こころ旅 ー島根
私にとって島根の心の風景は、出雲市内の宿での思い出である。
貧乏学生4人旅の夜の楽しみは酒を飲むか麻雀で、麻雀で負けたら翌日の宿を探すのが決まり事になっており、下手な宿を予約しようものなら他の3人から責められ、翌日の宿探し当番も廻って来たのだ。前夜の攻防の結果、出雲市内の宿はTが探すことになった。その宿は街中のいわゆる民宿で、かなり年季の入った建物だったが、建物に劣らず宿主夫妻も相当な高齢だった。この時点で予約したTに対する風当たりは厳しかったが、夕食と風呂でそれは決定的となった。加えて、部屋は2階だったのだが、その夜はヤンキー上りと思しきカップルが襖一枚で隔てられた隣部屋に寝ることになり、就寝後にちょっとしたハプニングもあり・・・、どうにも落ち着かない夜となってしまった。Tも自身のチョイスを悔いること然り。旅先での宿と食事は大切なのだ。


