里山散策 (スズメバチ探し) | 闇から舞い降りた無線通信士の日記

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自然や趣味に関したネタを書いてみようと思っています。無線関係・クロダイ釣り・オオクワガタ(休止中)・里山散策・・・など。30年以上誰にも教えていないネタなども気が向けば書いてみます。

昨日は晴天・秋晴れになると解っていたので、今年里山でぜんぜん遭遇していないスズメバチの観察を目的に3時間ほど散歩して来ました。

こんなにスズメバチを見ない年は初めてです。

 

今日はスズメバチが世代交代・生死を賭けて繁殖行動・新女王蜂と交尾を行う為にオス蜂が飛来する絶好の日と私は解りましたので、スズメバチ類を一匹も見ないなんて事は無いはずです。🐝

 

こんな感じの所から山奥に進んで登って行きます。

 

いや~本当にいい天気です。

米沢市内もハッキリと見渡せます。これから更に気温が下がって来ると大気中のチリ・ホコリが少なくなってクッキリと見えるようになります。

 

更に奥に進んで行くと道が狭くなり、クマ・サル・カモシカ・リスなど自然の動物が行動しているエリアに入ります。

道に落ちた栗が綺麗に無くなってイガしか落ちていません。これは人間が拾って行ったんだと思います。

もしサルが食べたなら食い残しが落ちているはずですし、サルは綺麗サッパリ完食なんかしません。(笑)

サルの群れは近くにいないと判断出来ます。

 

画像は撮りませんでしたが、日当たりの良い道の真ん中でシマヘビやマムシが日光浴をしていました。

気温が下がり体温を上げているようで、ほぼ真っ直ぐに伸びて日光浴をしていました。

登りは地面も見て歩くので踏みつける事は無いのですが、下り・山を降りる時もよく見て歩かないとヘビに気付かずに踏みつける事がありますので注意しましょう。

 

 

太い杉の木が多くてちょっと開けたような場所はキイロスズメバチが巣を作りやすい場所です。

この先の左側奥の杉の木周辺にキイロスズメバチがたくさん飛んでいて巣があると思いますが見つけられませんでした。道の真上で、別の巣から飛んで来ているオス蜂にメスの働き蜂が猛攻撃してました。30から40匹は空中戦をしていました。キイロスズメバチは戦闘攻撃モード全開!そこを通り抜けるのは危険なので画像の所まで戻り少し待って終わったのを見計らって通り抜けました。

少し手前で30分も待てばたいがい終わるので休憩を兼ねて様子を見てました。(笑) 何匹のオス蜂が使命を果たせたのか?3分の2は新女王と出会う前に働き蜂に噛み殺されます。強いDNAを持っているオス以外は用無しなんです。

面白いのは、弱いオス蜂は新女王蜂のいる巣を目指さずに単独で放浪している個体を時々見ます。

触角が長く黄色で細めなので簡単に判別出来ます。

 

それとその年の女王蜂の最後はとても可哀想な運命を迎えるらしいです。

 

営巣末期の晩夏~初秋に新女王蜂やオス蜂がどんどん羽化して来ると、女王蜂は働き蜂からエサを貰えなくなり羽や脚を噛み切られ、オス蜂の交尾の練習台になったり邪魔者扱いとなり最後は噛み殺されて放り捨てられる悲惨な最後を迎える運命らしいです。(研究者・学者の報告論文から知っただけで、私はそこまで観察したことはありませんし、危険なので出来ません。(笑))

 

 

暫く進んで少し開けた場所で見えにくい蜂が上空を右に左に一直線に飛んでいる場所がありました。

もしかしたらチャイロスズメバチか?と思って木の方向に飛ぶ蜂を追って探したら!! 

 

ありましたチャイロスズメバチの巣(笑)

 

かなり解りにくいですよね?

注意しながら静かに3m位まで寄ったのですが、門番の蜂が私に気付いたようで巣の入口でコチラを見ています。

この距離が私が近寄れる限界。門番の横から偵察蜂が飛び出して来たら攻撃してくる可能性が高くなります。

チャイロスズメバチの観察不足と特徴・攻撃性を熟知してない私の接近はここまで。今の営巣最後の繁殖時期は通常巣から10m圏内は危険エリア。刺激しないように静かに離れます。

 

この巣は木の裂けた所の右側を塞いであるのと、出入り口は左側2つの穴になっているところです。

位置は地面から2m位の所です。チャイロスズメバチの巣を樹木に作っている場合は本当に解りにくいです。

周囲に色が同化して飛ぶ蜂が見えません。蜂の存在に気がつきにくいので私は特に注意します。

 

この時は帰巣した蜂のほとんどが巣の入口直前で減速せずに一気に入口に飛び込むように入っていたので、グループで狩りをしてエサを急いで持ち帰っている最中だと見えました。出ていく蜂も一直線に飛び出していたので「おとりこみ真っ最中」と思えました。通常なら一番気性が荒くなっている今の時期なら巣から3mまで近付けば偵察蜂が1~2匹は様子を見に向かって飛んでくるはずです。

 

今のキノコ狩りの時期に山に入る時って気温が上がっていない早朝だと思いますが、気温が下がっている早朝は蜂もあまり飛ばないので巣に気がつかないと思います。

 

キノコ狩りを趣味にされている方、樹木や枝下・地面(オオスズメバチやクロスズメバチなど)のスズメバチの巣には十分に注意して下さい。振動や刺激を与えると一気に巣からスズメバチが飛び出してきて攻撃されてしまいます。

蜂が出入りしていないと蜂の巣の存在に気がつかないと思います。十分に注意しましょう。

 

 

残念ながらオオスズメバチ・コガタスズメバチ・モンスズメバチ・ヒメスズメバチは巣どころか1匹も飛んでいる姿を見つける事が出来ませんでした。市街地ではない里山でスズメバチを見ないのはちょっと寂しいです。

 

スズメバチを刺激しないように注意しましょう。

 

残念ながら今日は雨です☔️