文化庁委託事業「平成30年度戦略的芸術文化創造推進事業(共生社会実現のための芸術文化活動の推進)」
人材育成ワークショップ第二弾は、日本を代表する伝統芸能「能楽」。
喜多流能楽師・大島輝久さんを講師に迎え、3日間にわたって開催しました。
1日目は、能の歴史や用語、役割の解説などからスタート。
実際に舞台で使用する「面」を見せていただきました。角度を変えると、少し表情が異なって見えることを実感。
着用の前には、面に対して一礼します。
いざ着けてみるとあまりの視野の狭さに、一同驚愕!
手話通訳も顔に近づいて正面から通訳をするよう工夫しています。
扇を手に持ち、「舞」の体験。姿勢の保ち方に始まり、基本の型を習いました。
最小限の表現をしつつ、内に大きなエネルギーを持ち続けるという印象。
2日目は、『高砂』と『羽衣』の2つの物語を紙芝居で学びました。
慣れ親しんだ昔ばなしのような筋書きを知り、能楽との距離感がぐっと縮まります。
続いて、装束や鬘についての解説と体験。美しい唐織の装束に見とれてしまいました。
最終日、大いに盛り上がったのは、鼓を叩く体験。
聞こえなくても、気持ちよく音が鳴った時には振動でわかります。
手首の力を抜いて、跳ね返るようにというコツを教わりましたが、これがなかなか難しい…。
鼓に触れるのは初めての方ばかりでしたが、丁寧な指導で楽しむことができました。
参加者の皆様から、嬉しい感想をたくさんいただきました。一部ご紹介いたします。
ありがとうございました!
・お能に大変興味がわきました。
・仕舞を教わって、能役者がこんな感じでやってるんだろうなあと実感しました。楽器も同じで、今度観に行く時もっと楽しめるだろうと思います。
・日本人の考え方や文化について知ることができてよかった。自分の国の伝統的な文化について知る機会はなかなかないので、今回通訳付でプロの方の話をきけてよかった。
・楽しみ方、鑑賞の幅が広がった。