Ju Design 建築設計室 のこんなこと -9ページ目

Ju Design 建築設計室 のこんなこと

あったこと、考えている物事などなど綴ってます。

T-home 01

 

8月末に建前を行ったT邸ですが、ちゃくちゃくと形が出来上がってきました。

(写真は9月中ごろのもので今は外部はほぼ出来上がっています。)

 

外部を仕上げながら内部では壁や天井の造作を進めていて、

 

そのころに内部の床、壁、天井などの仕上げを決定していきます。

 

T-home 03

 

床の仕上げ材には表面が5mm位の無垢材を使用している、

 

3層フローリングを採用しました。

 

T-home 02

 

3層フローリングは無垢ならではの木の温かみやアジを感じながらも、

 

乾燥収縮などによる狂いが少ないのが利点です。

 

ただ無垢材は色味が均一ではないのですが、

 

サンプルを確認しても色のバラつきがでていたブラックチェリーを採用しました。

 

T-home 04

 

そこで現場で一度梱包をバラして色味を確認して、

 

色の偏りが少なくなるように選定、張り方を検討していきます。

 

T-home 05

 

床がある程度張れてきた段階で、

 

建具や家具の面材で選んでいた材料の色味を床に合わせ最終確認しています。

 

T-home 06

 

一部の壁にタイルを使用するのですが色々と悩んだ末、

 

お施主様と共にタイル屋さんへ足を運び数種類のタイルをミックスして、

 

ここにしかないこだわりのパターンを作ってきました。

 

 

 

1月末(21日、22日)にオープンハウスを予定しています。

 

こだわりの形を感じに来てもらえるとありがたいです。

 

 

先日、所属している会の研修で滋賀へ行きました。

 

目的地は佐川美術館とラ・コリーナでした。

 

今回は写真がかなり多目で長いですので、

 

最後までお付き合い頂けたらありがたいです。

 

佐川美術館01

 

佐川美術館は以前行ったことがあるのですがスケールがすごいです。

 

佐川美術館02

 

建物の周りに水盤を作っていて水に浮いたような印象を与えています。

 

佐川美術館03

 

水が循環しているので波があるのですが、

 

北側の棟は比較的波が穏やかで水面に建物が写り込みます。

 

佐川美術館04

 

南側も波が立たないようにした方がいいようにも思えるのですが、

 

エントランスとなる南側の棟は通路に反射した光が映り込むので、

 

これが狙いなのかと感じます。

 

佐川美術館05

 

佐川美術館の壁のコンクリート打ち放しは杉板型枠。

 

板目を深く出すためにひと手間かけてあり、

 

型枠を固定するセパ穴も補修してあるのか見えません。

(目地は割れを誘発する構造目地だったのでパネルではないと思うのですが)

 

 

佐川美術館07

 

内部空間にも反射した水が映り込んでいます。

 

佐川美術館08

 

内部もほぼ杉板型枠コンクリート打ち放し。

 

佐川美術館10

 

わかりやすくて、シンプルで、バランスのよいトイレのサイン。

 

佐川美術館11

 

地下を抜けて茶室があるのですが予約制のため入ることができず、

 

外からじっくりと眺めてきました。

 

佐川美術館12

 

狙いなのか葦の高さと軒の高さがだいたい同じくらいで低めですが、

 

丁度いいと感じる落ち着いた雰囲気を感じさせます。

 

切り出した荒々しい石が室内まで延びていたり、

 

障子の開き方もふつうではなくて、必見の茶室です。

 

佐川美術館13

 

この茶室の向かい側に東屋のようなトイレがあります。

 

佐川美術館14

 

またまたトイレシリーズになってしまいました。。

 

一見するとただの腰を掛けるだけの東屋なのですが、

 

壁の向こう側にトイレがあります。

 

浮いたように見える屋根はアプローチとベンチの雨しのぎ。

 

トイレは別で屋根が掛かっています。

 

佐川美術館15

 

トイレは少し階段を下りて入っていきますが、

 

階段は玉砂利が少し入ったモルタルの洗い出し仕上げ。

 

普通の洗い出しより大人しくてさりげなさを感じます。

 

佐川美術館16

 

扉は鉄板で引手部分は1mmくらいの鉄板を数枚重ねてできています。

 

佐川美術館17

 

目線より少し上の部分から天井までスリットで切り取られています。

 

このトイレは見る価値ありです。

 

佐川美術館18

 

落ち葉と木の影のコントラストに思わず写真を撮ってしまいました。

 

 

長いのですが一気に行きます。。

 

ラ・コリーナ01

 

一度来てみたいと思っていた藤森さん設計のラ・コリーナ。

 

ラ・コリーナ02

 

屋根は芝生が張ってあり樋が無く、

 

前日の雨水がポタポタと垂れていたので、

 

時間がゆっくりと動いているような不思議な感覚になりました。

(通路には樋がついています。)

 

ラ・コリーナ03

 

こちらも軒が低く、切り出したままの木が柱になっています。

 

ラ・コリーナ05

 

中に入ると洞窟のような天井に目を奪われます。

 

ラ・コリーナ04

 

黒く見えるのは炭が貼り付けてありました。

 

外に木の柱が建っているので木造かと思えるのですが、

 

中に入ると四角い柱が見えるのでRC造なんですね。

 

ラ・コリーナ06

 

屋根は定期的に手入れしているようです。

 

ラ・コリーナ07

 

建物を抜けると田んぼを囲うように建物が建っていて、

 

一つの集落のようになっていました。

 

まだこれから建物が増えて行くようでした。

 

ラ・コリーナ08

 

建物がつながりながらもそれぞれ違った特徴を持っています。

 

こちらはカステラ専門店で喫茶スペースになっています。

 

ラ・コリーナ09

 

軒下は雰囲気は似ていますが、

 

梁が露出していたり柱が成形されていたり違った納まり。

 

ラ・コリーナ10

 

幻想的なエントランス。

 

ラ・コリーナ12

 

中に入ると木の形をそのまま活かした内観で森の中のようでした。

 

ラ・コリーナ13

 

喫茶スペースからの見た景色。

 

軒が低くてほら穴の中にいるような雰囲気です。

 

ラ・コリーナ14

 

この建物は施設を運営するたねやの本社屋。

 

抜き出た銅板仕上げのタワーみたいなものの存在感がすごいです。

 

ラ・コリーナ15

 

田んぼを囲うように回廊があるのですが、

 

天井と壁の仕上げが木板と漆喰のストライプになっていて面白いです。

 

ラ・コリーナ16

 

いくつかモニュメントみたいなものがあり、

 

ラ・コリーナ17

 

モザイクタイルミュージアムのようなものも。

 

やりたいことを凝縮してできたような印象をうけました。

 

ラ・コリーナ18

 

冬も間近に迫っていたこともあり枯れ色の姿でしたが、

 

青々とした姿も見てみたいですね。

 

 

 

前回に上げた金山町に行った時のおまけの話なのですが、

 

昼食で立ち寄った施設の隣にグラウンドがあり、

 

共通の外部トイレがありました。

 

金山町トイレ01

 

このトイレを見た時にフォルムは違いますが、

 

以前自身で設計したトイレと同じ考え方をしているのではと感じました。

 

金山町トイレ03

 

視線を遮る壁、雨をしのぐ屋根、それらを支える柱。

 

この部分だけに特化して考えて、それぞれを何で仕上げるかの違い。

 

金山町トイレ02

 

無駄なスペースが多いのが気になりますが、

 

中を見てその考え方であることが伺えました。

 

 

この考え方をすると壁と屋根を切り離しているので、

 

その間から自然換気、自然採光を採ることができます。

 

 

同じであろうコンセプトから作った独立前に僕が設計したトイレです。

 

k-f 02

 

グラウンドにあるベンチの両脇に、トイレと器具庫を新築しました。

 

ベンチがあったのでデザインを統一しながら屋根と壁を配置しました。

 

k-f 03

 

柱で支えられた屋根に、視線を遮る為の壁を配置しています。

 

当初の予定では壁と屋根の間に何も入れない提案だったのですが、

 

グラウンドの砂が便器に入るということで

 

グラウンド側のみガラスをはめ込んでいます。

 

それでも風が抜けるように完全にふさがず隙間を開けています。

 

器具庫は防犯のことを考えてエキスパンドメタルを入れています。

 

k-f 07

 

横からの採光だけでは不安があったので

 

屋根からも採光を確保しています。

※竣工写真用に電気をつけていますが昼間は明るいので点きません。

(照度センサーと人感センサーが付いています。)

 

 

ホームページに写真が上がっていますので、

 

そちらも見て頂けたらありがたいです。

 

(夜景の写真を見ると、両方とも隙間に何も無いように見えます。)

 

ホームページには写真のみで説明が書いていないので、

 

近々詳しい説明文を入れたいと思いますのでそちらもお楽しみに。

 

2か月ほど前のことなのですが、

 

岐阜県下呂市にある金山町に行きました。

 

飛騨金山は昔、飛騨街道の宿場町金山宿として栄え、

 

その名残を見ることができる不思議な道があります。

 

それが筋骨(きんこつ)とよばれる路地裏通り。

 

 

道と言われても人がやっと通れるような道。

 

 

境界線という概念が存在していないようで縦横無尽に家が重なりあっていました。

 

現行の建築基準法では扱いにくい場所です。

 

 

表の通りはお客を迎え入れる場所としてきれいな町並みを作っていますが、

 

裏路地では生活感が伝わってくる場所でした。

 

 

歩いている場所の上を別の道が通っていたり、

 

表の道に対して地上なのか地下なのかわからなくなります。

 

 

裏路地には用水が流れています。

 

この用水は地下水がいたるところから染み出てきて流れており、

 

ところどころに野菜を洗ったり、洗濯をする場所が今でもありました。

 

 

水が一定の水量を保って溜まっているのですが、

 

手をかけているところを外すと用水に向かって水が流れて行きます。

 

 

面白いのが水が流れ出すと水の量が変わって圧力が下がるので、

 

石の隙間から新鮮な地下水が湧き出てくるのです。

 

先人の知恵というのはすごいなと感じました。

 

 

表の路地と繋がる道は、家と家の隙間。

 

千と千尋みたいにタイムスリップしたような気分にさせてくれる不思議な道でした。

 

毎年10月に所属している建築士会が共同開催している


建築総合展が吹上ホールで開催されているのですが、


今年は10月14日~16日にありました。


いつもは懇親会に行く程度なのですが、


今年は知らないうちに色々と携わっていました。



その一つ、


建築士会の中でもさらに地域で所属している尾北支部のPRポスターを制作しました。


大したものではないのですが今年支部創立50周年を迎え、


記念誌の作成を担当していたのでその流れで廻ってきました。


建築総合展01


簡単でいいよと言われながらも、


記念誌のデータをベースにそのまま使用せずにリメイクして作成。


記念誌だとわかりやすさを重視して作ったものを、


見栄えを考慮してリメイクしたくなるのですよね。


記念誌は10月22日に開催される記念講演 で配布されます。


その中の特集記事で地域の建築案内を青年層で調べて作成しました。


手に取られた方は保存して活用して頂けるとありがたいです。



もう一つは、チャリティーブース。


こちらは名古屋のデザイナー団体の中の有志が


熊本と東北の震災に対してのチャリティーを行ったもので、


8月に名古屋の三越で開催したものをそのまま持ってきて募金活動を行いました。


建築総合展02


イベントの内容は福島の伝統工芸の起き上がり小法師と熊本の渋うちわを、


名古屋のデザイナーの方々がデザインしてそれを販売していました。


その中で看板となる巨大な小法師があるのですが、


それを僕を含む建築士会の青年層の有志数名で作成していました。




そして最後になるのですが学生コンペの最終審査会。


こちらは去年からコンペ委員会に誘っていただいて委員として運営に携わっているのですが、


建築総合展の最後に公開審査を行っています。


今年で10年目を迎え、今まで都市計画を題材していたのですが、


題材を変えて3m×3m×3mの実物大を作成する内容で行われていました。


実物製作をするということもあって最終審査では、


突っ込んだ質問や、アドバイスを学生にぶつけ、


30分以上延長して優秀作品が選ばれるくらい白熱した議論が飛び交いました。


結果などは建築士会の学生コンペHP にて。


その後行われた懇親会で学生の方々と作品作りの事から始まり


色々とお話しを聞かせて頂きましたが沢山の刺激や発見をもらいました。


めんどくさい叔父さんだと思われたと思います(笑)


同業の方々とのか関わりですが、


それぞれの方々の色々な考え方を感じることができるので勉強になります。


少しでも多くのものを吸収して自分でも何か形にできたらと思います。