学校における3大行事は 入学式・運動会・卒業式 である。
すでに2つは裏切られていた私は卒業式に期待していた。
教員時代から着ている卒業式の黒の正装。ロングドレスのようなシルエットでとても気に入っている。コサージュもコートも日本から持ってきて準備万端でかけた。
まるこは日本の小学校の卒業式で着た、おじいちゃんに買ってもらったカチッととしたスーツを着た。(まるこは6年生を2回やりました)
教室内を見るとまるこが上着を着たまま座っていた。
寒いのかと思って声をかけると「友達の格好と違いすぎて恥ずかしくて脱げない・・・」
と言う。
周りを見てびっくり。
ジーンズにパーカー・・・半そでTシャツの子もいた。
日本では在校生にもパーカーやジーンズははかないように指導していたので目が点と言う感じだった。(期待した私がバカだった)
卒業証書の授与は学年代表者1人。
その子はトレーナーにシャカシャカしたズボン・・・
先生達もセーターにスカート姿だったり、そうそう正装は見られなかった。
校長先生くらいだな。
参列している親たちもスーツなんて数人だった。
何よりマナーがひどかった。
子供達はお菓子食べてるし、後ろ向いてしゃべっているし、親はずんずん子供達の中に入って写真撮ってる。。。
式典の間中落ち着くと言う時間がなかったように思う。
式が終わってから年配の先生が
「こういう格好で着てくれる親がいると嬉しいですね」と私に声をかけてくれた。
きっと昔はこうだったのだろう・・・
日本の式典の凛とした美しさ、人がいるのに針を落としても音が響くような静寂、こういう経験ができない韓国の子供はかわいそうだとさえ感じた。。
ただ太極旗(国旗)への敬礼の姿勢、静けさだけは親も子も素晴らしかった。
両方の国の文化の良いところが融合されていったならいいものが出来るような気がした瞬間だった。