アマゾンの中から面白そうな本を見つけました。
マンガだけど(^_^;)。
クマ撃ちの女

いやー、一瞬でハマッタ。一気に5巻までダウンロードしてしまった(Kindleね)。
それにしても犬の利口なことよ。
犬は熊の追跡に役立つだけでなく、人間に察知できない熊の気配を感じてくれるので、出会い頭の事故も防いでくれるんですね。そして飼い主に忠実なのがいい。
私も子ども頃、ポインターという猟犬を飼っていたことがあります。リードを外してそこいら中、離して散歩させていました。離しているからもはや散歩ではないか。まぁ、今みたいに色々とマナーが問われる時代では無かったので、ウンコも川の土手に放ったらかし。口笛を吹いたら戻ってこいのだけ教えていました。
そんなある日、何かくわえてきたなと思ったらなんと鳥の死骸…。何も教えていないのに。
猟犬の血がそうさせるんですかね。
作中では犬と人間が協力しあって猟を進めていきます。
そんな猟師の世界をもっと知りたいと次に手に取ったのがこれ。
羆撃ち
狩猟だけで生きていくと決めた著者の狩猟記録です。昭和40年代の北海道。足跡などの痕跡だけを頼りに羆や鹿を追い込み、最期はライフル1丁で仕留めていく。羆対人間の命の駆け引きが北海道の大自然の中で生々しく描かれます。
途中からはここでもフチと名付けられた犬が相棒として加わります。フチは日に日に頼もしくなり、成犬となってからは著者とは視線だけで会話しています。言葉の要らない犬と人間の世界。
考えてみれば何千年もともに暮らしてきたのだから、双方に惹かれあうように刻まれているのでしょうか。
生きていくにはモノも情報も多くは必要ないんだろうと強く感じさせられました。
そして次にたどり着いたのがこの本
老人と海
名著ですよね。ヘミングウェイはこの作品が高く評価されてノーベル文学賞を取りました。私は高校生の頃、読んだことがあり当時も感動した記憶があるのですが、羆との闘いを読み終えたらもう一度読みたくなりました。
話自体は本当にシンプルです。3か月近く不漁続きだったキューバの年老いた漁師、サンチャゴがある日、500キロを超すカジキと遭遇します。三日三晩の格闘の末、これを制しますが、大きすぎて自分の船には載せられない。港まで曳航し持って帰ろうとしますが、今度はサメの格好の標的とされます。満身創痍の中でサメとの第2ラウンド。しかもサメは入れ替わり襲ってきます。
サンチャゴ老人はもてる武器をすべて使って応戦。サンチャゴ、マジハンパない。
カリブの青い海、照り付ける太陽、船を動かす風、食料となる魚。
登場人物も基本的にサンチャゴ老人と老人を慕う少年マノーリンの二人だけ。
なのになんでこんなに感動するんだろう。
生き物と人間の関係が対等に描かれているから。
時に力を出し切った敗者にこそ、美学があるから。
そうだろう。
一番は自分の人生と向き合うことの大切さを説いているのだろうと思う。
マラソン大会に出場しているお年寄りを見ると、凄いなぁと思ってしまうのは老年期になっても自己管理を怠らず、前向きに取り組んでいる姿勢に共感するからだろう。だが、いずれ人には死が訪れる。サンチャゴ翁にもそう遠くない日に天寿を全うする日が来るのでしょうが、きっとカジキとサメとのバトルの中に自然に還っていく自分の姿を投影しているのだと思う。
「人間、負けるようにはできてないんだ。ぶちのめされたって負けることはない。」
命ある限りサンチャゴ翁の辞書に敗北という言葉はないのだ。
かたやリアルな存在の昭和の羆撃ち
かたやフィクションの中のカリブの老人
この異世界の二人からは共通の生き様を感じますね。
そうそう、表題部に取り上げた羆の肉。
めちゃめちゃ旨いらしいんです。市場には出回らないので、一般の人が口にすることはほとんどないようですが。
一度でいいから食べてみたい!
おわり