わたしたち外国人は韓国の公的な書類に名前が記載されていない時代がありました。
書類を取ると家族の名前はあっても私の名前がない・・・
母がいない離婚家庭とみなされることが良くあり学校などでとても不便でした。
初めは漢字をそのままハングル読みするのでサトウジュンコとは言ってもらえずどこへ行っても「チャドゥンスンジャ」と呼ばれ、周りの人が振り返って私を見る・・・
スンジャさんというのはハルモニたちに良くある名前で、さしづめ日本ならイネさんとかトメさんとか古い~と感じる名前みたいです。笑いが漏れますからね。
日本人の名前をハングル読みにしていた時代には色々笑い話がありました。
カタカナは読みようがないので省かれます。友人に安田○○子さんがいますが、○○はカタカナの名前です。だから安田子しかないのでアンジョンジャと呼ばれていたそうですよ。
その後、読み方が採用され、私の名字は사또(さと)になりました。少し近づきました。
聞いた話ですが、
あずまさんというオンニがいてハングルで書くと아주마 アジュマさん。(おばさんの意味は아줌마とかきます)
みんなからアズマオンニと呼ばれると韓国人にはアジュマ(おばさん)オンニ?と聞こえてしまって笑われたそうです。
そんなこんなでいろんな名前の歴史がある私たち外国人が正しく公的書類に名前が入れられるようになりました。
住所地にある洞事務所に行って手続きです。
自分の外国人登録証だけ持っていったら・・・ダメ。出直しです。
主人の身分証明書と印鑑が必要でした。
本当は主人のサインが必要なのですが、私がサインして捺印したらOKでした。(いいのかな・・・)
じゃーん!!
配偶者 SATO JUNKO になっています。やったーそしてこれは市外に引越しをした場合はもう一度登録をしなおすそうですよ。
きちんと整備されるようになった理由の一つに保険があるようです。
外国人が増えて来て、韓国で生命保険に入る人もいます。
でも韓国語読みのアンジョンジャさんやチャドゥンスンジャさんで入っていても、いざ生命保険金などの受け取りで自分を証明する顔写真のあるものは外国人登録証とパスポートしかありません。
その名前が違うので保険の本人という証明が出来なかったということが良くあったそうなんです。
ようやく名前が一致です。
ちなみに私たちの韓国での印鑑証明はローマ字で作った印鑑になります。