『機動戦士Zガンダム』について | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。


 
 
 
 
 

 アニメ史に残る不朽の名作ガンダムシリーズ。
 
 
 今なおシリーズは続いており、時代を超えて世代を超えて愛され支持され続けている。
 
 
 そんなガンダムシリーズの中で私が最も思い出深い作品がZなのだ。アムロが活躍したファースト・ガンダムの数年後に放送された作品なのだが、内容の濃密さという点ではガンダムシリーズの中では無論、全アニメ中随一の傑作だと確信している。
 
 
 しかし残念ながらファーストと比べると、知名度はかなり落ちることは否定できない。主人公にしてもアムロという名前は知っているが、カミーユという名前はまったく知らないという人は多いだろう。また、アムロのものまねをする若井おさむという人気芸人はいるが、カミーユのものまねをする人などこれっぽっちも聞いたことがない。
 
 
 たしかに老若男女問わずに万人受けするのはファーストのほうだろう。それに比べZはかなりシリアスな内容の作品だった。しかし、あのシリアスな独特の世界観が私にはたまらないのである。
 
 
 また、モビルスーツの美しさもZがシリーズ最高だろう。クアトロの百式、ハマーンのキュべレイ、シロッコのメッサーラやジ・O、フォウ・ムラサメのサイコガンダム、それからガブスレイ、ハンムラビ、バウンドドッグなど、どれをとっても最高級のカッコよさだ。
 
 
 そんなZを語る上で避けて通れないのが主題歌である。まず初代の主題歌がニール・セダカ作曲の『“Z”刻を超えて』という歌だったと記憶している。そしてある回から突然、同じくニール・セダカ作曲の『水の星へ愛をこめて』という歌に主題歌が変わるのだ。
 
 
 『水の星へ愛をこめて』━━これをうたっているのは現在バラエティー番組にちょくちょく出ている森口博子という人である。
 
 
 森口博子のうたう『水の星へ愛をこめて』のZのオープ二ング映像を見たことがあるだろうか?これをはじめて見たときの形容不可能の極上の感動はいまだに胸の中に残り続けている……。
 
 
 そんな大傑作アニメのZなのだが、はっきりいって世間の評価は極めて低く、視聴率も森口博子の『水の星へ愛をこめて』の売り上げも微々たるものだったのだろう。具体的な数字はよくわからないが、もしもZが視聴率20パーセントくらいをとるほどの大人気アニメだったなら、主題歌の『水の星へ愛をこめて』も大ヒットを記録していたはずだ。しかし森口博子はトーク番組の中で、アイドル時代にCDがまったく売れなかったことを笑いのネタにしたりしていたし、昔のものまね番組で『ミュージック・フェア』のパロディー映像を見ながら『冗談でもいいからこういうところでうたってみたーい』と発言したこともある。
 
 
 『ミュージック・フェア』のパロディーに憧れる━━つまり森口博子とは本物の『ミュージック・フェア』はおろか、『ミュージック・フェア』のパロディーのステージに立つことすら微妙なアイドルだったというわけなのだ。このことから『水の星へ愛をこめて』がまったくヒットしなかったことと、Zが絶大な話題や人気を集めることができなかったことがうかがえる。
 
 
 しかし、である。Z信者にとって『水の星へ愛をこめて』をうたった森口博子は、美空ひばり、山口百恵、松田聖子、浜崎あゆみらと肩を並べる存在といってもいい。それほどに『水の星へ愛をこめて』のオープニング映像はこのうえない感動を誇っており、Zもガンダムシリーズの中だけでなくアニメ史上屈指の冠絶の名作だったのだ。
 
 
 森口博子は美空ひばり、山口百恵、松田聖子、浜崎あゆみらと肩を並べる存在━━たとえば、SEEDファンにとっての玉置成美がまさにそうした存在だろう。
 
 
  玉置成美は運良く“すぐれたものが正当な評価を受ける時代”にデビューを果たしたため、日本屈指のトップアイドルの地位にのぼりつめることができたが、森口博子は、そしてZは本当に残念ながら、世に出るタイミングがあまりにも早すぎたみたいだった。
 
 
 私のこの記事をきっかけに、影の歴史的名作Zが世間からの脚光を独占する日が到来することを祈りたい。

 


≪水の星へ愛をこめて≫
 
 
 
 
 
 
 
 

機動戦士Zガンダム 1
 
 
 
 
 

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