ラフマニノフに舞う
『勝負はフリー』と思い、ショートプログラムを見なかった。
しかし、ニュースで16位という信じられない順位を聞き、ショックを受けた。今朝の新聞で浅田選手の表情を見て、私は悲しくなった。
トリノは年齢制限で出場がかなわなかったが、その選考大会で、はち切れんばかりの笑顔でコマのようにクルクルと、楽しく軽やかに滑っていた当時の浅田真央選手の姿は、『滑る事はこんなに楽しいことなのよ』と私に語りかけた。
その彼女が、フリーで圧巻の演技を見せてくれた。
確かな技術と全身を使った感情表現。
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第二番」の重厚だが広大な大地の息吹と可能性を感じさせる旋律と一体化し、彼女は舞っていた。
私が初めてラフマニノフを聴いたとき、衝撃を受けた。
悲壮感を感じさせるピアノソロのイントロから、重いが決して暗くはないオーケストラと交わり、徐々に世界を広げていくようなスケールの大きさに圧倒された。
前日のショートで味わったであろう悲しみや絶望を、練習の積み重ねで培った技術と表現力で解放してゆく浅田選手のフリーの演技は、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第二番」の世界観そのものだった。
ラフマニノフに舞う彼女の姿は美しく、神々しかった。
ありがとう、浅田選手。 感動をありがとう!
*追記(2014年2月22日)
◆福島民報 2014年2月22日付け 一面より
...笑顔。地元紙も一面で取り上げていた。
震災復興シンポジウム(東経連、JST主催)
日中は晴れ、気温も上がったが、圧雪された歩道の雪は融けず、『除雪は初動が肝心』と思いながら、自転車でその歩道を進んだ。
今日は、13時から郡山ビューホテルアネックスで開催された「震災復興シンポジウム」に参加した。
会場には多くの来場者があった。
ほとんどがスーツ姿で、“新技術、新手法”を新たなビジネスにつなげようとする熱気が会場を包んでいた。
主催は東北経済連合会(東経連) と科学技術振興機構(JST) 。
テーマは「科学技術イノベーションによる復興・再生を目指して」。
JST復興促進センターの事業概要紹介は印象に残った。
産学連携を実現するための「マッチングプランナー」。大切な役割だ。
この「マッチングプランナー」によるプログラムがかなり進行していることが分かった。
産学連携の強化は、今後の経済産業には欠かせない。
会津大学や日大工学部と企業とのマッチング事例を知る事はできなかったが、県内でもこの成果が出ることを期待したい。
講演の後の分科会、私は第二分科会「地場産業における復興促進の取組」の発表を聞いた。
浪江町の酒蔵「鈴木商店」が避難先で「山廃酒母の蔵固有微生物を用いた地酒『磐城壽』の復活」 を果たした話と「会津地鶏ネット」が県農業総合センターと協力して「福島逸品「会津地鶏」の発育性改良への取り組み」の話は印象深かった。
今日のプログラムは下記の通り。
【震災復興シンポジウム プログラム】
基調講演:「科学技術イノベーションを復興・再生の原動力に」
総合科学技術会議 議員
東北大学 名誉教授 原山 優子 氏
成果発表【分科会(第一~第三)】 ※各会場で閉会
[第一分科会]ものづくり分野における復興促進の取組
[第二分科会]地場産業における復興促進の取組
[第三分科会]放射線計測機器開発の現状と被災地での活用状況
成果発表(分科会)内容
[第一分科会]ものづくり分野における復興促進の取組
(1)安全、安心なテレコントロール操作草刈機で家畜の餌用の草を生産
(株)エヌケー製作所、仙台高等専門学校 情報システム工学科 教授 熊谷 和志
(2)流路を利用した軽水力発電システム ─大人二人で運べる簡易設置型小水力発電─
(株)茨城製作所
(3)循環回収型除染機の開発
(株)アイワコーポ
(4)強磁場環境下でも安全に使用できる飛ばないハサミの開発
(有)大友製作所
(5)癌の個別化医療に向けた診断薬開発
G&Gサイエンス(株)
[第二分科会]地場産業における復興促進の取組
(1)山廃酒母の蔵固有微生物を用いた地酒『磐城壽』の復活
(株)鈴木酒造店
(2)クレマチス新花色品種開発の効率化
(有)アウルフラワーガーデン、岩手大学 農学部 准教授 立澤文見
(3)大堀相馬焼における釉薬代替材料の開発
大堀相馬焼協同組合
(4)福島逸品「会津地鶏」の発育性改良への取り組み
(株)会津地鶏ネット、福島県農業総合センター・畜産研究所・養鶏分場 主任研究員 佐藤 妙子
(5)漢方薬の畜産現場への応用法の開発
(株)田村薬草農場グループ、宮城NOSAI
[第三分科会]放射線計測機器開発の現状と被災地での活用状況
(1)先端計測分析技術・機器開発プログラムにおける放射線計測機器開発について
JST放射線計測領域 領域総括 平井 昭司
(2)海底土放射能分布測定ロボットの開発
三井造船(株) 小池 敏和
(3)複雑形状食品の放射能検査装置の開発
(株)テクノエックス 谷口 一雄
フリーター過去最高
寒い一日だった。
幹線道路の雪はほとんどなくなったものの、枝線や裏道は白く覆われ、人一人が通れる圧雪された歩道の“道”は融ける気配もなく、すれ違うおばあちゃんが足元を確認しながら、ヨチヨチと歩いていた。
スイスイ走る車に、歩けるのに歩くことに難儀している高齢者の対比に気が重くなった。
この新聞記事は気になった。
若年層(15~34歳)人口に占めるフリーターの割合が6.8%という。人数で182万人。
少子高齢化の中、パートやアルバイトで働く若者が高水準で推移。
彼等の大半は望んでフリーターをしていないと思う。
多様な働き方とはいうが、正社員を望むのであれば正社員になれる雇用環境は必要だ。
本気に考えないと、手遅れになってしまう気がする。


