『スモールマート革命』...マイケル・シューマン 著
去年参加した「会津電力設立記念講演会」に招かれていた飯田哲也氏が薦めていた本。「スモールマート革命」(マイケル・シューマン著)を読んだ。

地域経済自立論が書かれ、地域経済活性法が示されていた。
“地域自立”と“地域活性”の必要性を、二つの企業群を取り上げ説明していた。
一つは、「TINA」企業。
グローバリゼーション及び自由市場と自由貿易を主張する新自由主義を不可避(There Is No Alternative)として君臨するグローバル企業。
世界に展開する企業や全国チェーン店がこれに入る。トヨタやホンダもこの系列として本文に出てくる。
もう一つは「LOIS」企業。
地元オーナシップ・輸(移)入代替可能主義(Local Ownership and Import Substitution)を掲げる企業。
オーナーが地元に住み、地元で消費される財を生産している企業。街のパン屋や産直販売所に卸す農家もこれに入る。
個人の消費を「TINA企業」から、「LOIS企業」に変えることで“地産地消”が進み、「消費ー投資ー起業」が好循環し、地域社会までも豊かになるという。
「TINA企業」群の本質を解き明かし、「TINA企業」群に地域(地方)が依存する脆さを指摘し、地域(地方)の活性化には「LIOS企業」群が不可欠だと論じている。
事実、「TINA企業」は誘致活動や補助金でやってくるが、操業にメリットのある他の地域が出現するれば移ってしまう、と述べ『(アメリカ国内の)地域は熱心にチェーン店や大規模なショッピングモール、空港、観光施設やカジノを誘致することとなるが、こうした企業が以前と比べて賃金が低く、パートタイムの仕事であり、保険が与えられず、年金も頼りにならないという事実はあまり取り沙汰されないようである。(p52)』という点も指摘している。
確かに、「LIOS企業」が活躍すれば、活性化する自治体は少なくはないだろう、と思った。
但し、それが実現する画期的手法が述べられているかといえば、そうではない。
地域経済に関わるプレーヤーに地道で根気強い行動が必要だと説く。
『多くのアメリカの家庭は、生活スタイルを少し変えたり注意深く買い物をしたりすることで、支出の4分の3程度を大きなコストをかけることなく地元化することができるし、大いなる節約につながる可能性がある。(p182)』とLOIS企業を利用することへの転換を促している。同時に、LOIS企業が良いのは分かっているが『LOISビジネスが地域に長くとどまり地元を大切にする気持ちが強いという面は当然だと思われてしまうため、地域にとってインセンティブとはなりにくい。(p61)』とも指摘している。
そして、『LOISビジネスを促進するために、単に地域に購入・投資することを奨励する以上の努力が要になるのである。(p83)』と断言する。
生活を支える多種多様なLOIS企業群(スモールマート)が地域に確立するためには、住民の意識と行動が大切で、それが実現した地域が活性化するとの指摘は身に染みた。
財政と少子化問題を抱える我が国にとっては、スモールマートの確立が地方自治体の“生き残るか否か”を左右すると言っても過言ではないのではないかと思った。
824人(14年間)...阪神・淡路大震災
間もなく発生から19年目を迎える阪神・淡路大震災。
今日の新聞に、震災後に建てられた復興住宅での孤独死に関する記事があった。
*出処:福島民報 本日付け 紙面より
去年(2013年)の一年間で、兵庫県内の災害復興住宅で46人(男性20人、女性26人)もの方が孤独死をされたという。
死因の内訳は、病死34人、事故死(風呂場など)7人、自死2人。
集計は震災5年後の2000年に始められ、14年間で824人もの方が孤独死となった。
19年を経て、震災で孤独死という結び付けはできないが、核家族化と高齢化に震災の影響が多少なりとも影響していることはあるのではないだろうか。
阪神・淡路大震災後の事象は、我が福島県に多くの示唆を与えてくれる。
これから災害復興住宅ができるが、孤独死が無くなるような取り組みをそれぞれの住宅のみならず、戸建てや民間賃貸住宅でできるよう行政と民間が手を携えてゆかなければならないと思う。
*参考
◆兵庫県・人と防災未来センター 「阪神・淡路大震災後の火災復興公営住宅供給の現状 」(2003年6月)
福島県立図書館と福島市立図書館
除染情報プラザを後にして、約20分。
JR東北本線を仙台方面沿いに歩き、平行する阿武隈急行「美術館・図書館前」駅の手前で左折すると、荘厳な建物が正面に見えた。

県立美術館と併設する図書館。
今回の目的は図書館。福島県に生まれ育つ事18年、帰ってきて1年、訪れた事はなかった。初めて見る、福島県立図書館 だ。
外構は除染作業中で看板が出ていた。
重厚で、気軽に入るには抵抗を感じる外観の雰囲気だった。
中では福島県関係の資料を中心に見て回った。また、郡山市図書館と比べるられるほどではないが、私が知りたいと思った資料は全てあったのは間違いない。
県立図書館の滞在時間は約1時間。
今度は東南に向かって歩く。福島市の図書館に向かった。
そして歩くこと約30分。福島市立図書館
に到着。
県立図書館に行った後に見るこの概観は、附属図書館か地域図書館の感がある。

内部は書架が迫りくるように並び、本がびっしりと並べられている。
新聞コーナーは比較的余裕があるつくりだったが、内部の閲覧スペースは狭い。
県立図書館もあり、“二つで一つ”の機能と考えることもできるが、福島市民の図書館としては手狭過ぎるという印象を受けた。
ただ、図書館サービスは館内の大きさや閲覧場所の数ではない。
次に来る時には、福島市図書館が行っているサービスについて見てみたいと思う。



