ソゴルのブログ -83ページ目

こころ旅 ー兵庫

私にとって兵庫のこころの風景は、城崎温泉の外湯(巡り)と駅改札での出来事である。

城崎温泉には複数の外湯があり、浴衣に下駄履きでタオル片手に川沿いを歩くのは実に気持ちが良い。駅改札での出来事は時間を持て余した学生時代の貧乏旅行でのことである。その日は城崎温泉に宿を取ることにし列車に乗り込んだ。同じ車両には我々4人組と同年代と思しき十数名の団体が居り、車中はかなり騒がしかった。飛び乗ったのは特急列車だったが特急券は買っておらず、検札の際に払おうと思っていたが車掌さんが回ってくることも無く、そのうち列車は夕食に十分間に合う時間に城崎温泉駅に到着した。先頭を行くTは改札を出る時、駅員さんに「特急券は」と聞かれると、何を思ったか「後ろ」と言って数メートル後に居る我々を指差した。Tに続くKも同じく後ろを指差し、3番手のSと4番手の私も同様に振り返って「後ろ」と言い改札を出た。後ろには騒がしかった同世代の団体が続いていたのだ。その特急券代が幾らだったかは覚えていないが、兵庫県議が城崎温泉をカラ出張先としていたニュースを見る度、その時の記憶がよみがえるのだ。

国慶節

10月1日から国慶節で、日本各地は普段より中国語が多く飛び交っていた。この休暇で中国から一時帰国した友と吉祥寺で会うことにした。井の頭線を降りると駅の改修工事が終わっており、相変わらず駅周辺は多くの人で賑わっていた。友は赴任してから3年が過ぎて帰国への強い思いが感じ取れたが、彼の会社業績も厳しく帰国後の事も気掛かりで、そうそう簡単ではないようだ。彼の赴任中に一度は上海へと考えているが、なかなか想いは実現しない。

こころ旅 ー大阪

NHKの女性アナウンサーが”ツール・ド・フランス”の幾つかのステージを追い掛ける番組を見た。いつの日か必ずや7月のフランスを訪れ、この目で確かめたいと強く思っている自転車好きにはうらやましい限りである。その番組の一場面、初めてツールのルートになった小さな田舎街では、ほんの一瞬のために1年以上前から準備をしていた。自転車に乗った集団が街に現れる前、お祭り騒ぎの街にやって来たのは英雄イノーで、ナレーションでは『日本プロ野球でいえば長嶋茂雄さんがやって来たようなもの』と称していた。ベルナール・イノーはツール総合優勝5回の強者で、1985年のグレッグ・レモンと優勝を争った経緯は有名である。フランス人にとってツールは初夏の一大イベントなのだ。

自転車といえば最近は火野正平さんである。正平さんの懐の深さ、優しさが心地よい『にっぽん縦断こころ旅』はいつ見ても楽しい。秋の旅は大阪をスタートし沖縄をめざしている。

私にとって”大阪”の心の風景は、今から十数年前の初秋に訪れた茨木市の茨木春日丘教会である。建築家安藤忠雄氏の設計によるもので、澄みきった青空の下、コンクリート打ちっ放しの建物は街中にひっそりと在った。正平さんなら自転車でススイと”とうちゃこ”するのだろうが、こちらは地の利の無い大阪で、往復タクシーを利用したように記憶している。