小森です。
次第に日差しが強くなりつつも、緑がまぶしく穏やかな季節になりましたね。
季節が移ろうごとに、ここ神奈川県でも漁港であがる魚介類が楽しみのひとつですが、今楽しめる魚のひとつがしらす
日本各地、漁港から近い地域であれば傷みが早い生しらすも楽しめると思いますが、釜揚げシラスも出来立てほどフワフワで美味ですよね。
そのまま食べても、トッピングとしてサラダやピザに乗せても、海の旬を手軽に楽しめますね。
一般的にしらすとして売られ食されているのは、主にカタクチイワシの稚魚ですが、元々しらすとはイワシやウナギ、ニシン、イカナゴ、鮎などの魚の稚魚の総称を指すのだそう。
この種の稚魚たちは体に色素が少なく、白色~透明色をしているのでまとめてしらすと呼ばれているんですね。
そもそもこの「しらす」という言葉は、一説では時代劇でよく見かける白い砂利の敷かれた裁きの場所「お白州」からきているといわれています。
しらすを干す一面真っ白な状態が、お白州に似ていたことから名づけられたとか。
たしかに似ていますね!
かつての冷蔵技術もない時代には、しらすは足が早く傷みやすいことから、都心部にはあまり流通される事もなく、殆ど地元で消費されていましたが、今では漁獲法や加工技術も進化し、そして流通も良くなり、現在の様に全国どこでも普通にスーパーでしらす干しが買えるようになりました。
しらすだけに限らないですが、ありがたい時代ですね。
そんな昔から工夫され親しまれてきたしらすは、栄養価が高い食品として知られていますが、やはり魚体は小さくとも期待できる健康美容効果は広く大きいといえます。
◎体組織の修復や成長・・しらすは高タンパク質食品なので、体の筋肉や組織の修復と成長に活躍します。またビタミンB群も豊富に含まれているので、髪の健康を保つことにも役立ちます。
◎アンチエイジング効果・・しらすに含まれるセレンやオメガ-3脂肪酸は、アンチエイジング効果が期待できます。セレンは抗酸化作用が強く、細胞の老化を防ぎます。また、オメガ-3脂肪酸は炎症を抑え、肌の健康や脳の機能を保つために重要で、これらの成分は、肌の老化を遅らせる効果があります。
◎美肌効果・・しらすに含まれるビタミンB群やビタミンEは、皮膚の新陳代謝を促進し、肌を若々しく保つ効果があります。また、抗酸化作用があるビタミンEは、紫外線やストレスによる肌ダメージを軽減し、シワやシミの予防にも活躍します。
◎骨や歯の健康維持・・しらすに含まれる豊富なカルシウムは骨や歯の健康を維持し、骨粗しょう症の予防に役立ちます。また、筋肉の収縮や神経伝達にも必要です。
◎血行促進・・しらすに含まれる鉄分は、血液の酸素運搬を助け、血行を促進します。血行が良くなると、肌に必要な栄養素や酸素が行き渡りやすくなり、健康で輝く肌を維持することができます。
◎核酸の健康美容効果・・免疫力を高め、ガンや生活習慣病を予防し、老化や痴呆の進行を緩やかにする働きがある核酸を多く含むしらす干しには、若さを保つ効果があるといわれています。核酸には、肌から分泌される皮脂量をコントロールする働きもあり、適量を摂取する事で、美肌にも効果があるといわれています。
◎コラーゲン生成の促進・・しらすに豊富に含まれるビタミンCは、コラーゲン生成を助けます。コラーゲンは肌の弾力性とハリを保つために必要不可欠な成分であり、しらすを摂取することでコラーゲンの生成が促進され、肌が滑らかで健康的になります。
◎低カロリー・・しらすは低カロリーでありながら、栄養価が高いため、ダイエット中でも安心して摂取できます。満腹感を得やすく、過食を防ぐ効果も期待できます。
魚の稚魚といえども、あなどれない栄養が凝縮されています。
身の大きい魚も魅力的で美味しいですが、しらすのように頭から尻尾まで骨を気にすることなく丸ごと食べられる魚は、バランスよく栄養が摂れる一物全体食として健康の観点からもベストな食材のひとつといえます。
よく売り場で見かけるのは、塩茹でを半乾燥品とした「しらす干し」ですが、狭義ではやわらかめに乾燥されたのものをしらす干し(関東干し)といい、固めに乾燥されたものをちりめん(関西干し)と区別されていますね。
地域によって乾燥の仕上げ具合に違いがあって、食感も風味も多岐にわたるようなので、いろいろなタイプを使い分けて楽しむことで飽きずに食べられそうです。
しらすの旬は春から秋にかけて。しらすの成長が進むことで身がふっくらとして生しらすが最も美味しいとされるのが、7月から9月頃といわれています。
栄養の宝庫、旬のしらすを楽しみながら、これからの暑い時期を健やかに過ごしたいですね。
次回の食養生は、7月1日にアップします
それではまた!
LINE友だち登録で、お得な商品クーポンや、美容や健康情報を随時配信中!
ぜひご登録くださいませ♪
↓ ↓ ↓