アフガン人ディアスボラは、移民、避難民、難民? | 木下顕伸の日本・中東・世界情勢の解説

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中東情勢を理解すると世界がわかる!日本人は中東問題に無関心だが石油の輸入依存は周知。中東問題、欧米・ロシア・アジアとの関係は、理解不能でも石油利権の考察で、複雑な関係は理解できる。そして、世界から見た日本のあり方も見えてくる。

ディアスポラギリシア語: διασπορά、英語: Diaspora, diaspora、ヘブライ語: גלות‎)または民族離散は、(植物の種などの)「撒き散らされたもの」という意味のギリシャ語に由来する言葉で、よくパレスチナ以外の地に移り住んだユダヤ人およびそのコミュニティに使われたが、古代から現代にかけてのギリシャ人のディアスポラ、アルメニア人のディアスポラにも使われて、最近では華僑印僑日本人のディアスポラ(日系人)などと広く使われている。

 

ディアスポラは、元の国家民族の居住地を離れて暮らす国民や民族の集団ないしコミュニティ、またはそのように離散すること自体を指すようになった。

 

歴史的な由来から、英単語としては、民族などを指定せず大文字から単に Diaspora と書く場合には特にイスラエルパレスチナの外で離散して暮らすユダヤ人集団のことを指し、小文字から diaspora と書く場合には他の国民や民族を含めた一般の離散定住集団を意味する時代もあった。

 

しかし、もともと古代ギリシャのディアスポラに使われたもので、最近ではアルメニア人のディアスポラ華僑、海外の華人、そして欧米の大都市で居住・労働するインド亜大陸出身の知識人、アメリカ=メキシコ国境におけるチカーノ(下層移民)の分裂、ブラック・アトランティック(黒い大西洋)といった多様な文化的枠組みを記述するうえでこの術語が用いられるようになっている。

 

難民とディアスポラの違いは、前者が元の居住地に帰還する可能性を含んでいるのに対し、後者は離散先での永住と定着を示唆している点にある。

ウィキペディア参照

1.アフガン政権崩壊による避難民は、今後どの様になるのか?

各国大使館,NGO,通訳などの協力者や職員5万人の避難が必要とされている。

2.受け入れ国によって、避難民、若しくは、難民=定住=移民

となる。避難民であれば、安定したら帰国する。しかし、アフガニスタンの現状を考えれば、避難民として政権が安定しても帰国する可能性は低い。

3.一次避難であれば、解決の見通しが経てば、帰国も考えられる。しかし、仮に第二次タリバン政権が樹立したならば、第二のイスラーム国になりかねない。帰国を希望するものはいないだろう。

4.受け入れ国において、難民は、その国の文化や言語、慣習になれなければならない。受入国では、言語教育、職業訓練など就労先も考えなければならない。受入国は覚悟が必要である。