子供がスマホやゲームばかりして全く勉強しない、依存症じゃないか?という相談がよく来ます。
そういう時、私はそのお母さん委質問します。
「なるほど。で、お母さん、あなたはどういう勉強をしておられますか?」
たいがいは、えっ?という顔をされます。
「子どもさんが勉強するためには親も勉強しないといけません。大人が勉強しているのを見て、子どもは勉強するのです。
あなたが勉強している姿勢を見せねば、子どもは勉強しませんよ。」
そう申し上げると、彼女は真っ赤な顔をして動かなくなりました。
残酷ですが、親がスマホ(当時はケータイ)ばかり見ていて本を読まず、新聞を読まず、社会に疎く、政治経済を語れない。
そういう状況で子どもだけが努力しないといけないなんてあり得ないです。
子どもだけが罰ゲームをくらっているようです。
家の中が勉強体質になっていることが肝要なのです。ピリピリする必要はないのですけれども、
大人には大人の勉強がありますからね。
「私は何もしていません」と優秀な生徒の親は言いますが、なにもしていないわけではありません。
お父さんお母さんが勉強しているじゃないですかと。ご両親が夕食後は静かなリビングで読書しているじゃないですかと。
親が勉強している家庭の子どもは、勉強します。