乾杯!-台北雑感3
台北出張2日目、前日とは別の会社を訪問し終日会議漬けだ。若造だった私は、メモを取り時々会話に参加する程度だったのでプレッシャーは無かった。終業時間が近づいた頃、現地の方から宴席があることと、その場所が新築の巨大ホテルであることを聞かされた。
一旦宿泊先に戻り、タクシーで「○○大飯店」に向かった。20人程が大きな円卓に着き宴席が始まった。料理も酒も美味く楽しい時間は過ぎて行く。暫らくして、地元会社社長(台湾の方)の発声で「乾杯」が始まった。この乾杯は一人づつ行なわれるので、10人からの「乾杯!」に応えると10杯の紹興酒を空けることになる。それが2回り、3回りと続くと・・・大変だ。後で聞いたのだが、もう飲めないという場合には「ズイイ」と云って杯を置くことができるそうだ。若かったこともあり何とか応える事ができたが、紹興酒とともに供された「グァバジュース」が上手くアルコールを中和してくれた。
紹興酒とグァバジュース、これが不思議と合うのだ。一度試されることをお勧めする。
宴席の後、我々はホテルの別室で行なわれていた見知らぬカップルの結婚披露宴に乱入(?)しビデオ録画にも収まった後、街のクラブへ繰り出した。続く・・・
飲茶的朋友-台北雑感2
仕事で台北を訪れた日の翌朝、疲労が溜まっていたためか不覚にも寝過ごしてしまった。慌てて着替えてエレベーターに乗ったところ、スリッパのままであることに気付き更に慌てた。上席を20分程待たせたことになるが、彼はそんな若造を大目に見てくれたと記憶している。
仕事を順調?にこなしホテルに戻ると再びメッセージが届いていた。今度は人違いではなく、2ヶ月程前から出張で滞在している同期のYからの夕飯の誘いだった。ロビーで待つこと暫し、奴は若い女性を伴って現れた。彼女は出張先の会社に勤務しており、時々夕飯を共にする程度の仲で深い付き合いでは無いらしい(定かではないが)。とにかく3人で街にくりだした。
台北の街を見物しながら歩き、お薦めの美味い飲茶を食べながら語らい、Yとその友人と楽しい時間を過ごすことが出来た。食事が終わると飲茶の友は帰宅し、Yにホテルまで送ってもらった。Yとはそのまま別れて就寝したが、静かな夜はその日までだった<続く>。
愛玉子-台北雑感
上野桜木の喫茶・甘味処の「愛玉子(オーギョーチー)」である。ここの名物は台湾産の愛玉子という果実を加工して作るらしい。天草から寒天を作るような具合なのだろうか・・・定かではない。写真は春彼岸の日差しの穏やかな日に車から撮った。
台湾の思い出といえば、まずは街の”におい”だ。初めて台湾の空港に降りたのは夕刻で、そこからタクシーでホテルへ向かった。前日まで慣れない英語でのプレゼンなど、遅くまで仕事に追われ身体は疲れきっていた。直ぐにでも眠りたかったのだが上司に誘われ街に出た。ホテル(○○大飯店)は台北の中心部にあり、少し歩くと横浜中華街のような飲食店が立ち並ぶ繁華街にでた。強烈な”におい”が疲弊した身体には堪えた。台北は二度目だという上司について歩くのがやっとで、とある宝石店の奥で両替し何も食べずにホテルへ戻った。フロントで部屋番号を伝えると、部屋の鍵とともにメッセージを渡された。「メッセージ?」何かと思ったが開いてみて想像がついた。
数時間前に成田空港のロビーで営業部の偉いさんと出くわした。同じ便で彼はエコノミー、我々二人はビジネスで、若造だった私はエコニミーへ移る羽目になった。そして同じホテルでも彼はシングル、我々はダブルだったのだが、ここでも若造はシングルへ移ることになったのだ。そう、営業部のオヤジにあてたメッセージには女性の名前と見慣れない電話番号が書かれてあった。ちと羨ましかったが、その夜は狭くて窓を開けると工事現場しか見えない部屋で早々眠りについた。”におい”の記憶の中、台湾での初めての夜は何も起こらずに過ぎていった。
