どんどん濃くなるグラーヒャー | 緑家のリースリング日記 ~Probieren geht über Studieren~

どんどん濃くなるグラーヒャー

今夜はヴィリ・シェーファーの2021年産グラーヒャー・リースリング・トロッケン。
最近ここの辛口はこのオルツヴァイン1種類だけしか見かけない。収穫量の少ない年が続いているせいか?

因みに醸造所による2021ヴィンテージの概要は

 

「4月が涼しかったので葡萄の生育が3週間ほど遅れたが、これが却って幸いして5月初めの霜害を免れた。

2021年の夏は雨が多く、雑草や病害対策に手がかかったが、やや冷涼だったおかげで葡萄がゆっくり熟した。

収穫量は少なかったが、収穫期(10月4日~29日)の気温が低かったため非常に健康な状態で収穫出来た。

カビネットやオルツヴァインが中心で、シュペートレーゼは稀、アウスレーゼはヴェーレナー・ゾンネンウーアのみ。

非常に多様な果実成分に富み、エネルギーと力強さに溢れ、現時点で既に舌の上で長い持続と濃厚さを示す」

 

 

スクリューキャップ。微かに緑色がかった薄めのレモンイエロー。細かい気泡がグラス壁下半にビッシリ付着。

青いバナナや梨、青リンゴを思わせる淡白な果実香。

スマートな果実味と、当たりは柔らかだが終盤に行くにつれて伸びる酸。

ミネラル感はアッサリ目だが、噛み応えがあってミネラルウォーター的。

舌の上に拡がる酸の余韻がグレープフルーツなどの柑橘を感じさせて心地良い。

 

開栓3日目。果実味が肉付きを増しているが、酸はそれの上を行くほど存在感を増してなかなかの凝縮感。

開栓5日目。更に凝縮感を増して濃い~。酸・果実味・ミネラル味の三位一体なバランスが見事。85→86/100

(過去のヴィンテージ→202020192018201620152014201120102009

 

 

なるほど、こりゃ先が有望だな。買い足しておこうかな?

 

2021 Graacher Riesling Qualitaetswein trocken

Weingut Willi Schaefer (Graach/Mosel)

A P Nr 2 583 154 06 22,Alc 11.5%vol