牛ノ背~亀尻峠 早春の候、山歩きはいかが?
以前入っていた、山の会の先輩を案内する。
とても会話が楽しい知的な女性だが、ぼくの親より遥かに年上なのが切ないところだ。
西山林道の堰堤からの登山口から登り始めると、フクジュソウの群生地がある。
大岩の鞍部から尾根に乗る。
ガスが引っかかったままだが、強い西風が午後には吹き飛ばしてくれるだろう。
尾根の樹林を抜ける。
牛ノ背に着く頃、ガスは切れた。
窪地に僅かに残る雪が寂しい。
昨日の雨で天狗塚直下に池が二つできていた。
小さな池に小さな天狗が宿る。
帰りに窪地の雪溜まりへ寄り道。
春の残雪のように汚れていない、雨に洗われて真っ白だ。
耐え切れない切なさがこみあげる。
周りには、池へと姿を変えた小さな雪だまりがいくつかある。
諦めたように静かに空を切り取っていた。
大岩の鞍部を直進して亀尻峠へ。
ここまで下るとずいぶん暖かい。
あごなし地蔵も陽だまりの猫のような顔だった。
荒地の中に偶然フクジュソウを見つける。
なかなかの規模の群生だった。
深紅色をしたヤマシャクヤクの新芽が、出番待ちだった。
キブシやフサザクラ、アブラチャンの咲く道を下る。
先輩はずっと楽しそうにおしゃべりしている。
小さな声だが、リズム良く飛び跳ねる言葉が、耳に心地良く響く。
西山栗園の上で、春の顔をしたイザリ峠が、大あくびをしていた。
夜景と夜警
なぜか○が一眼レフを買った。
なぜだ?
中古の40Dとはげちゃんから借りパク(予定)のレンズで、さっそく夜景の撮影に出かける。
いろいろ教えるのがめんどくさいので、途中で2号を講師として無理やり連れて行く。
場所はまあここでいいんじゃない、と手堅くここ。
こんな感じ的な写真をだらだらと撮るが、撮影そのものよりなんか夜にふらふらしている雰囲気が、好きだったりする。
で、ここで撮影してると、警備員が「何をしているのですか?」と聞いてくる。
その若干高圧的な空気から、何を言い出すのかは察しはついたので、「見てわからないですか、撮影ですよ」と宣戦布告。
警備員は「ここは撮影許可が必要」と得意げに話す。
「頼んでないのに勝手に建てといて、何の許可が必要か?おかしいと思わないのか?」と言ってみる。
警備員「上から言われた仕事、決まりですから」とちょっと不満げ。
田舎もんが成り行きで立場上警備してるだけであって、とくにえらいわけでもなきゃ、権威があるわけでもないんだよ。
最終的には「上から言われた仕事、決まりですから」と魔法の呪文で逃げるなら、最初の接し方を考えろと言っているのだ。
俺が法律だ、とか言わんばかりの態度なぞとるんじゃないよ、おばかさん。
てことで、おっさんの撮影会は終了。
ドーナツの香り漂う駅前で、すでに閉店してしまったドーナツ屋さんを恨めしげに、言葉を失う三人であった。
誘惑
大清水若社長に会うために、京都に行っていたinagemanと府中SAで待ち合わせ。
待っている間に毛鉤を巻く。
車の中でちまちまやるがフックが、14番しか使えそうなのがない。
すっかり目が悪くなったので、このくらいのサイズがちょうどいい。
13時過ぎに合流。
渓に降り立ったのは、14時半。
すっかり足が良くなり、憎まれ口も冴え渡るinageman。
もうショウジョウバカマが咲いていた。
渓流で見かけるショウジョウバカマは白いのが多いな。
落ち葉を押しのけて、やっと腰を伸ばしたといったところ。
入渓した時間が良かったのか、日曜日だというのにアメゴの反応がいい。
出だしに小さいのを一匹釣って、満足してしまったぼくを尻目に、inagemanは釣りまくる。
そうなると、また欲が湧いてきて釣りたくなるのが釣り人。
しかし、空回り・・・。
何度もしてやったり的な出し方をしたのに、毛鉤にかかることはなかったが後の祭り。
とはいえ、やっと渓流が始まった感触を心から喜び合った。
まだ、雪を諦めきれないけど、サビがとれはじめたアメゴの誘惑は相当なものだ。
ふて寝
inagemanとはげちゃんの手を借りて、今月の仕事のDMもなんとか仕上がった。
inagemanの家で遅くまでやって、そのままおっちん の待つあの場所へ。
仕事が遅くなってしまい、もうすでに釣りを終えていた。
かなりいいかたのメバルをあげていたなぁ。うらやましい。。
海辺で話し込み、うちに場所を移して話し込み。さんざん物欲を刺激しまくって帰っていった。
翌日、DM発送の準備を整えて、inagemanとうどん屋を二軒まわり、2号に無理やりカフェ案内をさせて極光へ。
ネットで買ったクライミングシューズを試していたおっちん とちょこっと登る。
inagemanの車のタイヤをみんなで換える。
夕方になって郵便局でDMを出す。
帰宅後、予定を仕事HPに書き込んでいるときに、DMの間違いに気付く・・・。
あんなに二人の時間を浪費して作って貰ったのに、おれのチェックが甘かったせいで・・・。
悔やんでもしかたがないので、ばたばたと動く。
郵便局で取り戻して続きをするが、県内は発送済みで県外の10通のみ戻ってくる。
持ち帰り、訂正。訂正をできない人のぶんは、はがきに訂正箇所を書いて発送する。
訂正はがきの住所をプリンタで打ち出すが、6つを残しインク切れ。
できたぶんだけ郵便局へ持っていく。
時間が時間なのでヤンキーの集まるナントカホーテに行くが、めちゃくちゃ混んでて駐車場に入れず諦めて帰る。
完全に心が折れて、ふて寝。。。