図形の一行問題2024④ | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

今年の入試問題より図形の一行問題の第4弾です。

 

  その1(早稲田実業2024)

 

下の図のの角度を求めなさい。

 

右矢印 三角形の内角の和180°より

  • 青の三角形(左図)は底角59°の二等辺三角形
  • 赤の三角形(右図)は底角70°の二等辺三角形

 

よって黄の三角形(下図)は頂角22°の二等辺三角形だから 

(180-22)÷2=59+ より =20° 

 

 

  その2(須磨学園2024)

 

右の図の四角形ABCDにおいて、点Oは対角線が交わる点です。またAC=4cm、BD=6cm、BC=5cm で三角形ABD、三角形BCDの面積はそれぞれ3㎠、9㎠です。このとき、三角形OCDの面積は▢㎠です。

 

右矢印三角形ABD、三角形BCDの面積はそれぞれ3㎠、9㎠」だから下図でいうと

 青の三角形:赤の三角形=3㎠:9㎠=1:3 だから底辺比と面積比の関係より

 AO:OC=1:3

  1. ここで「AC=4cm」だから AO=1㎝、OC=3㎝ と決まる
  2. また「BD=6cm」で△BCDの面積が9㎠だからBCを底辺とみたとき高さは3㎝(6×3÷2=9より)
  3. とすると△BCDはBCを底辺、OCを高さとする三角形となっておりBDとOCは直角に交わっている

したがって「BC=5cm」より三角形COBは3:4:5の直角三角形となっているから OB=4cm、OD=2cm がわかる。

よって三角形OCDの面積は 2×3÷2=3㎠

 

 

  その3(洗足学園2024)

 

四角形ABCDは長方形です。直線BEと直線FDが平行のとき、三角形ABGと三角形FDHの面積の比をもっとも簡単な整数で答えなさい。

 

右矢印 △AEGの面積を①とすると

  • これと相似の△CBGの面積は⑨(AE=4㎝、CB=12㎝より辺の比1:3だから)
  • また底辺の比がAG:GC=1:3より△ABGの面積は⑨÷3=③
  • したがって△ABGの面積③は△ABCの面積⑫の¼倍…㋐

ここで△ADFに注目すると

  • △ADFは△CBGと合同だから△ADFの面積も⑨
  • また△ADFは△CABと相似だから㋐の関係がそのままあてはまり△FDHの面積は△ADFの面積の¼倍
よって△FDH=¼×⑨とあらわせるから三角形ABGと三角形FDHの面積比は
 ③:¼×⑨=12:9= 4:3 完了