メディカルクリエーション ふくしま2014
ビックパレットふくしまで開催されている「メディカルクリエーション ふくしま2014 」に行ってきた。
展示ホールには医療機器やサービスなどの企業ブースが立ち並び、スーツ姿のビジネスマンの姿が大半だった。
特設セミナー会場では「最新技術セミナー」が開かれ、私は途中からだったが聴講した。
「3Dナビゲーションを用いた外科手術支援 ~医工融合の視点から~」
伊関 洋 氏(早稲田大学理工学術院先進理工学研究科 教授)
正宗 賢 氏(東京女子医科大学先端生命医科学研究所 教授)
正宗氏は“医工連携”で『上市をみすえた開発を!』と説き、以下の取組みが重要だと述べた。
・審査に耐える非臨床データの構築
・前臨床で適切なリスクマネージメント
・評価系レギュラトリーサイエンス の確立
・早めの相談とコミュニケーション
医療と工学の親和性は高いが、コミュニケーションを密にして製品のリスクと効果を“見える化”し医師と技術者で共有し続ける姿勢が大切だと感じた。
医工連携は甘くはないが、夢がある。
福島県は県立医科大学のみならず、民間病院とも協業し医工連携の実を得られる体制を整えるべきだと思った。
続いて、コンベンションホールでは「人材育成セミナー」を聴講した。
「災害医療の実状 ~石巻圏医療における東日本大震災への対応と次への備え~」
石井 正 氏(東北大学病院総合地域医療教育支援部
教授 *元 石巻圏合同救護チーム
総括医師
震災直後の石巻赤十字病院の動きは一通り知っていたつもりだったが、すさまじい環境の中で人命を守り、住民のサポートをし続けた現実を知り衝撃を受けた。
石井氏の講演に印象に残ったのは
・『うまくいかないことを見つけるのが訓練』という認識を共有し訓練していたため、震災直後はほんとのスタッフが慌てなかった。それは『「まさか」「どうして」ではなく、「やっぱり」「ついに」』という心持ちであったから。
・災害時、医師は医療行為にとどまらず、要望を断らない姿勢が必要。
震災以後の石巻赤十字病院に関連する資料や書籍は多い。もっと勉強したいと思う。
...展示会で気になった製品やサービスは以下の通り。
・会津美里町の「あいづじげん健康ポイント倶楽部 」。街おこしと健康管理をセットにした、なかなかのアイディア。健康管理関係のイベントに参加するとポイントが得られ、商品券と交換できるというもの。実益(健康管理と商品券という生活補助)が得られ、インセンティブが働くのではと思った。
・血管縫合トレーニング装置。設定で拍動数を変えられ、“動く”心臓を模し、血管縫合を行うという。金額は60万円。研究費などで購入できるよう20万円程度にできれば、購入者も増え、気軽にトレーニングができる若い医師が増えるのではないかと思う。
・総合南東北病院 で来年から治験が始まる「BNCT (ホウ素中性子捕捉療法=Boron Neutron Capture Therapy)」。この分野では日本が世界の最先端を走っていて、病院に設置されるのは世界初という。がん細胞に取り込まれやすいホウ素を患者に投与し、熱中性子を患部に照射するとホウ素と中性子が核分裂反応を起し、ホウ素を含んだがん細胞が死滅するという。
・平成28年度に開所予定の福島県立医大「ふくしま国際医療科学センター 」の「医産トランスレーショナルリサーチ センター 」。創薬 につながる医療現場と企業とを橋渡する役割を担うが、県内には製薬会社や臨床検査が少ないため、パートナーは首都圏を中心とした県外になる可能性がある。





