11月11月22日は二十四節気の「小雪(しょうせつ)」。『暦便覧』には「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」とあり、雪が降り始める頃とされています。確かに、今年は平年と比べて気温が高く、11月中旬までは日中の気温が20℃を超える日が続いていましたが、このところ、大陸の高気圧が南下し「西高東低」と呼ばれる冬型の気圧配置となり、日本海側に北西の季節風が吹きつけ、中国地方の山間部では初雪・初冠雪の便りが聞こえてきました。出雲市の古刹である鰐淵寺では見事な紅葉の色づきがあり、晩秋の風情は冬の到来目前を感じさせますが、我が家でも自動車のタイヤ交換やセーター、冬物コートなどの準備が必要となりました。ところで、大リーグエンジェルスの大谷翔平選手が「二刀流」の活躍でアメリカンリーグの年間MVPに選出されました。報道では日本政府の国民栄誉賞の打診を「まだ、発展途上」として固辞したとありますが、充実したオフを過ごされ、来シーズン以降のさらなる進化に期待すると同時に『息災であれ』と願うところです。また、将棋の里見香奈女流4冠が第29期大山名人杯倉敷藤花戦3番勝負第3局で加藤桃子清麗を下し、7連覇、通算12期目の倉敷藤花防衛を果たしたとあり、続く女流棋戦での活躍に期待しています。

 日本では古来からその年の収穫に感謝する習わしがあります。祝日法に「勤労を尊び、生産を祝い、国民たがいに感謝し合う」と規定されているように、11月23日を「勤労感謝の日」として国民の祝日としています。11月19日には出雲市内のホテルで平田商工会議所(大谷厚郎会頭)の主催による第62回永年勤続従事者表彰式が執り行われ、平田地域の17事業所に勤務する勤続10年から45年までの46人が大谷会頭から表彰状を受け、飯塚俊之出雲市長や萬代輝正出雲市議会議長が祝辞を述べました。11月23日には皇居で天皇が農作物の恵みに感謝する儀式の「新嘗祭」、出雲大社では「献穀祭」が執り行われます。現在、出雲大社では旧暦10月10日にあたる11月14日から全国の八百万の神々をお迎えして「神在祭」が斎行されており、このところコロナ感染が大幅に減少していることもあって多くの参拝者で賑わい、「紐落とし」の衣装を纏った幼子を連れた家族連れの姿も多く、ようやく人々の往来が戻りつつあるように感じられます。島根県の丸山達也知事も先の会見で、県民の会食について「感染防止を意識しつつも、人数の制限はしない」と述べたと報道されました。

 国会議員には給与にあたる歳費とは別に、毎月、文書交通費として100万円(年額1,200万円)が議員個人に、調査研究活動を行うための立法事務費65万円(年額780万円)が所属する政党に支給されますが、歳費以外は非課税で、使途や明細、領収書の報告は必要なしとされています。過般の第49回衆議院総選挙は実施日が10月31日で、任期が『選挙のあった日』から始まる関係で、実質勤務がない初当選と返り咲きの議員に10月分の文書交通費と立法事務費165万円が支給され、不合理とする指摘が相次いでいます。自民党の茂木幹事長は12月6日召集予定の臨時国会で、歳費と同様に文書交通費や立法事務費についても日割り支給を可能にするよう歳費法の改正に取り組む方向で各党との調整を進める方針を示しました。ところで、地方議員の調査研究やその他の活動に充てる経費の一部として自治体から議会の会派や議員に対して支給される政務活動費は、地方自治法で収支報告が義務づけられており、島根県議会でも使途や領収書の添付、不用額の返還などが条例で規定され、報告書はホームページでの閲覧を可能にするなど、透明性を求める世論に従った内容となっています。国政にあたる政治家の皆さんの職務の重さは十分理解しているつもりですが、給与を除く公費の使途は公開が原則で、永年の慣習として「掴み金」としてきた国会議員諸氏の意識を変えていただく必要があり、ルール改正は待ったなしになったように感じます。