6月15日のテーマは「手話狂言」、
9名の参加がありました。
伝統芸能である狂言を手話でやることになって30年になりました。
ご存知の通り日本ろう者劇団の活動の柱になっており、
毎年1月には能楽堂で発表しています。
小泉文子が担当しました手話狂言、
まずは構えと歩きを学びました。
日常とは違う歩き方に皆さん苦労しました。
腰を落とし、膝を曲げてすり足で歩くので大変です。
次いでやったのは道行き(みちゆき)。
これは狂言の基本的な歩きとなるもので、
舞台にみたてて直線に、カーブしながら、
あるいは舞台の対角線に沿って歩く練習です。
最後には学んだ歩きを活かして
一対一で狂言の台詞を手話で演ってもらいました。
この時の手話は普通にではなく、
大きくゆっくりと表すことが大事です。
歩きを忘れてしまったり、
台詞を忘れてしまったり、
相手との呼吸が合わなかったり
と難しさはひとしおでした。
狂言の基本的な動作を学んでいただいた皆さんには
今後、狂言の鑑賞に思い入れがあることでしょう。
お疲れさまでした。


