小森です。
雨模様で少し涼しいものの、厳しい暑さが続いていますね。
9月は夏の疲れも出てくる頃。
この夏の疲れも癒しながら、健康・美容効果に優れた食材が「クルミ」です。
今では年中手に入るので、秋の味覚という認識も薄いですが、本来は
秋に収穫される味覚です。
風味がよく、そのまま食べておいしいのはもちろん、お菓子やスウィーツ、和え物をはじめ、いろいろな工夫で味覚を楽しめますね。
ここ神奈川県では、「くるみっこ」や中華街の「月餅」などがクルミスウィーツで有名どころです。
皆さんの地域にも、ご当地クルミグルメがいろいろあるのでしょうね。
クルミは大昔から世界中で食されていて、日本でも縄文時代から栽培されて主要な食材とされてきたようです。
クルミは栄養価が高い食物としても知られていますが、なんと言っても殻を剥くのが面倒だというイメージが強いですよね💦
特に日本列島に自生しているクルミの大半は
オニクルミといって、殻が非常に硬く、中身が取り出しにくいようです。海外のセイヨウクルミはそれより柔らかいのが特徴です。
今ではすでに割られたものが売られていますから、便利ですよね。
そもそも私たちが日頃食べるクルミは種ですから、堅いはずですよね。
そのまま木になっているいるわけではなく、ブドウの果実のように房になって木からぶらさがっていて、その実の中の種がクルミなんです。
クルミはナッツ類の中でも特に栄養価が高く、高エネルギー食で、100グラムで637キロカロリーもあります。
健康に良いと注目されているオメガ3脂肪酸(リノレン酸) も、ナッツ類ではクルミに最も多く含まれています。
抗酸化力があるポリフェノールもナッツ類の中で最も多く、良質なタンパク質、ビタミンC・E・B1・B6などのビタミンやカルシウム・リン・鉄などのミネラル、食物繊維など、健康維持に必要な成分が豊富に含まれていて、バランスよく栄養を補給できます。
漢方医学ではクルミは
胡桃仁(ことうじん)と呼ばれていて、老化防止・不眠・神経衰弱・冷え性・便秘・結石・頻尿・ぜん息・足や腰の痛みなどにも効果があるといわれ、美容や健康や肥満予防によいといわれています。
多量のビタミンやニコチン酸を含むため、
皮膚の抵抗力を強くし、艶を良くするので美肌と黒髪を作ってくれます。
1日に3個常食するといいそうです。
また、クルミを外側から見ると、人間の脳と形が似ているので、
クルミは脳を滋養する食物といわれ、役人試験を受験した知識人の多くは、試験前にクルミを食べたといわれています。
実際のところ、最近の研究によれば、クルミに含まれているリン質は人間の脳神経に有益で、脳を元気にする効果があることがわかっています。ビジネスマンや受験生に最適ですね。
またクルミは、免疫力を高める血清アルブミンの含有量を増加させることでガン予防によく、クルミのリン脂質に含まれている不飽和脂肪酸とコリンの働きにより、脂肪肝が減少します。この働きにより、高血圧、高脂血症にも効果があります。
また、リン脂質は、長時間精神労働に携わっていた人や、肉体労働で疲れた人の脳を元気にします。
しかもリン脂質は、細胞を活性化させ、脳動脈硬化の予防に効果的です。
このようにクルミに期待される健康美容効果はとても広範囲で、かつ重要なものばかり。
◎老化予防
◎疲労回復
◎美肌・美髪効果
◎滋養強壮・虚弱体質改善
◎便秘予防
◎肥満予防
◎不眠症改善
◎高血圧予防
◎記憶力アップ効果
◎認知症予防
◎動脈硬化予防
◎心疾患予防
◎糖尿病予防
◎ガン予防
◎冷え予防
これだけあることからも、クルミは
ナッツ類の王様かもしれませんね。
ただ多食すると、むかつきや嘔吐をきたすことがあるので、食べ過ぎには注意しましょう。
またクルミには油分(不飽和脂肪酸)が多いので、酸化しやすいという弱点があります。できるだけ剥きたてを早めに食べるようにしましょうね。
実は、9月30日は「クルミの日」だそうで、ちょうどクルミが出荷される時期でもあることから、「く(9)るみ(3)はまるい(0)」という語呂合わせが由来とのこと。
クルミは生で食べても、煮ても炒っても、効果は変わりませんので、ぜひ様々な料理に積極的に取り入れて、暑さの後の養生に摂り入れてみてくださいね。
次回の食養生は、10月1日にアップします
それでは、また!
九州工業大学と開発した弊社の商品です🙂