以前の記事の続きです。
今年の入試問題より図形の一行問題の第4弾です。
その1(早稲田実業2024)
下の図の
の角度を求めなさい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240217/02/jukensansuwa/1d/78/p/o0719068615402418108.png?caw=800)
三角形の内角の和180°より
- 青の三角形(左図)は底角59°の二等辺三角形
- 赤の三角形(右図)は底角70°の二等辺三角形
よって黄の三角形(下図)は頂角22°の二等辺三角形だから
その2(須磨学園2024)
右の図の四角形ABCDにおいて、点Oは対角線が交わる点です。またAC=4cm、BD=6cm、BC=5cm で三角形ABD、三角形BCDの面積はそれぞれ3㎠、9㎠です。このとき、三角形OCDの面積は▢㎠です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240130/07/jukensansuwa/16/70/j/o0703053815395324629.jpg?caw=800)
「三角形ABD、三角形BCDの面積はそれぞれ3㎠、9㎠」だから下図でいうと
青の三角形:赤の三角形=3㎠:9㎠=1:3 だから底辺比と面積比の関係より
AO:OC=1:3
- ここで「AC=4cm」だから AO=1㎝、OC=3㎝ と決まる
- また「BD=6cm」で△BCDの面積が9㎠だからBCを底辺とみたとき高さは3㎝(6×3÷2=9より)
- とすると△BCDはBCを底辺、OCを高さとする三角形となっておりBDとOCは直角に交わっている
したがって「BC=5cm」より三角形COBは3:4:5の直角三角形となっているから OB=4cm、OD=2cm がわかる。
よって三角形OCDの面積は 2×3÷2=3㎠
その3(洗足学園2024)
四角形ABCDは長方形です。直線BEと直線FDが平行のとき、三角形ABGと三角形FDHの面積の比をもっとも簡単な整数で答えなさい。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240217/04/jukensansuwa/40/6b/j/o1003071115402424276.jpg?caw=800)
△AEGの面積を①とすると
- これと相似の△CBGの面積は⑨(AE=4㎝、CB=12㎝より辺の比1:3だから)
- また底辺の比がAG:GC=1:3より△ABGの面積は⑨÷3=③
- したがって△ABGの面積③は△ABCの面積⑫の¼倍…㋐
ここで△ADFに注目すると
- △ADFは△CBGと合同だから△ADFの面積も⑨
- また△ADFは△CABと相似だから㋐の関係がそのままあてはまり△FDHの面積は△ADFの面積の¼倍
よって△FDH=¼×⑨とあらわせるから三角形ABGと三角形FDHの面積比は
③:¼×⑨=12:9= 4:3 ![完了](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/522.png)
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