意外とタフ☆腸壁も食べる腸内細菌 | Beautrition✧~美と栄養〜

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基本コンセプトは、少し難しい栄養のお話をできるだけわかりやすく。
2021までのブログ記事をいったん整理しました☆

ライスワークは塾講師をしております。

サプリメントインストラクター☆食育アドバイザー☆睡眠栄養アドバイザー Kanae Takanashi


今回は、
腸を守るために善玉菌にエサをあげましょう
というお話。



私たちの腸には約100兆個〜1000兆個の細菌が住んでいると言われています。重さにして約1〜2kg。なかなかの割合です。




その腸内細菌たちは、人体にとって有用かどうか《善玉菌》《日和見菌》《悪玉菌》と呼び分けられています。



デフォルトの状態だと
善玉 : 日和見 : 悪玉 = 2 : 6 : 2
理想的なバランスだと
善玉 : 日和見 : 悪玉 = 3 : 6 : 1
なのだとか。



日和見菌は優勢な方に加勢するので、一度善玉優位に傾いてしまえばリセットされるまで善玉優位でいられるのでしょうね!



細菌のパワーバランスは栄養状態やストレスによっても変わっていくのですが、抗生物質を体に入れると大多数の菌が死んでしまいます
なので、抗生剤を飲んだ後などは、体にどんな菌を入れるのか特に気をつけてあげると良いと思います。



この腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを意図的に整えることを、『腸活』と呼びます。



整え方には色々な方法があると思うのですが、やはりスポットライト浴び続けているのは『善玉菌を取り込む』手段。



この、体に有用な菌を摂り込むことを『プロバイオティクス』と呼びます。耳馴染みのある言葉ですよね。



細菌バランスの整え方は、プロバイオティクスを含め大きく次のように分けられます。



☆プロバイオティクス
善玉菌を体内に取り込むこと。
ヨーグルトやお味噌、お醤油、糠漬け、甘酒を食べること等々はこれにあたります。



☆プレバイオティクス
善玉菌のエサを体内に取り込むこと。
食物繊維やオリゴ糖が有用菌のエサになります。



☆シンバイオティクス
プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時に行うこと。
プレーンのヨーグルトにオリゴ糖をプラスして食べたり、
オリゴ糖の多い野菜をお味噌汁にして食べたりすることがこれに当たります。



この、私たちが可愛がっている腸内細菌たち。
実は、善玉菌も悪玉菌実もかなりタフ&ラフな性質のようで、上手に飼ってあげないと悪さをます。




なんと、エサがなくなると腸壁を食べてしまうのです!




主なエサとなるのは

善玉菌・・水溶性食物繊維、オリゴ糖
悪玉菌・・砂糖(単糖類)、動物性脂肪
日和見菌・・菌によって上記のどちらか

です。




なので、せっかくたくさんの善玉菌を摂りこんでも、食物繊維やオリゴ糖を摂りこんであげないと、善玉菌が増えにくいばかりか腸壁が食い荒らされてボロボロに。




悪玉菌は増やさなくて良いので、いわゆる砂糖や動物性脂肪はわざわざ摂らなくて良いでしょう。




糖質ゼロダイエットで腸が荒れると言われているのは、この細菌のエサ問題が理由なんです。




オリゴ糖はもちろん糖質ですし、食物繊維は炭水化物に含まれます。なので、【完全に糖質をカットする=腸内の善玉菌にエサをやらない】ということ。




腸内細菌は全身のホルモンバランスも司るので、腸が荒れると内臓の働きのコントロールも乱れますし、メンタルもアンバランスになってしまいます




良い菌を摂るなら、良い菌のエサもセットで入れてあげましょう。
プロバイオもプレバイオも両方必要。
必ずしも同時に摂らなくても大丈夫なので、心がけるべきは
シンバイオティクス!




少し余談ですが、細菌バランスの前に腸そのものを強くするには、良質なタンパク質が必須で
す。




『腸内細菌叢』がバランスを崩したら、シンバイオティクスの実践を。
腸内細菌や医薬品で『腸そのもの』がダメージを受けたら、まずはタンパク質を。






写真はおやつの手作りいちごタルト。
見切り品のいちごで作ったのでハリがない。
パイ生地には甜菜糖を、フィリングにはオリゴ糖を使っています。


Thank you ,
Have a beautiful day(^_−)

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