如月の物思い -81ページ目

去年の今日

楽しかったタンザニアも、最終日になってしまった。
早朝、まだ朝日も昇りきらないうちに、ロッジ出発。朝食は、ロッジが時間外にもかかわらず用意してくれた、パンとハムエッグとコーヒーのシンプルなもの。
マニヤラ湖からアルーシャへ、そこから、キリマンジャロ国際空港への長距離ドライブ。

走っているうちに、徐々に明るくなり、景色も見えてくる。
昨日散策した、ムトワンブ村の前を通り、ムネオロードを通り、ひたすらアルーシャへ向かう。
もう、車飛ばす飛ばす。
こっちの人って、とにかくスピード出すし、追い越しガンガンかけるし、運転マナーは、間違ってもいいとは言えない。

来た道をアルーシャへ戻り、サファリに行く前に寄ったスーパーマーケットに着く。
ここで大森さんと待ち合わせ。
色々あったけど、とにかく無事にここまで戻ってきたことを報告。
大森カヨちゃんは、食べられなかったカリカリ梅や煎餅、おつまみなどを、大森さんにあげていた。

アルーシャで大森さんと別れ、ひたすら車はキリマンジャロ国際空港へ。
途中、キリマンジャロが綺麗に見える場所があって、そこで、ちょっと車を止めて、写真を撮る。

空港が近づくにつれ、寂しさがつのる。
今日、ここを去らなくてはいけない。

空港で、旅行中ずっと一緒だったピーターさんともいよいよお別れ。
彼には世話になった。
楽しい思いをさせてもらったし、色々心配もかけた。日本語と英語とスワヒリ語(カヨちゃん限定)チャンポンの会話も楽しかった。大森さんに「ピーターさん、日本語上手ですね。」って言ったら、「いや、まだまだです。」だって。
なかなか厳しいですな、大森さん。

ピーターさんの車が見えなくなるまで見送り、搭乗手続き。
ここから、ダルエスサラームまで行く。
出発までまだ時間があるので、ロビーでランチボックスを食べる。
マニヤラ湖のロッジで用意してもらった、最後のランチボックス。
美味しいとは言えないけど、なんか感慨深い味。
ホントに最後なんだなあって。

キリマンジャロからダルエスサラームへ。
国内線から国際線へ乗り換える。
この国際線の搭乗手続きが、すごい時間かかった。
空港の入り口から、長蛇の列。これ、国際線の搭乗手続き待ちの人達の列。
こんなに並んでいるのに、係の人達の対応は、超ポレポレ。
おい!!
腹立てても仕方ない。
ここはアフリカ、タンザニア。こういうのもありなんだろうな。

待って待って、手続きが済んでから、実際に出発するまで、また待って。

飛行機はタンザニアを後にした。

ドバイのトランジットで、また待って。
関空から羽田への乗り換えで、また待って。
待つことばかりの移動時間。

この、超長い移動時間にも関わらず、やっぱりアフリカには行きたい。
何度でも行きたい。

絶対また行く。

去年の今日

セレンゲティを去る。

ロッジの中庭には、またハイラックスがいた。
っていうか、ここに住んでる?
親子だし。
そういや、マサイマラのロッジにもいたな。


ロッジを出ると、キリンがいた。
ここで見た動物で、頻度が多かったのは、キリンとゾウとインパラ。
ヒョウを見れたのは、ラッキーだった。

今回も、ビックファイブを見ることができた。
ビックファイブというのは、ライオン、バッファロー、サイ、ゾウ、ヒョウの5種類。
植民地時代に、白人のハンティング対象になった動物達の中で、狩るのが難しいと言われたのが、このビックファイブ。
今では、サファリで見たい対象とされている。
ゾウ、ライオン、バッファローは、比較的高い確率で見ることができるが、サイとヒョウは難しく、ホントに見れたらラッキーなんである。


セロネラを抜け、爽やかな風を受けながら、草原地帯を一気に走り抜ける。
この景色は、本当に雄大だ。
去りがたい思い。

「動物が見たいなら、サファリパークでいいじゃん」と言う奴もいるが、違うんだなあ。
この、アフリカの大自然、サバンナで見る野生動物がいいのだ。
動物と自然の景色は、ひとつのものだと思っている。

セレンゲティのゲートまで来ると、いよいよここともお別れなんだなと、寂しさが込み上げてくる。
後は、ひたすら帰路である。
ンゴロンゴロの草原帯を抜け、ガタガタの外輪道を走り、ンゴロンゴロゲートを抜けて、舗装された道路に戻ってきた。

ここから、マニヤラへ向かう。
昨年は、ここのマニヤラ湖国立公園でサファリをしたが、今回は、付近の村ムトワンブで、カルチャーツアーをする。
車で通りすぎていた村を、今回は散策。歩いて回る。
村に着くと、カヨちゃんの荷物が届いていた。
やっと。
残り一泊にして、やっと届いた。

通り沿いの店に、今回のツアーのガイドである、地元の女性が待っていた。
彼女の案内で、まずはランチの場所へ。
村の中の民家である。
ここで、地元の家庭料理をいただく。
バナナや野菜や肉の煮込みや焼き物。
とても美味しい。

このムトワンブ村は、もともとバナナの生産が主な産業である。
こっちのバナナは、日本で食べているようなフルーツバナナと、調理用バナナ、ビール用バナナがある。
他にも、色々なフルーツが作られている。

数年前から、サファリへの道中という地の利を活かして、カルチャーツアーを始めた。
村人達でガイドをし、外国人観光客に、村を案内することで、雇用も生まれるし、土産などの売り上げも上がる。観光客が落としたお金は、いわゆる村おこしに使われる。

村人みんなで協力して、観光客を受け入れている。

この、ランチ場所の民家も、ツアーに協力しているのだろう。
この日は、私たちの他に、アメリカから来たというカップルがいた。

昼食後、ガイドの女性と一緒に、村の中を歩く。
通りから見ただけでは分からないが、村中にバナナの木が植えられていて、バナナジャングルのようだ。
そこに点々と民家が建っていて、その屋根は、収穫が終わったバナナの皮でふくという。
飲み水は、最近、近くの山から地下水を引くようになり、便利になったそうだ。村のあちこちに、共同の水道がある。
バナナジャングルには、水路が引かれ、渡るための木が渡してある。
「木」だ。一枚板。
そこを、ガイドの女性に手を引いてもらって渡る。
結構揺れて怖いが、何となく子供の頃に戻ったような、ワクワク感もある。

バナナビールの生産所で、(工場じゃない。土間、平屋の作業場)出来たてのバナナビールを飲み(ちょっと酸味があって、きつい香り。日本人の口には・・・どうだろ)土産物屋で、マコンデ細工のサイを買った。

学校にも行った。
ちょうど休み時間?たくさんの子供達が、校庭でサッカーしたり、遊んでた。
地べたに座りこんで、カードゲームをしている子達もいる。服が汚れるなんて、気にしてないみたいだ。
どの子も、キラキラとした、好奇心旺盛な瞳をしている。
子供って、本当はこうなんだよな。笑顔が眩しい。
つられて、こっちも笑顔になる。
日本の子供とは、えらく違うような気がする。
とても自然だ。


道路に面した、表通りは、飲食店や商店が並んで、結構賑やかだけど、奥に入っていくと、バナナ畑と民家が点在する、田舎の景色。生活の景色があった。

このカルチャーツアーは大当たり。
とても興味深くて楽しかった。
野生動物やサバンナだけでなく、こういった人々の生活を見ることができるのは、貴重な体験だ。

半日歩いたけど、疲れは感じない。
またやりたい。

満足して、タンザニア最後の宿泊先のロッジへ入る。ここは、小高い丘の上に建っていて、マニヤラ湖国立公園が一望できる。
ロケーションは抜群。
部屋もなかなかいい。

シャワーを浴びて、カヨちゃんとラウンジに出て、外の風にあたる。
カヨちゃん、やっと荷物が届いて、着る物も一新って感じ。
空気はやや湿り気を帯びているが、景色の良さも手伝って、なんとも気持ちがいい。

タンザニアでの最後のディナー。
ビールじゃなくてワインを頼んだ。思い出話(早い?)に花が咲き、心地良く食べて、飲んだ。

明朝の出発が早いので、ほどほどの時間で部屋に戻る。
今日が最後の晩だなんて、信じられない感じ。

色々あったけど、本当に楽しかった。
帰りたくないなあ。

去年の今日

カヨちゃん、復活せず。

サファリは休んで、部屋で寝てるそうだ。
でも、今回の旅行でのサファリは、今日が最後。

で、午後から大丈夫そうなら、出かけるという。

ピーターさんと2人のサファリ。
彼は何とか盛り上げようとしてくれる。
大丈夫だよ、ピーターさん。カヨちゃんは心配だけど、私は昨日早く寝たおかげか、だいぶ元気になった。カヨちゃんの分まで、楽しまないと。

セロネラから少し離れて、コピエの多い地域へ。
ゾウの大きな群れ。
子供を間に、車のすぐ脇を歩いていく。
ピーターさんは、危険のない距離を見極めながら、近づいたり、離れたり。

ゾウの群れは、3回くらい見た。どの群れも大きかった。迫力である。

セレンゲティの草原地帯は、とにかくだだっ広くて、360度、遮る物はなく、どこまでも緑の草が続いている。シンプルな、それでいて雄大な景色。

草原地帯には、ガゼルやシマウマなどが多いが、草原が余りにも広いので、そんなに動物達の密度が高く感じない。
チーターが、草の間から、頭を出してみせた。
それまで、いること自体気がつかなかった。
こうやって姿を上手く隠しながら、獲物に近づくのだろう。


午前のサファリを終えて、いったんロッジに戻る。
カヨちゃんは、よく眠れたようで、少しいいみたい。まだ完全に回復はしていないが、最後なので、午後のサファリは行くという。
良かった。
ピーターさんも嬉しそう。

ゾウの水浴びを見たり、キリンの食事を見たり、ヒョウもまた見た。
サファリをしていて、他の車を見ることは余りないが、ヒョウの周りには、どこから集まってきた!?ってくらいの車の数になる。
貴重な肉食獣は、人気があるのだ。

ヒポプールでは、芋洗い状態のカバを見た。
もう、重なり合うように密集している。
大きな口を開けてあくびしたり、身体を回転させたり。楽しい光景。
岸部には、ワニの姿も見える。
ここで、ちょっと身体の異変。
ヒポプールは、車から降りて見たのだが、何だか地面が揺れてる感じ。
あれ?地震?
いや、眩暈だ。
なんとなく気持ち悪いし・・・・
しゃがんで、目を閉じ、この変な感覚が過ぎるのを待った。
数分後には治まったけど、一瞬、ヤバイと思った。
ん~、やっぱり体調が完全じゃないのかな?


まあ、大事には至らず、無事にサファリも終わり、夕陽が沈みかけたサバンナを、ロッジへ戻る。
ロッジ付近で、バッファローが草を食べていた。

ロッジの中庭には、サバンナモンキーとハイラックスがいた。
ハイラックスは、ロッジの廊下にまで入り込んでいて、警戒心のかけらもない。ホントに野生かい?って感じ。
可愛いんだけどね。
触りたくなるけど、野生動物に触るのは、ルール違反。
いかん、いかん。

夕飯の後、ラウンジで一杯飲みながら、カヨちゃんと、しばしお喋り。
ランプと、低く落とした照明が、落ち着いたいい雰囲気で、耳をすませば、遠くに動物の鳴き声らしき音が聞こえる。

旅行も終盤。
昨年、大森さんに言われた言葉 「旅行は、ちゃんと無事に家に着くまでは、終わりじゃありませんから」を思い出し、ここで油断しないように気を付けないと。

ほろ酔いで部屋に戻り、あとは、またしても爆睡。