推理算2024 | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

今年出題された推理算の問題です。

 

  その1(須磨学園2024第2回)

 

3枚のカードA、B、Cがあり、それぞれに0以上9以下の整数のどれかひとつが書かれています。下の情報がわかっています。
このとき、3枚のカードに書かれている整数の和は▢です。
【情報】
①Aの2倍は13より小さい。
②3枚のカードのうち、最大の数から最小の数を引くと6である。
③Bの2倍よりもCのほうが大きい。
④3枚のカードの中に3が1枚ある。
⑤Bが最小であり、AやCより小さい。
⑥Aは5以上である。
⑦3枚のカードの中に9はない。

 

右矢印右矢印右矢印

  1. ①よりAは6以下。これと⑥よりAは5か6…❶
  2. ④よりBかCは3…❷
  3. ②⑦より最大の数と最小の数は (最大,最小)=(8,2) (7,1) (6,0) のどれか…❸
  4. ❷❸より3つの数は大きい順に (8,3,2) (7,3,1) (6,3,0) のどれか。これと❶より(A,B,C)=(6,3,0) (6,0,3) のどちらかに決まる
よって(情報③⑤は使うまでもなく)3枚のカードに書かれている整数の和▢は 9
 

 

  その2(市川中2024)

 

1組から4組まである学校に通っているA、B、C、Dの4人が次のように話しています。このとき、Aの今年の組を答えなさい。ただし、昨年、今年ともにA、B、C、Dの4人のうち、どの2人も同じ組にはいないものとします。
  A「4人中3人は昨年と今年で違う組になったね。」
  B「ぼくは昨年も今年も偶数組だった。」
  C「私は昨年も今年も同じ組だったわ。」
  D「私は昨年4組だった。」

 

右矢印右矢印右矢印 

  • C発言(昨年も今年も同じ組)とA発言(4人中3人は昨年と今年で違う組)よりA,B,Dは昨年と今年は違う組だったとわかる
  • D発言(昨年4組だった)とB発言(昨年も今年も偶数組)よりBは昨年2組と決まる。またBは今年4組もわかる
ここまでを表にすると次のとおり。

あとはCが❶昨年も今年も1組だったとき、❷昨年も今年も3組だったときの2パターンを考えると次のとおり(上の表が❶、下の表が❷)

よってどちらの場合でもAは今年 2組 完了