集合的無意識と作曲 | 夏川ユーリのブログ~Here it is.~

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私が探し求めていたものは、既にここにあった。
ずっと遠くにあるような気がしていたけれど、ここにあった。

こんにちは、夏川ユーリです。

 


今日は作曲の話ですが、ものすごくスピっぽいので、ボカロP名義のブログではなくて、こちらに書かせていただきます。

これは、あくまで私個人の仮説なので、しかも科学的に検証しようにもできないことなので、単なる読み物だと思って読んでください。

シンガーソングライターの方や作曲家の方で、メロディーやアレンジが降りてくるという言い方をされる時がありますよね?
あれって、集合的無意識にアクセスして、そこから降ろしているんじゃないかと思うんですよ。

私にも経験がありまして、
曲を作ろうと気合いを入れてキーボードの前に座り込んでいる時は何も浮かばないのに、
トイレに行っている間にメロディーを思いつく!とか。

そういう、トイレとかお風呂とか何でもいいんですけど、
アイディアを生もうと躍起になっている時じゃなくて、完全に無意識で行動している時に、アイディアって生まれやすいと思うんですよ。

だから、無意識という言葉を使ったんですけど、中でもなぜ個人的無意識ではなくて集合的無意識から曲が生まれると思うか、をこれから説明します。

それは、時々、私の曲と別の人の曲で、集合的無意識の同じ場所にアクセスして書かれたっぽい曲に出会うことがあるからです。
「私のあの曲と根っこが同じだ!」と感じるんです。
個人的無意識だったら、こうはならないですよね。

で、私としてはパクリ疑惑が起きるとまずいので(笑)、弟に聴かせると、似ていないと言われます。
でも、私の中では双子とまでは行かないけど、兄弟くらいは似ていると感じるんです。

なぜ他人から見ると似ていないものが、作曲者本人は似ていると認識しているのでしょうか。
これって、降りてくる時の過程に関係すると思うので、私のやり方を教えますね。

降りてくる時って、はっきりとしたメロディーではなくて、ぼんやりとしたイメージが湧いてくるという感じなんです。
というか、まれにはっきりしている時もありますが、自分の音楽的能力が追いついていなくて、一度では聞き取れないし、覚えられないんです(笑)。
そこから、曖昧だった音符を決めて、コードを探り、曲にしていくんです。

そのぼんやりとしたイメージや、音符を決めていく過程で迷った音が、誰かの新曲とかぶると、「根っこが同じだ!」と思う訳です。

こういう時、私が先に発表していれば何の問題もないんですけど、
温めていたアイディアを他の人に先に発表されたという状況だと、どうするか迷いますよね。
まぁ、概ね他人からすれば似ていないんですけど(笑)。

ただ、この仮説にはもう一つ別の可能性があって、他人から見ても似ている曲の場合は、単に同じミュージシャンから影響を受けたという可能性もあります。
これは、普通によくあるので、何でもかんでも集合的無意識ではないよ、ということで。

そんな訳で、集合的無意識と作曲のお話でした。
最初にも書きましたが、これが本当かどうかは確かめようにも確かめられないので(笑)、こういう作曲家もいるのかもなぁ…くらいにとらえてもらえると幸いです。