本日21時から
『GANTZ PERFECT ANSWER』が地上波初放送。
原作に沿った前作とは異なり、映画版オリジナル・ストーリーで
展開する後編だけど、原作ファンからは異論続出。
ということで、2011年5月掲載の
てるおとたくおのぶっちゃけシネトークを一部改訂して復刻!
面白い映画には愛を捧げ、そうでない映画には鉄槌を下す
てるお と たくおの
ぶっちゃけシネトーク
●今日のてるたくのちょい気になることシネ言
「人気漫画の映画化作品は大半がガッカリさせられる」
シネトーク59
『GANTZ:PERFECT ANSWER』(改訂版)
監督:佐藤信介 原作:奥浩哉
出演:二宮和也/松山ケンイチ/吉高由里子/本郷奏多/綾野剛/伊藤歩/田口トモロヲ/山田孝之/夏菜/千阪健介
141分/ビスタサイズ/東宝配給(2011年4月23日公開)
※重要なオチもネタバレしてます!!!!
玄野がいつの間にか100点近く稼いでたすっ飛ばし展開に興ざめ
たくお 「今回は映画版オリジナル・ストーリーということで期待したんだけど・・・・」
てるお 「『それではちいてんをはじぬる。後編40点。PERFECT ANSWERになってなさすぎ』(笑)」
たくお 「採点、はや! てか前作より落ちてんじゃん」
てるお 「こんな脚本が穴だらけな映画も久々。エンドロールが出てきたときは頭の中は????だらけだったぞ」
たくお 「答えを全部出せ!とは言わないけど、それにしたって未消化部分が多くて、思わずモヤッとボールを投げたくなった(笑)」
てるお 「邦画のエンタメ映画ってスッキリさせてくれないよね。残尿映画が多すぎる」
たくお 「製作陣は玄野が最後に取った行動に対して“PERFECT ANSWER”なんだ!と言いたげな感じだけど、観客は結局GANTZとはなんぞや?とか、そういう基本的な謎が知りたかったのに、ほとんどスルーされたままだし」
てるお 「そりゃ無理だよ。原作もまだ完結してないから。原作者を差し置いて映画版が先にGANTZの謎を描けるはずがない。てか日テレの連中に教えてほしくない(笑)」
たくお 「前作では、ラストで死んだ加藤のために玄野が100点を取って生き返らせる決意をするところで終わるんだけど、話は5カ月後に飛んでいつの間にか玄野は100点近い点数を稼いでる。つまり、その時に稼いだ星人狩りの話はすべて省略されてる。そりゃないだろ!」
てるお 「GANTZのお呼びがかかったと思ったら日常のシーンに切り替わる、日本映画お得意の“経費削減ごまかし演出”ってやつね」
たくお 「前作のシネトークでてるおが『100点取るまで何戦もしなきゃいけないのに大丈夫か?』って指摘してたけど、やっぱりこういうパターンだったか(笑)」
てるお 「で、今回は黒服星人集団とニセ加藤星人の2戦と、GANTZメンバー同士のバトルがメイン。星人も全部『人間タイプ』なのでビジュアル面のインパクトは前作より格段に落ちている」
たくお 「原作のチビ星人やゆびわ星人、オニ星人とかも出せばよかったのに。やっぱりバケモノ星人とのバトルが盛りあがるよな」
てるお 「多分そこまで予算がなかったんでしょ」
たくお 「列車でのソード・アクションは邦画としてはかなりレベル高かったけどね。あそこまで見せてくれれば立派。原作での列車バトルでは車両を縦切りにしてたけど映画では輪切りでした(笑)」 ※コミックス20巻を参照
てるお 「確かに頑張ってはいたけど長いよ。20分ぐらいあったよね? どんなにすごいアクションでもあんなに長く見せられたら、逆に間延びしちゃって面白さが削がれちゃう」
たくお 「ハリウッドはそういう緩急の付け方がうまいよね。アクションのサジ加減ってホント重要だと思った」
てるお 「ニノは前作以上に体を張ってアクションをこなしてたけど」
たくお 「でも彼のわざとらしい“ハアハア”演技がどうも苦手(笑)。人間、窮地に追い詰められてる時はあんな『ハアハア』言いませんって」
てるお 「黒服星人で一番おいしかったのは水沢奈子ちゃん。どこまで本人がやってるかは分からないけど、あの娘があんなハデな立ち回りができるとは」
たくお 「『金八先生8』では親の愛に飢えてネットカフェに入り浸ってたあの娘がねえ」
てるお 「原作でも吸血鬼集団の中にあだ名が“きるびる”という女の子がいたけど、明らかにそれをベースにしてる。キル・ビル栗山千明とぜひ一戦を交えてほしいですわ(笑)」
たくお 「正直、吉高由里子よりも水沢ちゃんの方が印象深いな」
てるお 「いい加減、吉高のセリフ棒読みはなんとかならんのか。前作ラストの『私、玄野くんのことが好きなんですぅ~』がいまだに耳から離れん(笑)。こんなに演技できない人だったっけ?」
たくお 「前作でも話したけどどうも彼女は小島多恵って感じじゃないんだよねえ。やっぱりもっと質素でイモ臭い女優を使うべきだった」
てるお 「確かに。結局、最後まで“吉高多恵”の違和感は拭えなかったなあ」
たくお 「玄野が彼女をおんぶしてビルの屋上間に逃げるシーンのCGもかなりチープだったし」
てるお 「動きとかジャンプするときの重みが感じられないというか・・・・。なんか黎明期のCG映像を見てる感じだった」
たくお 「もっとうまくやってくれたらそれなりに迫力あるシーンになってたのに」
てるお 「夏菜がラストにしか出てこなかったのもいただけませんな」
たくお 「今回こそフルヌードを拝めると思ったのにぃ(笑)」
てるお 「どうして君はそんな“エロ眼鏡”でしか見れんのだ」
たくお 「あーたに言われたくないわ」
てるお 「謎のキャラとされていた山田孝之演じる重田って、フタを開けたら事件を追うただの公安の人間で謎でもなんでもねえじゃん。拍子抜け!」
たくお 「ほんとだよね、全然重要キャラじゃねーし。『ANOTHER GANTZ』の加藤晴彦並みに、いてもいなくてもいいキャラ(笑)」
てるお 「それよりもラストの病院シーンで重田のそばにいた同僚の女性が戸田菜穂とは気づかなかった」
たくお 「ああ、あの女性がそうなのか! エンドロールで彼女の名前が出てたから『え? どこに出てた?』とずっと思ってた」
てるお 「使い方がもったいないよな。どうせならピチピチのGANTZスーツ姿の戸田っちが見たかったぞ(笑)」
たくお 「同感」
てるお 「GANTZに詳しいからって玄野が西丈一郎を甦らせるのもあまり意味なかったな」
たくお 「原作でも同じようにメンバーによって生き返った西だけど、その後、学校の教室でイジメてた同級生を虐殺する。事態をややこしくするトラブルメーカーを増やしただけ」
てるお 「いきなり西が『GANTZはもう電池切れなのかもな・・・』と語った時はイスからひっくり返りそうになったけど」
たくお 「ホント、なんじゃそれーーー!!!だよ。アレには脳天をブチ抜かれたような笑撃だった(笑)」
てるお 「後半になると、原作にはない設定が次々と飛び出してくるから『原作とは別物、別物・・・』と自分に言い聞かせながら観なきゃいけなかったのが苦痛だった。もうね、呆れるぐらいにツッコミどころが多すぎて・・・・・(笑)」
たくお 「ほとんどやっつけで話が進んでいくよね。なんですか、GANTZのエネルギー寿命って・・・・・。GANTZ球に入っている人間の栄養源が“電池”で、その人間に死期が迫るとGANTZも狂い始めて暴走し始めるのもなんだかよく分からん」
てるお 「しっかりメンテナンスぐらいしとけよ(笑)」
たくお 「GANTZは生き残りの星人を始末するため、優秀な“GANTZ卒業生”を集めようとする」
てるお 「それでいてなんで小島をターゲットにしてるかも全然分からんし。原作でも彼女が標的になってGANTZメンバーに襲われるエピソードがあるんだけど、それは彼女がミッションの現場を偶然写真に撮ってしまい“口封じ”で殺されてしまうからなんだよ」
たくお 「映画では説得力ないよね。彼女を殺したら小型GANTZ=GANTZの部屋に入れる鍵が作動する、というワケの分からん設定ができちゃってる」
てるお 「その小型GANTZを元GANTZメンバーの鮎川(伊藤歩)から奪ったのが千手観音のニセ加藤星人。星人が小島を殺してGANTZ部屋に来る前に、GANTZメンバーが先に彼女を殺してしまおうって、もう話がメチャクチャ! だったらターゲットを小島じゃなくてニセ加藤星人にするべきでしょ。しかも小島1人で逃げてる時、なぜかGANTZメンバーは追いつけないし(笑)」
たくお 「小型GANTZが鮎川の手元にあった時から小島が標的だったのも話としておかしくないか?」
てるお 「俺も初めはそう思った。結局、小島多恵を死なせてしまえば、玄野は彼女を生き返らせるためにずっとGANTZメンバーでいてくれると考えたGANTZの策略だったんだけどさ」
たくお 「なんかそれってすごく危険な賭けだし、考え方もお粗末だよね。原作のGANTZもそこまで計算高く動く球じゃないぞ(笑)。第一、玄野の代わりとなるようなメンバーだって他にもいるだろうよ?」
てるお 「原作では世界各地にGANTZ球があるんだけど、映画版ではその設定はナシになってて、東京メンバーだけで星人と戦っている」
たくお 「そうでなくても、玄野は冒頭ではっきりと『死んだ人間を全員生き返らせたい』と言ってるから、全員救い出すまでミッションを続ける気満々だったんでは? なんかミッションの内容に辻褄が合ってない気がするんだけど」
てるお 「“電気切れ”になっちゃうとGANTZメンバーは全員消滅しちゃうし、星人が好き勝手なことをしちゃうから、GANTZが焦ってあんなワケの分からんミッションを出した・・・・・というのが原作ファンの見解なんだけど、それでもよく分かんね!」
たくお 「GANTZの思い通りに玄野が行動しない可能性だってあるじゃん。なんか、なんでもあり・・・・というか、もうどーでもよくなってる(笑)」
てるお 「話を整理しても腑に落ちない展開だよね」
たくお 「さっきも言ったけど、PERFECT ANSWERと言ってるわりには謎の部分も残ったまま。GANTZの起源は? 星人はどっから来た? なぜ星人と戦っている? 観客が知りたいと思っている“ANSWER”には何も示してくれない」
てるお 「このサブタイだと誰もが明らかになると、そう期待しちゃうわな。後ろの客席で観てた女子高生グループも『なに? アレッてどーいう意味? どういうこと? 全然分かんなーい!』って。『GANTZ そこそこにANSWER』にタイトル変えろよ(笑)」
たくお 「それか『GANTZ 球男交替の巻』か『GANTZ もうすぐ電池切れでつ』とかでいいんじゃね?(笑)」
てるお 「星人も『お前たちから仕掛けてきた。だからこれは復讐だ』としきりに訴えてるけど、そもそも人間と星人の関係が不透明なままだし、それを裏付ける描写も全くないから分からない」
たくお 「実は舞台は地球ではなくて玄野たちが“星人”なのでは、というドンデン返しも勝手に想像したんだけど、やはりここは地球。じゃ、オメーらがやっぱり侵略者じゃん、ということになるんだけどね」
てるお 「星人が人間よりもはるか昔から地球に住んでいた先住民だったとか」
たくお 「他国からの“移民”が“先住民”に迫害を受けるという隠されたメッセージがこの映画にはこめられてる!・・・・・・・・わけないか(笑)」
てるお 「そもそも原作では、GANTZが星人撃退ミッションを繰り返す目的は、地球を植民地化しようとする巨人星人たちの襲撃=カタストロフィに備えたものだったわけだけど、映画では対星人用としてGANTZが存在するという設定になっている」
たくお 「今の原作では巨人星人に連れ去られた小島を捜す玄野の活躍が描かれている。映画版も玄野が小島を命がけで守ろうとするんだけど、2人の関係が浅いので玄野の懸命さや辛さが今ひとつ伝わってこない」
てるお 「恋人関係にすらいってないよね。やはり2人のセックスシーンをきちんと描くべきだった」
たくお 「そうなんだよ。2人の深い関係性を描くことでラストの戦いもより際立つだろうし、最後に玄野が取った“決断”もそれなりに納得がいく。もっと感情的に盛り上がれたはずなのに・・・」
てるお 「大体ね、遊園地を一緒に行く約束をした程度の関係じゃ浅いよ。浅すぎ」
たくお 「嵐好きの小学生もターゲットにしたPG-12作品だから激しい濡れ場でなくてもさ、ソフトなベッドシーン1つ入れるだけでも違うと思うぞ。キスシーンすらないんだもん、ヘンだよ!」
てるお 「原作での2人はかなりエロい関係なのに(笑)」
たくお 「だから多恵ちゃんがニセ加藤星人に殺されるシーンでは、本当なら胸が張り裂けるような場面なのにそうなってない」
てるお 「西は一撃で殺されたのに、3回刺されてもなかなか死なない多恵ちゃん。星人もなに手加減してるんだよ、首チョンパぐらいしろよ(笑)」
たくお 「『デビルマン』で首をハネられた酒井彩名じゃないんだから(笑)」
てるお 「でもそれぐらいハードな描写のほうが、玄野の悲しみや星人への憎しみが観客にももっとリアルに伝わると思うんだけど。なんかさあ、全体的にヌルイんだよね」
たくお 「いや~、やりすぎでしょ(笑)」
てるお 「で、小島を仕留めたニセ加藤星人はニセ西星人となって、黒服星人を引き連れてGANTZ部屋に侵入する」
たくお 「そこでのGANTZメンバーと星人の壮絶な撃ち合いはある意味、驚愕だった。悪い意味で(笑)」
てるお 「ニセ西星人が強力な酸をGANTZ球にたらして部屋がドッカーン! あんだけ間近で撃ち合って、大爆発の衝撃に巻き込まれても助かっちゃうのね。もう出来の悪いコメディ映画じゃん(笑)」
たくお 「GANTZスーツってあそこまで耐久性に優れてたっけ? あのシーンでは思わず『ゴーストバスターズ』を思い出したで」 ※『ゴーストバスターズ』のラストでマンション屋上が大爆破しても4人全員ほぼ無傷で助かる
てるお 「あんだけ復讐心を募らせ、加藤の弟まで殺した星人が玄野にあっさりとやられちゃうのも拍子抜け。しかも何をトチ狂ったのか加藤が『もうこんなことやめようよ』と星人をかばうし」
たくお 「この映画って前作もそうだったけど、キャラのトートツな心境の変化が多すぎるよ。なんでそこでそういう行動を取るんだよ!みたいな」
てるお 「しかも星人もそこでとっととトドメをさせばいいのにしないし・・・・。イライラするモタつき演出の極み!」
たくお 「星人の行動心理もよく分からん。復讐だったら玄野に対してもそう思わないと不自然なわけで、アパートにいた時になぜ多恵を殺さなかったんだよ?」
てるお 「星人にも“情け”の感情があったんだよ(笑)」
たくお 「いらんよ、そんなもん」
てるお 「で、星人を倒し、まんてんメニューを与えられた玄野が取った選択は『全員解放して自分がGANTZとなる』」
たくお 「リセットボタンひとつでみんな生き返るって、クソゲーみたいなひどいオチに開いた口が塞がらなかった。それで生と死をテーマにした衝撃作とかぬかしやがる。もうあり得ないよ」
てるお 「じゃ今まで命がけで戦ってきたのは何だったんだ? とツッコむ気力すら奪うおぞましい観客放置プレー(笑)」
たくお 「こんな話にスタッフは誰もツッコまなかったのか?」
てるお 「制作会議かなんかで、このエンディングは泣けるよね~! ニノファンならボロ泣きだよー!とか嬉しそうに打ち合わせしているスタッフの姿が目に浮かぶ(笑)」
たくお 「これこそ究極の拍子抜けってやつでしょ」
てるお 「原作はまだ完結してないけど、奥氏のことだから映画版なんかより100倍素晴らしい結末を用意しているとは思うけどね」
たくお 「玄野と多恵ちゃんの恋愛描写が物足りないのもそうなんだけど、玄野の心境の変化の描き込みが足りないので、彼がラストでなぜああいう決断をしたのか全然しっくりこない」
てるお 「前作では線路に落ちた男にも無関心だったような男が、今回は死んだGANTZメンバーを全員生き返らせたいと、まるで別人みたいにイイヤツになってる。映画ではすっ飛ばされた1から2の間の“5カ月間”に、その心境の変化となる何かがあったんだろうけど、そこもちゃんと描くべきだろ」
たくお 「やはり3部作で作るべきだった。2作目で星人とのさらなる戦いや玄野と小島多恵の恋愛描写、PERFECT ANSWERへのさまざまな伏線を配して、3作目できちんと話を片付けた展開にしてたらもっと良くなったはず」
てるお 「そうすれば玄野が出した“PERFECT ANSWER”ももっと深いものになってたと思う」
たくお 「ラストでGANTZが『くろのくん、ありがとう』とメッセージを送り、玄野がGANTZになったことで人間と星人の殺し合いの連鎖が断たれたという暗示的描写もある。一見、キレイに終わってるんだけど、モヤモヤは残ったまま。前にもあったなこんな映画」
てるお 「『マトリックス レボリューションズ』のグダグダ感を思い出した(笑)。主人公の自己犠牲により人間世界をコンピューターの征服から救ったオチなんだけど、ほとんどやっつけで終わらせているからどうもスッキリしない」
たくお 「あ、それだ(笑)。でも人間の寿命がGANTZの“エネルギー”なんだから、玄野が死んだらどうなるんだろ?」
てるお 「GANTZから生き返った人はみんな消滅します。うわー、全然解決してねえじゃん(笑)」
たくお 「イジワルな見方をするとさ、原作ファンのためというよりニノファンのために考えられたようなエンディングだよな」
てるお 「『ニノ~、ステキ~!』『ニノ~、カワイソウ!』とファンの悲鳴があちこちから聞こえてきそう(笑)」
たくお 「『観る者を驚愕させるオリジナルのラスト』とウリにしてるけど、実はPS2版『GANTZ』の複数エンディングの1つとまるっきり同じなんだよ」
てるお 「ほお、ゲーム版でも玄野がGANTZ球に入っちゃうの?」
たくお 「そう。ゲーマーからは早速指摘されてる」
てるお 「じゃ、映画版オリジナルの結末じゃねえじゃん。“嘘、大げさ、紛らわしい”のJAROに電話してやろかな(笑)」
●満足度料金
てるお 700円
たくお 800円
『GANTZ:PERFECT ANSWER』 ★★☆