デメキングとベイルート
撮影が間近で、いろいろ考えなくちゃいけないことが多い。
カット割りをどうするか。いつも絵コンテを描くんだけど、今回のは、その場で役者の動きを見ながら考えなくちゃなんないだろうな。どうせ、絵コンテ描いても、あんまり役に立たないだろうな、と思って、サボることに。
渋谷に行って、タワーレコードで久しぶりにCDを買った。
BEIRUT(ベイルート)ってアーティストの新譜。
このアーティスト、デビューアルバムが去年か一昨年に、ミュージックマガジンのベストアルバムの上位に入ってて、その時の記事を読んでからずっと気になってた。
バルカンのブラスとか、クレツマーとかのトラディショナルな音楽を消化した音楽。
この手の音楽、好きなんです。
その後、映画「デメキング」を見た。
大好きないましろたかしの漫画の映画化。
まあ、決して、人に勧められる映画ではないんだけど、それもいましろたかしらしくて、いいか。
なだぎ武主演なんだけど、原作にくらべると、なだぎ武演じる蜂屋よりも、喜安浩平が演じる亀岡の方が中心で、蜂屋のエピソードが物足りなくて、残念だった。
それにしても、喜安さん。(友人の寺井君が所属するブルドッキング・ヘッドロックの方なので、よく舞台は見てる)
とっくに30代だと思うんだけど、高校生(中学生?)の役を平気で演じてた。
ありふれた奇跡って?
山田太一の最後の作品になるらしい「ありふれた奇跡」。
初回を見逃したので、ずっと観てなかった。
一部の人の間での評価がものすごく高いので、やっぱ、観といた方がいいかな、と、今更だけど、前回分を録画しておいて、さっき観た。
う~ん。
ぴんとこないな。
僕らの世代で、脚本を書いてる人にとって、神のような存在が、山田太一と倉本聰の二人。
この二人に影響されて脚本家を目指したって人は、ものすごく多い。
僕は、正直言って、どちらもそんなに好きじゃない。
「北の国から」は、面白いと思うけど、それでも、全部面白いとは思わない。特に最終回はひどいと思った。
山田太一は、代表作の「岸辺のアルバム」とか「早春スケッチブック」とかを見てないんで、機会があれば観なくちゃとは思ってるんだけど。
まあ、とにかく、この二人って、神格化されてて、この二人の作品は無条件で評価してしまうって人が多すぎるんじゃないだろうか。
「ありふれた奇跡」に関しては、途中の一回しか観てないから、わからないところもあるんだけど、
観てて感じるのは、息苦しさだ。
多分、山田太一は、活き活きとしたセリフを書いてるつもりなんだろうけど、役者や演出家は、大先生のセリフを、一言一句丁寧に再現しないといけないっていう義務感みたいなのが感じられて、すごく息苦しい。
まあ、でも、あと少しだから、最終回まで観てみようかな。
