二本松の米...記事「予備検査で規制値検出」
記事より。
「福島の一般米予備調査、1検体で水準超セシウム」(読売新聞、2011年9月23日)
早場米の出荷、会津地方の一般米の出荷可能と、米農家は祈る思いでこの経緯を注視していたと思います。
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しかし、東京電力の原発から拡散された放射性物質はそんな米農家の願いを打ち砕きました。予備調査の段階とはいえ、私の故郷・二本松市のある検体が暫定基準値を超えたことで。
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問題はこれからです。何としても“悪しき風評”を発生させない、今日からの打つ手一つ一つにかかっています。
まず、『本検査で規制値を超えれば、市場へは絶対に流さない』(二本松市・三保恵一市長)という強い意志を、行政のみならず、農家から農協(JA)全ての関係者が共有し、国の暫定規制値を超えた米を流通させない行動をとる事です。
.そして検体調査体制の見直し。
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現在の検査体制は、予備調査で汚染が200Bq/kgを超えた場合、「重点調査区域」として作付された対象面積を狭め、15haあたり1地点(農林水産省)に増やし本調査を行います。なお、福島県では15haあたり2地点としています。
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しかし、15haとは東京ドームの3.2個分の広さですから、放射性物質の拡散が均等になされたとは断定できないと思います。しかもこの広さは本調査での範囲ですので、予備調査もしかりです。
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事は、福島県の米農家にとっては重大事です。国(農林水産省)は、地点ごとの面積をより狭め測定ポイントを増やすべきだと思います。
.まずは、予備調査の段階で15ha、地点は福島方式で2ポイントとするべきではないでしょうか。
そして、本調査はさらに面積を狭め、厳密な調査を行う。
福島県は、国から交付された予算を、急ぎこの手当てに回し、不足分は国に補填してもらうよう根回しを行い、早急に対策すべきです。
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現在の基準値(500bq/kg)が“暫定”である上に、本調査が15haもの広大な田んぼからのサンプルで行われるという現実でさえ、消費者は不安になると思います。
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基準値が決定出来ない状況はやむを得ないとしても、サンプル調査は徹底してもらいたい。そして、測定を厳密に行い、生データを逐次公表する。
これが風評被害を防ぐ、王道だと私は考えます。
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『あらゆる検査結果を情報公開し、国民の安全安心を守ることが産地の義務で、風評被害を克服する唯一の道だ』(三保市長)。
故郷を預かる行政トップの言葉を信じ、私はこの行方を見守りたいと思います。
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*資料
・「農地土壌中の放射性セシウムの野菜類と果実類への移行について」
・「農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果(随時更新)」
◆二本松産米:予備検査で規制値検出 本検査で出荷判断へ (毎日新聞 2011年9月23日)
福島県は23日、一般米の放射性セシウムの予備検査で、二本松市小浜地区産の「ひとめぼれ」から国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)と同じ放射性セシウムが検出されたと発表した。...(以下、省略)
◆二本松産米:「何かの間違いでは」農家に動揺 規制値検出 (毎日新聞 2011年9月24日)
「何かの間違いではないか」。新米の予備検査で国の暫定規制値と同じ1キロ当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出された福島県二本松市で、稲作農家の間に動揺が広がった。。...(以下、省略)
◆二本松産米:市長「東電に怒り」 緊急会議で迅速公開表明 (毎日新聞 2011年9月24日)
福島県二本松市の新米予備検査で国の暫定規制値と同じ1キロ当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、検査をした県は公表前、予想外の数値に検査方法の誤りを疑い、。...(以下、省照)
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以上
*追記(2011年10月2日)
◆福島民友 「『二本松産米、出荷しないで』市にメール相次ぐ」(2011年9月29日)
◆福島民報 「コメ全袋線量検査費など要請 二本松市、東電に」(2011年9月29日)
◆福島民報 「独自に一般米検査 全農県本部、放射性物質未検出を優先販売」(2011年9月29日)
*追記(2011年10月11日)
◆福島民報:「玄米の本調査開始 重点区域の二本松」(2011年10月6日)
◆福島民報:「セシウム検出されず 二本松米の五地点本調査」(2011年10月7日)
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*追記(2013年6月7日)
◆福島民報 2012年3月6日付け 紙面より
...出荷米の検査に使用する機器のデモンストレーションの様子を伝える記事。
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◆福島民報 2012年3月10日付け 紙面より
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◆福島民報 2012年5月22日付け 紙面より
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◆福島民報 2012年7月20日付け 紙面より
...二本松市と大玉村。出荷米の全袋検査の機器の設置場所が決まった事を伝える記事。
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◆福島民報 2012年8月23日付け 紙面より
...福島県産米の全袋検査の結果を県がホームページで伝える事を伝える記事。
◆福島民報 2012年8月26日付け 紙面より
...福島県産米の全袋検査の開始を伝える記事(二本松市の様子)。
◆福島民報 2012年9月13日付け 紙面より
...会津坂下町。生産米の全袋検査が終了し、全て検出限界下限値であったことを伝える記事。
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◆福島民報 2012年9月15日付け 紙面より
...福島県産米の全袋検査について知らせる県の広告。
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◆福島民報 2012年9月23日付け 紙面より
...福島県産米の全袋検査について知らせる県の広告。
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◆福島民報 2013年1月15日 一面より
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◆福島民報 2013年3月20日付け 紙面より
...今年の作付について、一部制限解除を地図入りで伝える記事。
◆福島民報 2013年4月26日付け 紙面より
...二本松市の「管理計画対象区域」の生産米が全袋検査の結果、1008袋全て基準値以下であったことを伝える記事。
...二本松市と三春町の「管理計画対象区域」の生産米が全袋検査の結果、1091袋全て基準値以下であったことを伝える記事。
◆福島民報 2013年8月23日付け 紙面より
...全袋検査の様子を伝える記事。
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*追記(2015年1月9日)
◆福島民報 2015年1月9日付け 紙面より
...『平成26年(昨年)産新米 (放射性物質検出)基準越ゼロ』
震災から、間もなく4年。“検出ゼロ”。風評が残る中、ようやくスタートラインが見えてきたように思います。全袋検査という重荷を背負わされ続けながらも、徹底した検査を続けてこられたコメ農家や関係者の努力に敬意を表します。ありがとうございます。







