以前の記事の続きです。
いわゆるケタばらしの問題の第3回です。
次の問いに答えなさい。(立教新座2024)
⑴ 1、2、3の3個の数字を3個とも使ってつくることができる3けたの整数をすべて考えるとき、これらの整数の和を求めなさい。
ぜんぶ書き出すと
123,132,213,231,312,321
この6個を見ると各位に1,2,3の3個の数字が同じ回数(2回ずつ)あらわれるのがわかる。
そこでケタごとにばらして足し算すると
- 一の位…(1+2+3)×2=12
- 十の位… 12×10=120
- 百の位… 12×100=1200
よって 1200+120+12=1332
⑵ 1、2、3、4の4個の数字を4個とも使ってつくることができる4けたの整数をすべて考えるとき、これらの整数の和を求めなさい。
ぜんぶ書き出すのは大変なので小問⑴をヒントに同じように考えると
- できる整数の個数はぜんぶで4×3×2×1=24個
- (24÷4=6より)こんどは各位に1,2,3,4の4個の数字が同じ回数=6回ずつあらわれる
そこでケタごとにばらして足し算すると
- 一の位… (1+2+3+4)×6=60
- 十の位… 60×10=600
- 百の位… 60×100=6000
- 千の位… 60×1000=60000
よって 60000+6000+600+60=66660
⑶ 0、1、2、3の4個の数字を4個とも使ってつくることができる4けたの整数をすべて考えるとき、これらの整数の和を求めなさい。
❶いったん小問⑵と同じように考える(たとえば「0123」という4けたの整数もそのまま考える)。すると
- できる整数の個数はぜんぶで24個
- 各位に0,1,2,3の4個の数字が6回ずつあらわれる
そこでケタごとにばらして足し算すると
- 一の位… (0+1+2+3)×6=36
- 十の位… 36×10=360
- 百の位… 36×100=3600
- 千の位… 36×1000=36000
したがって 36000+3600+360+36=39996
❷ここには「0123」など0ではじまる整数も「4けたの整数」として数えてしまっており、この余計な和を引く必要がある。
その余計な和とは「1,2,3の3個の数字を3個とも使ってつくることができる3けたの整数」の和だから小問⑴で求めた1332
よって 39996-1332=38664
⑷ 1から9までの数字の中から異なる4個の数字を選び、それらを4個とも使ってつくることができる4けたの整数をすべて考えます。これらの整数の和を求めたら、126654でした。選んだ4個の数字の和を求めなさい。
「選んだ4個の数字の和」をアとする。小問⑵をヒントに、これをケタケタごとにばらして足し算すると
- 一の位…ア×6
- 十の位…ア×6×10=ア×60
- 百の位…ア×6×100=ア×600
- 千の位…ア×6×1000=ア×6000
したがってその和は ア×(6000+600+60+6)=ア×6666となっている。
よってアは 126654÷6666=19