別に夏の話じゃないんですが、タイトルと表紙から、ついつい夏に読みたくなっちゃいます♪


夏帽子 (河出文庫―文芸COLLECTION)/河出書房新社

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――先生、次は何処の学校へ行くのだろうね……


臨時の理科教師として、全国の学校を夏帽子と旅行鞄で巡る紺野先生と、生徒たちとのほんの僅かな期間の交流を描いた、童話のようなショートショート集。

『卵』ってタイトルで良いのかな??

中学の国語の教科書にこの中の一編が載っていて、それが初めて読んだ長野作品でした。


理科はあまり好きな科目じゃなかったけど、こんな先生がいたなら好きになっていたかも??(笑)


臨時の教師ということで、一歩引いた人付き合いをしながらも、優しさと機転と気遣いを持っている紺野先生は素敵だなあと思います。






河出文庫って確か今は裏表紙黄色いですよね??

その前の白と紺の落ち着いた色合いと、マットな手触りのほうが好きだったな~と本書を読みながら思いました。






「人なんてもともとほんとじゃないのよ、」


嘘つきと呼ばれる美しいしおんと、「私」が台所で紡ぐ物語。


夕闇の川のざくろ (ポプラ文庫)/江國 香織

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「ポプラ文庫」ってティーン向けのレーベルかと思っていたのですが、これは大人向けの絵本って感じ。


真面目に考えるにはむずかしすぎるから、そのままの意味で読みました。


しおんは嘘つきと呼ばれているけれど、


本当の嘘つきは誰なんでしょうね?


でも


人は皆嘘つきだけど、たぶん話しているときは本当のことだと思って話しているのだと思います。


同じものを見ていても、人はそれぞれ違うことを感じていたりもするし。

わかりあえない孤独というものを、よく描き出していると思います。


途中から、「えっ」て思う部分がナチュラルに出てきて、そこにゾッとしたりするけど、怖いというよりはきっと哀しい話です。








学校でやる読書感想文ってなんであんなツマンナイんでしょーね。

評価してくれないクセに、書き方も教えてくれない…なんて学生時代には教師を恨んでました(笑)


それに、いつもは準備室にあって、夏休みの前だけ図書室に棚ごと出てくる『読書感想文の課題図書』自体が恐ろしくツマンナイ本に見えたなあ。


そんな感じで、やはり課題図書に含まれていたから、吉本さんの本はずっと食わず嫌いでした。

今も好きかわからないけど、たまに読み返してます。


キッチン (新潮文庫)/吉本 ばなな

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大切な人を亡くす喪失感って本当に大きくて、

何年経っても完全には埋まらないけれど、

その穴に温もりを注いでくれる人を、もしかしたら「家族」と呼ぶのかも知れない。


読んでいて胸が詰まる思いをしたけれど、改めて感想を書こうとすると難しいなあ。


出てくる人物たちは皆大切な人を亡くしているけれど、それぞれの孤独を抱いて生きる姿はとてもいとおしかったです。






関係ないけど、孤独な夜を慰めてくれる「本」ってスゴいと思う。

音楽や映像じゃダメなんだよなあ。

そんなに本好きなほうじゃないけど、

いつか一人ぼっちになっても本があれば生きていける…かもしれない(笑)って思えちゃうところが本の魔力だと思いマス。