3月2日午後5時に山陰道の出雲ICと出雲多伎Cの8.9kmが開通、供用開始され、鳥取県琴浦町から大田市温泉津町までの153kmがつながりました。午前9時30分から出雲市立湖陵中学校体育館を会場に佐田鬼面太鼓の演奏で始まった開通式典で高見康裕国土交通大臣政務官が「土地提供者をはじめ関係行政機関や施工事業者など多くの皆さんのご尽力に感謝します」と式辞を述べ、丸山島根県知事や飯塚出雲市長をはじめ島根県選出の国会議員などが挨拶しました。生憎の雨模様ではありましたが、出雲湖陵IC付近の路上でテープカットなどの記念行事が行われ、多伎ICまで記念パレードの車列が続きました。今回の開通により、大山隠岐国立公園の大山と三瓶山、国宝の松江城と出雲大社、世界遺産の石見銀山遺跡が高速道路網でつながり、周遊観光の魅力化発揮が大きくなると考えられ、インバウンド需要から大きく後れをとっている鳥取県と島根県の情報発信と観光ルートや商品開発を期待するところであり、福間正純出雲商工会議所会頭は「雲石の連携による地域活性化の土台ができた」と期待を寄せています。山陰道の開通に先立ち、3月1日には出雲市大社町のうらら館で「つながる圏域・つながる未来」をテーマに「宍道湖・中海8の字ルートシンポジウムin出雲」が開催され、圏域の連携によって持続可能なまちづくりの実現に向けたパネルディスカッションが行われました。

 JR東日本の只見線は福島県の会津若松から新潟県の小出を結ぶ全長135kmの路線で、2011年7月の豪雨災害で線路や鉄橋が流されるなど大きな被害を受けました。JRは復活しても収益が見込めないとして廃止が検討されましたが、福島県が復旧費用と維持管理費用を負担する「上下分離方式」を執ることで昨年10月に11年の運休期間を経て鉄路として復活しました。ローカル鉄道の存続は全国的に「地域の足を守る」という視点で取り組みされてきましたが、福島県は人口の少ない過疎地の路線に地域需要は見込めないとして観光客を呼び込む路線とする方針に転換し、SNSなどによる沿線の魅力発信が功奏し、1日3往復の普通列車のみの運行で再開したローカル線には国内外の観光客が殺到し、山手線並みの混雑が生じる人気路線となっていることはご承知の通りです。一方で、過日、2020年7月の豪雨で被災して運休がつづくJR肥薩線の復興検討会議が開催され、「上下分離方式」で不通区間の『川線(八代―人吉間)』を鉄道で復旧させ、沿線となる球磨川の自然や地域の文化資源を生かした観光施設・景観の整備を図る方針がJR九州と熊本県で基本合意されたと報道されました。ただ、熊本県と川線沿線自治体は3月末をめどに計画案をまとめるとしたものの、宮崎県や鹿児島県にまたがる『山線(人吉―吉松間)』の復旧方針は未定とされており、県境をまたぐ赤字鉄道路線の存続が一筋縄には進まないことを痛感する次第です。

 2月27日、島根県議会2月定例会は本会議が開催され、一般質問(4日目)が行われました。この日は吉田雅紀議員、久城恵治議員(自民党議員連盟)の2人が質疑を行いました。吉田議員は、「北朝鮮による拉致被害者の状況」「島根創生」「島根の平和教育」「隠岐地域住民への配慮」「竹島の領有権確立」などについて、久城議員は、「人口減少への対応」「自治体経営」「公務員の育休」「中山間地域の産業の構築」などについて、知事や関係部局長、教育長および警察本部長の見解を質しました。丸山知事は、竹島問題について「『竹島の日条例』制定により、小中高校の教育指導要領への記載や領土展示館の設置などは行われたが、外交交渉や閣議決定や政府による式典開催が行われないことは残念で、政府の式典出席は外務省が本筋」とし、地方創生2.0について「10年間の地方創生の取り組みは一部の好事例が全国的に波及しておらず、国に東京一極集中の流れを是正する強固な取り組みを求める」と述べました。籏野総務部長は、職員と県民のコミニュケーションについて「地域活動や社会貢献活動の参加を奨励している」とし、木次地域振興部長は、県内市町村の財政状況について「公債費率は10.9(全国5.6)、将来負担比率は84.2(63)」、安食健康福祉部長は、県有上水道施設について「管路延長9,827.8kmのうち40年超は23.8%」、今岡土木部長は、県管理の下水道について「74.7kmの管路について5年に1回の点検を実施」、丸山警察本部長は、令和6年の行方不明者について「206人のうち発見は196人」、免許の返納について「令和5年度が2,132人、令和6年2,099人で、おおむね年間2,000人程度と見込む」などと答弁しました。