以前の記事の続きです。
色のぬり分け問題の第9弾です。
その1(広島修道大学ひろしま協創中2024)
下の図のA、B、C、D、E、Fの6つの部分を、赤、青、緑の3色でぬります。ただし、となり合う部分はちがう色をぬるものとします。次の問いに答えなさい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240604/08/jukensansuwa/15/67/p/o3000135815447235734.png?caw=800)
⑴ Aを赤、Bを青でぬった場合、残りのC、D、E、Fはそれぞれ何色でぬればよいかを答えなさい。
「となり合う部分はちがう色をぬる」から
- (A赤、B青より)Cは緑に決まる
- (B青、C緑より)Dは赤に決まる
- (C緑、D赤より)Eは青に決まる
- (D赤、E青より)Fは緑に決まる
⑵ となり合う部分をちがう色でぬる場合、必ずAとDは同じ色でぬることになります。AとD以外に必ず同じ色でぬることになる2つの部分の組をすべて答えなさい。
BとE、CとF
⑶ 色のぬり方は全部で何通りあるかを答えなさい。
「AとD」「BとE」「CとF」という3か所を「赤、青、緑の3色」でぬるときの色のぬり方を考えればよいから 3×2×1=6通り
その2(桜美林2024第2日)
下の図のように、㋐〜㋓の4つに分けた部分を、赤、青、緑の3色を使ってぬり分けます。
このとき、次の問いに答えなさい。ただし、となり合う部分はすべて異なる色でぬることにします。![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240514/09/jukensansuwa/d0/2c/j/o0742061015438554298.jpg?caw=800)
⑴ 3色の中から2色を使ってぬり分けると、ぬり方は全部で何通りありますか。
- 2色でぬり分けるとき㋑㋒㋓は必ず同じ色になる。とすると「㋐」と「㋑㋒㋓」という2か所を2色でぬるときの色のぬり方を考えればよい
- このとき色の選び方はどの2色を選ぶか(どの1色を選ばないか)で3通り、選んだ2色のどちらを㋐にぬるかで2通りあるから 3×2=6通り
よって 6通り
⑵ 3色すべて使ってぬり分けると、ぬり方は全部で何通りありますか。
同じ色をぬれる場所の決め方は「㋑と㋒」「㋑と㋓」「㋒と㋓」の3通りある
- たとえば「㋑と㋒」を同じ色にするとき、その「㋑と㋒」の色の選び方が3通り、㋐の色の選び方が残りの2通り、㋓の色は自動的に決まって1通りだから 3×2×1=6通り
- 同じ色のペアを「㋑と㋓」「㋒と㋓」にするときも同じでそれぞれ6通りずつある
よって 6×3=18通り
その3(田園調布2024第2回)
田園調布学園には、下の図に似た形の窓がいくつかあります。この窓の(ア)、(イ)、(ウ)の3つの部分を、赤、青、黄、緑の4色を使って、隣り合う部分が同じ色にならないように色をぬりたいと思います。例えば、図の(ア)と(イ)には同じ色はぬれませんが、(ア)と(ウ)には同じ色をぬることができます。色のぬり方は全部で何通りありますか。![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240604/10/jukensansuwa/71/28/j/o1085076615447262023.jpg?caw=800)
問題文をヒントにアとウが❶同じ色の場合と❷ちがう色の場合に分けてしらべると
❶アとウが同じ色の場合
「アとウ」、「イ」という2か所にぬる2色を4色から選ぶこととなる。このとき
- どの2色を選ぶかの決め方が4×3÷2=6通り
- 選んだ2色のどちらをイにぬるかで2通り
あるので 6×2=12通り
❷アとウがちがう色の場合
イもまたちがう色になるから3か所にぬる3色を4色から選ぶこととなる。このとき
- どの3色を選ぶか(どの1色を選ばないか)の決め方が4通り
- 選んだ3色の3つの場所にどうぬるかで3×2×1=6通り
あるので 4×6=24通り
よって(❶❷は同時に起こらないから)これらを足して 12+24=36通り