるぞ!」
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いい勉強になった。

田んぼかぁ~~。
いつかやってみたいなぁ~~。

夕方に荒木に甲子園まで送ってもらい荒木と別れる。
「んじゃサンキューね。またな!」

明後日にでも会いそうな挨拶だが、そのくらいがちょーどいいのだ。

電車で新大阪まで出て、新幹線に乗る。
あっという間に名古屋。
18時発の新幹線で東京着が21時前。
僕が2週間かけたところを2時間半かぁ…

ふーむ。
いろいろと考えるところがある。
まず第一に東京から京都に行くのは歩いて行かないほうがいいってこと。
けっこう時間がかかるんだよ。

毎日10時間以上歩いても2週間かかるのだ。

あと現代人はやっぱり脚が弱いね。
僕なんか小さい頃から靴を履かされて生きてきたからね。ものすごく守られてきたんだろうね。
甘ちゃんの足なのだ。その靴を履いて歩く歩き方が身についてしまってるから、長い距離を歩くと踵が痛くなってしまう。

「まもなく、トーキョー、トーキョー」

はえーなぁ~~。あっという間だ。

当時の人達からすると、それらは本当に信じられないことだろう。
どこにだって行ける。
そして、遠くに移動するってことは、それは同時に時間を手にしたってことを忘れがちなのかもしれない。
時間を大切に使おう。

車を実家に預けていたので、実家に帰る。
帰るとサクラが僕を迎えてくれた。
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「ただいま。」