以前の記事の続きです。
今年の入試問題より図形の一行問題の第5弾です。
その1(六甲学院2024)
中心角が118°のおうぎ形OABがあります。右の図のように点Cをとって、三角形ABCをつくります。㋐の角度は何度ですか。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240303/15/jukensansuwa/82/6e/p/o1598109115408585135.png?caw=800)
三角形OAB(下図青)に注目するとOA=OB(おうぎ形の半径)だから角OABは31°(=(180-118)÷2)
また補助線OCを引いてできる三角形OAC(上図赤)に注目すると角OAC=41°、OA=OCだから角OCAも41°
ここから角AOC=98°、角COB=20°がわかる。
よって角OCB=80°(=(180-20)÷2)だから三角形ABCの内角の和180°より角㋐は
180-10-41-80=49°
その2(夙川2024第2回)
下の図の角アの大きさは▢度です。ただし、PA=PBで、同じマークの付いた角は同じ大きさであるとします。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240301/14/jukensansuwa/b6/38/j/o1211055715407765986.jpg?caw=800)
三角形PABに注目すると
- PA=PBより角PAB=角PBAだから角PBA=〇〇
- また外角の定理(三角形の1つの外角はそれと隣り合わない2つの内角の和に等しい)より角PBA=40°+〇
- したがって〇=40°。そして三角形の内角の和180°より40°×4+●=180°だから●=20°
よって ア=180°-〇-●●=180°-40°-40°=100°
その3(洗足学園2024第2回)
右の図のように正三角形と正五角形が重なっています。㋐の大きさは何度ですか。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240304/10/jukensansuwa/91/65/j/o0672065515408946138.jpg?caw=800)
この正三角形より少し小さい正三角形(下図の青)を考える。右の角とこれをはさむ2辺はもとの正三角形とぴったり重なり、下の角は正五角形とぴったりくっつくものとする。
このとき
- 角❶は129-60=69°
- 角❷は四角形の内角の和360°と正五角形の一つの内角108°(=180×(5-2)÷5)より 360-69-108×2=75°
- 角❸は角❷の対頂角で75°
よって外角の定理より
角㋐=75+60=135°