「人なんてもともとほんとじゃないのよ、」
嘘つきと呼ばれる美しいしおんと、「私」が台所で紡ぐ物語。
夕闇の川のざくろ (ポプラ文庫)/江國 香織

¥588
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「ポプラ文庫」ってティーン向けのレーベルかと思っていたのですが、これは大人向けの絵本って感じ。
真面目に考えるにはむずかしすぎるから、そのままの意味で読みました。
しおんは嘘つきと呼ばれているけれど、
本当の嘘つきは誰なんでしょうね?
でも
人は皆嘘つきだけど、たぶん話しているときは本当のことだと思って話しているのだと思います。
同じものを見ていても、人はそれぞれ違うことを感じていたりもするし。
わかりあえない孤独というものを、よく描き出していると思います。
途中から、「えっ」て思う部分がナチュラルに出てきて、そこにゾッとしたりするけど、怖いというよりはきっと哀しい話です。