得意楽器はボキャブラリー -36ページ目

昨日のちょうど24時をもって
ひとつの大きなヤマを超えることができた。

これで今期の仕事は
入稿1本と取材1本を残すのみである。

事務所の契約が満期を迎えるということは
開業して早2年を迎えるということでもある。

残念ながら、会社としての2年を振り返ると散々である。
雇われの社長であれば当然解任であろう。

しかし、考えてみれば元々が無謀だったのだ。

こんなことを言ってしまうと
今まで応援してくれた人たちや
迷惑を掛けてきた両親家族に
大変申し訳ないのだが、自分としてはよくやった方だと思いたい。

あの無謀さがなければこの2年の出会いもなかったし自分の成長もなかった。
振り返ってみるとしみじみと感謝の気持ちが湧いてくる。

それだけでも随分僕は大人になったのだと思う。


この2年の集大成をするならば
一番の大きな収穫は自分を知るということだったと思っている。
40年(+α)生きてきて
やっと自分のことが少し分かってきた気がするのだ。

なにしろ、どうやってメシを食っていくか
毎日、自分で決めることを選んだわけだから
自分に何ができるのか、人にとって自分がどんな存在なのか
自分のことを知ることは、むしろ必然である。

毎朝起きて、この小さな事務所しか僕には行く場所がない。


僕がもう少し頭がよければ、作家や著述家、
あるいは哲学者や思想家でもよかったかもしれないし
磨かれた感覚があれば、芸術家、創作家としての道も歩みたかった。

長年の付き合いの先輩に言わせると
「オマエはなんでもできる」器用な人間とのことだが
悲しいくらい、全てが凡庸である。
何ひとつ際立って秀でたものがない。

他の旧友によると
「オマエはほんとに人に恵まれてるな」という評である。

自画自賛になるが
それらが自分の最大の取り柄だと最近自覚するようになった。
それを教えてくれたのは、やはり周りの人たちである。

クライアントさんがいる手前、こんなことを言うのもなんだが
僕自身も自分が制作者として一流だとはカケラも思ってない。

僕にできるのは、依頼人の思いを汲んで
できる限りそれに沿うように実現することである。
成果物がなんであれ。


この2年には
自分自身の人間としての絶対的能力を高めようという挑戦があって
それなりに自分にこれぐらいならやれるということも分かった。
しかし、それはあくまでも自分のバックボーンに過ぎなくて
僕はやはり、人との相対的な関係性の中でしか生きられないことも知った。


だから、
来月から始まる新しい道を
勇気を持って踏み出せると思う。


smile

先ほどまで打ち合わせをしていたクライアントさんに言われた。

今日は飲む予定なかったですか?と。

どんな仕事もニコニコしてやってくれるサカザキさんでも
飲む予定を潰すとかなり恨まれそうなので・・・と。

そういう認識を持っていただけるのはありがたいけれど
今は自ずと潰れることが予想されるので飲む予定など入れられません。


自慢の笑顔にもチカラがなくなってきた気がする。



もうちょっとがんばろうかなあ。



お引っ越し

今日、不動産会社から電話があって
「来月で契約満了ですが、更新しますか?」と。

今週いっぱい考えさせてください、と電話を切った。

事務所の契約の問題は気になってはいたのだけど
向こうから何も言ってこないのをいいことに放置していたのだ。

考えさせてください、と言ったものの
ほぼハラは決まっていて、引っ越したいと思っている。

もし、このまま何も言われずにナシクズシ的に居座れるのであれば
もうしばらく先延ばしにしたかったのだが
やはり、そんな世の中いい加減ではないわけで
来月以降、今の事務所に居座るのであれば
ちゃんと更新料を払わなければならないのである。

別に更新料払うのが嫌で引っ越すというわけではないのだけど
何かきっかけさえあれば
僕は常に環境の変化を求める性質なのだ。


思えば僕は高校を卒業してから
何度引っ越しただろうか。

今の自宅は買ってしまったので当分引っ越すこともないだろうが
それを例外にすると同じ家に5年、いや4年として住んだことがない。

引っ越しは、メンドクサイ。
しかし、それにも増して新しい生活にワクワクするものだ。
楽しかったこと、悲しかったこと、辛かったこと
いろんな思い出を箱に詰めて古い家に残していく。
そうすると体も心も軽くなる気がする。

それは事務所でも同じことだろう。

さて、引っ越し先探しに本腰を入れなければ。