“It‘s Now Or Never.” (今しかない!)(O Sole Mio.)
≪It`s Elvis Now, Cover Song≫ Vol. 9
(今こそエルヴィスのカバーソングだ。)
"イッツ ナウ オア ネバー " (オー ソレ ミオ.)"O Sole Mio"
1958年にエルヴィスはロックンロ-ル人気の真っただ中、当時徴兵制によりドイツで2年間の兵役義務を務めることになった。その間に最愛の母グラディスの病死に悲しみで一時帰国するも葬式を終えて、残りの兵役に又就く。それまでのエルヴィスに2年間女の子達フアンは待ち遠しくてたまらなかったが、晴れてエルヴィスは帰って来た。
アメリカ陸軍の制服制帽をビシッと着こなして、りりしくも立派なその姿はイメージ・チェンジして1956年のリーゼント・ロックンロール・デビューのヤンキー・ボーイからは見違えるモノがあった。
そして兵役の間に聞いていてとても気に入っていた一曲があった。イタリア・ナポリで歌わていたカンツオーネ、すでにヨーロッパでも日本でも知られていた『オー ソレ ミオ.』(オー!私の太陽よ…。)を1960年エルヴィスは特別に音域を広げる新たなベルカント歌唱法を習って、カンツオーネより更にパワフルに歌い上げてレコーディングした。
この歌はエルヴィス・デビュー後初めての≪Elvis Now, Cover Song≫記念すべき第一弾だった。
またたく間に大ヒットしてHOT100のNo.1.‼‼‼そして世界中でおよそ2000万枚も売り上げた。
翌年の1961年にはやはりイタリアの『帰れソレントへ!』日本でも知られていたカンツオーネ曲を、ニューヨークの作詞作曲コンビのドク・ポーマスとモルト・シューマンが掘り出してエルヴィスにどうしても歌って貰いたいと、アレンジして英語訳の楽譜を差し出した。その歌は“Surrender”(サレンダー=降伏)‼‼‼ エルヴィスは自らのモノにしていたパワフルに歌うベルカント歌唱法をここでも、発揮して朗々とまるで今までの歌とは別モノに仕上がったレコードになって、又もや、たちまちにHOT100を急上昇しNo.1。ヨーロッパや日本でも大ヒット、世界中で売れまくって≪It`s Elvis Now, Cover Song≫の、Covered Delight in the World.(世界中が歓喜に覆われた。)