「佳奈…しょぼんしょぼんしょぼん



「佳奈ちゃん…しょぼんしょぼんしょぼん


「佳奈…しょぼんしょぼんしょぼん



「佳奈ちゃん…しょぼんしょぼんしょぼん



どうしてみんな佳奈さんを呼んでるの…?



どうしてみんな泣いてるの…?



8月5日…

午前4時21分…



朝陽が昇る頃…



佳奈さんは…


亡くなりました…




「佳奈さん…

冗談だよね…しょぼんしょぼん


これは夢だよね…しょぼんしょぼんしょぼん



佳奈さんが…

死んじゃうなんて…


信じたくないよ…しょぼんしょぼんしょぼん


佳奈さんの身体を抱き締め…


「佳奈さん…


起きて…しょぼんしょぼん


また笑ってよ…しょぼんしょぼん


また話してよ…しょぼんしょぼんしょぼん



『じゅん君ドキドキ』って呼んでよ…しょぼんしょぼんしょぼん



佳奈さん…しょぼんしょぼん


『じゅん君のバカ…にひひ


って言ってよ…しょぼんしょぼんしょぼん



佳奈さん…しょぼんしょぼん



イヤだよ…しょぼんしょぼんしょぼん


一人にしないでよ…しょぼんしょぼん



佳奈さん…しょぼんしょぼん


起きて…しょぼんしょぼん



佳奈さん…しょぼんしょぼんしょぼん




「じゅん君ドキドキ


「じゅん君大好きドキドキ


「じゅん君のバカ…にひひ


「ねぇ…じゅん君ドキドキ


「じゅん君ドキドキ


「アハハ…

じゅん君ドキドキ危ないよにひひ



「じゅん君…ドキドキ

キスしてキスマーク



「じゅん君…

早くアップ早くドキドキ



「じゅん君ドキドキ


頑張ってキスマーク



「じゅん君…

大好きキスマーク


「じゅん君ドキドキ



じゅん君ドキドキ



じゅん君ドキドキ




佳奈さんの声が…

聞こえます…しょぼんしょぼんしょぼん



そこにいる誰もが…

信じたくなかったです…しょぼんしょぼんしょぼん
先生が呼吸器を少しズラしてくれました…


「佳奈さん…しょぼんしょぼんしょぼん



「じゅん…くん…


約束……


やぶった…」



「えっ…!?しょぼんしょぼんしょぼん




「こっちに…


来たら…


ダメって…


言って…

た…でしょ…」




「あっ…しょぼんしょぼん


そうだったね…しょぼんしょぼんしょぼん



佳奈さんは…


今の状況が分かってないみたいです…しょぼんしょぼん



「どうしても…


佳奈さんに会いたくなってしまったから…しょぼんしょぼん




「じゅん君…


の…



バカ…」




「うん…しょぼんしょぼん


本当に…


バカだね…しょぼんしょぼんしょぼん





「でも…


わた…し…も



じゅん君…

に…


会い…た…かった…から


許して…あげる…」



「うん…しょぼんしょぼんしょぼん


うん…しょぼんしょぼんしょぼん



「じゅ……く…ん…」



「何…?しょぼんしょぼんしょぼん



「だい……す…き…よ…」


涙が溢れて…



止まりません…しょぼんしょぼんしょぼん


「うん…しょぼんしょぼんしょぼん


自分も…しょぼんしょぼん


佳奈さんが大好きだよ…しょぼんしょぼんしょぼん



「じゅ…ん…………くん…」




「佳奈さん…しょぼんしょぼん


佳奈さん…しょぼんしょぼんしょぼん



佳奈さんはまた…


眠ってしまいました…しょぼんしょぼん


佳奈さん大丈夫だよね…しょぼんしょぼんしょぼん


眠ってしまった佳奈さんに話かけました…しょぼんしょぼん



「佳奈さん…


話したい事いっぱいあるんだよ…しょぼんしょぼんしょぼん



佳奈さん…しょぼんしょぼん


あの朝陽を見る丘の近くの家に…

ヒマワリが咲いてたんだよ…


佳奈さんは知ってた…?しょぼんしょぼん


賢太が…この前…


陽子さんとキスしたって…しょぼんしょぼん


遅いよね…


自分達は…


ずっとキスしてるもんね…しょぼんしょぼんしょぼん



ねぇ…


佳奈さん…しょぼんしょぼん


どう思う…


それとも陽子さんから聞いてた…?



佳奈さん…しょぼんしょぼん


話してよ…しょぼんしょぼんしょぼん



佳奈さん…しょぼんしょぼん


声聞きたいよ…しょぼんしょぼんしょぼん



佳奈さん…しょぼんしょぼんしょぼん


大好きだよ…


大好きだからね…しょぼんしょぼんしょぼん


もう一度…

目をあけて…しょぼんしょぼんしょぼん
佳奈さんの手を握り…


佳奈さんの顔を見ました…

頭に包帯して…

人工呼吸器がつけられてます…

佳奈さんの顔をそっと触りました…



「佳奈さん…


こんな時だけど…


やっぱり佳奈さんは綺麗だよ…しょぼん



学校のアイドルだったのって当たり前だね…しょぼんしょぼん



頭が良くて…


優しくて…


可愛くて…


こんなに綺麗で…


それなのに…


どうして自分なんかを好きになったの…?しょぼんしょぼん



佳奈さんならもっといい人…

いっぱいいるのに…しょぼん


頭の包帯の上から…

頭を撫でてました…



「自分なんか好きにならなかったら…


自分なんか…


好きにならなかったら…


こんな痛い思いしなくて良かったのに…しょぼんしょぼん


痛かったでしょ…しょぼん




ごめんね…しょぼんしょぼんしょぼん


佳奈さん…


ごめんね…しょぼんしょぼんしょぼん



自分なんか…


佳奈さんを好きになったらいけなかったんだよ…しょぼんしょぼん


そしたら佳奈さん…

こんな怪我なんかしなかったかも知れないのに…しょぼんしょぼん


ごめん…しょぼんしょぼんしょぼん


本当にごめんね…しょぼんしょぼんしょぼん


反対側の手を握ってた

おばあちゃんが…


「私が佳奈ちゃんの代わりになったら良かったのよ…しょぼんしょぼん


佳奈ちゃんは…


本当に優しい子なの…しょぼん


神様…


私が代わりますから…しょぼん


私が佳奈ちゃんの代わりになりますから…


佳奈ちゃんを連れて行かないで下さい…しょぼんしょぼんしょぼん



みんなおばあちゃんと同じ気持ちです…しょぼんしょぼん



何時間も…


病室に…

みんなが泣く声と…


佳奈さんの人工呼吸器の音だけが響いてました…



日付が変わった頃…




握ってた佳奈さんの手が

ピクッって動いたみたいで…


えっ!?って思った時…



「じゅん…く…ん…」



声がしました…


佳奈さんを見ると…



佳奈さんが目をあけ…


自分を見てます…しょぼんしょぼん



「佳奈さん…


佳奈さん…しょぼんしょぼんしょぼん



「じゅ…ん…く…ん…」



佳奈さんが…

少し笑ってます…しょぼんしょぼんしょぼん