昨年末の「全国高等学校対抗ボウリング選手権」(「ボウリングの甲子園」とも呼ばれ、略称は「学校対抗」)に続き、長男は「春高ボウリング」という別称を持つ「全国高等学校ボウリング選手権・三重大会(高体連主催で各都道府県持ち回り)」にも出場することになった。
 「学校対抗」はチーム戦で、3年生の先輩に連れて行ってもらったようなものだが、「春高」はチーム戦と個人戦のミックスで、1・2年生が対象(高校野球の甲子園でいう「選抜」と同じ)となるため、最早、長男以外には対象となる部員がいないので、個人戦の「枠」しかない中、独力で「全国大会」の切符を勝ち取ったことになる。

 しかし、たまたま今年度は「学校対抗」と「春高」の開催県が三重県で重なってしまった。
 「学校対抗」は、数年間続けて同じ会場、ということが多いのだが、今年度まで会場になった「津グランドボウル」が、年明けにレーン数を半減してしまったため、来年度からは京都府に移すらしい。
 一方の「春高」は、昨年度は青森県、今年度は三重県、来年度(長男は3年生になるので資格なし)は大分県、と持ち回り。
 それはそれとして、3か月足らずの間に2度も三重県に、それもほぼ同じ目的で行くことになろうとは。

 同じ三重県、とは言え、「学校対抗」は「津グランドボウル」、「春高」は「鈴鹿グランドボウル」が会場なので、全く同じではない。
 しかし、津市と鈴鹿市は隣接しているので、大した違いがないとは思う(鈴鹿市を挟んで反対側の四日市市を含め、車の「ナンバー」は、「三重」「鈴鹿」「四日市」とバラバラだが)。

 「学校対抗」の際には、大会が土日に設定され、前日の金曜日に現地入りしないと間に合わないし、会場では「前日練習」用に大会と同じレーンコンディションを用意していたりする。

 

 

 

 そのため、医療処置の補助のために随行して、金曜日から現地入りするのなら、金曜日の日中にはテーリングしよう、と、多気郡や度会郡を中心に「3ポイント局」を「絨毯爆撃モード」で巡った。

 今回は、火曜日と水曜日(「春分の日」で「祝日」ではある)の2日間で、前日練習の設定があることや、前日からの現地入りでないと物理的に間に合わないのは同じである。
 そうなると、2日続けて平日に「休み」を入れる必要が生じる。
 「学校対抗」の場合は、大会そのものは土日だったので、テーリングと干渉することはないのだが、今回は火曜日が重なってしまう。
 前日練習は、顧問の先生が対応するので付き合う必要はないのだが、大会当日は会場にいたい。

 そうなると、月曜日はテーリングに充てられる。

 また、更に前日は日曜日で、休日出勤も当たっていないからフリーだ。
 最終日は祝日で(翌日は普通に仕事ではあるが)、大会は昼頃に終わるから、復路の移動は、午後を全面的に充てられる。
 「学校対抗」の際には、長男のボール(当時は3個)を「ゆうパック」で運んだが、今回は往復に自家用1号車を使えば、自力で対応できるのではなかろうか。
 そうすればテーリングに関しても、「学校対抗」の際には現地でレンタカーを借りたのだが、今回はそれも不要になる。
 更にこの選択は、結果的に色々な「副産物」も齎したので正解だったことになる。

 しかし、月曜日に画策したテーリングについては、当初の計画を直前になって「廃案」にした。

 当初は、「前回は津に滞在して南側の郡部を回ったから、今回は鈴鹿から北部の郡部(桑名郡・員弁郡・三重郡)を中心に回ろう」と、単純に考えてしまった。
 しかし、それでは三重県から出ない。
 「ゆうちょラリー」の「都道府県マルチ」的には、全く妙味がないのである。

 出発直前になって、もっと広域な地図を眺め、何も三重県にこだわることはない、と改めて確認。
 会場があり、宿泊地でもある鈴鹿市は、三重県でも北部に位置している。
 元々のターゲットとして候補に挙げていた桑名郡や員弁郡は、近隣の桑名市も含めて岐阜県や愛知県にも近い。

 鈴鹿市は、車の「ご当地ナンバー」こそ独立した「鈴鹿」を使用している(お隣の「四日市」もある)が、隣接するその四日市市や県庁所在地である津市とともに、律令国で言えば「伊勢」である。
 少し西に進んで、亀山市よりも先に行けば、伊賀市(旧・上野市ほか)や名張市といった「伊賀」国だったエリアもあるのだが、合併によって伊賀市が誕生するとともに、旧来の阿山郡(旧・阿拝郡+山田郡)や名賀郡(旧・名張郡+伊賀郡)は消滅してしまったため「ゆうちょラリー」における3ポイント局も存在しなくなった。
 しかし、伊賀市に2軒、名張市にも1軒ボウリング場がある。
 更に、その先に行くと奈良県山辺郡や京都府相楽郡に接している。
 滋賀県蒲生郡は方向違いだが、旧・甲賀郡信楽町などを含む甲賀市域も接しており、こちらに向かえば、今年度の「ゆうちょラリー」で未獲得の「44」「45」「46」マルチを一挙に狙えるのではなかろうか。
 そして有効時間帯の16時を過ぎてしまっても、それこそ伊賀市のボウリング場めぐりくらいはできそうだ。流石に名張は方向違いな気もするが。

 前回の「学校対抗」の際とは異なり、今回は平日の朝、前日から三重県内にいるという条件でもある。前回は昼頃のスタートとなり、有効時間帯の半分少々しか活かせなかったが、今回は朝食後すぐ出発すれば、9時までに奈良県入りできそうだ。

 三重県に行くから、と短絡的に考えてしまったが、改めて広域的に見直すと、局数は(結構な山間部のため)稼げないかも知れないが、都道府県マルチを稼いで総合ポイント的に伸ばせそうなプランが浮上した。

 (つづく)